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第38話[生き恥]

(ヤバい、私可愛いから犯されちゃう)

(私の身も心も魔王様の物だっていうのに……)


くっ、声をかけたは言いが何て言う。

シャルディの様に話せば分かってくれるかな?

双子の姉妹らしいし、見た目も何だか大人しそうだ。

そう思い俺はキャルディに頭を下げ、セツコを元に戻す様にお願いした。


(えっ、勇者が頭を下げてる)

(この私に……、何で?)

(ああそうか、仲間が大切だから頭を下げているのか)

(えっ、て事は私は勇者より立場が上……)


後から駆けつけて来たシャルディは溜め息を吐いて頭を抱える。


「キャルディの前で頭を下げちゃ駄目」

「この子は自分より立場が弱い相手の前だと、すぐに調子に乗っちゃうから」


えっ?

時すでに遅し、キャルディは完全に俺を見下していた。


「ほら、腹踊りでもして楽しませてよ」


目の前に投げられたペン。

俺はそのペンを拾いながら彼女を睨んだ。


「お前分かっているのか?」

「セツコが死んだら俺達は容赦なくお前を殺すんだぞ」


何とか立場を逆転させようと試みるが、残念ながら完全に下に見られてしまい、作戦は失敗に終わった。


「それはつまり、あの子が無事なら私は殺されないって訳だよね」

「なら大丈夫よ、あの子は今、強い睡眠薬で眠っているみたいだから能力の影響を受けていないわ」

「まあ、目覚めたらまた苦しみだすと思うけど……」


「睡眠薬?」

「どうしてそんな事がお前にわかる?」


「簡単よ、私は能力をかけた相手の姿を離れた位置からでも監視できるの、あなたの仲間が薬を飲ませているのを見たわ」

「それよりホラッ、さっさと腹踊りしろよ」

「あの子に悪夢を見せる事も出来るのよ」


なるほど、サナか。

錬金術で作った薬をセツコに飲ませてくれたのか。

だけど悪夢を見せる事も出来るのなら、あんまり意味がない。

早く何とかして能力を解かせないと……。

俺は腹踊りをしながら何かないかと考える。


「ハァァァ、魔王様に見せてあげたい」

「私、勇者に腹踊りさせてるの」


「キャルディ、もう止めて」

「私達は過激な事をしないって約束したでしょ」

「これじゃまるで、ザネンの様だよ」


「チッ、五月蝿いなぁ、ザネンの様なクズと一緒にしないでくれる?」

「私達はあくまで魔王様を倒そうとする勇者達と戦っているだけなのですから」


「でも……」


「お姉様は優し過ぎます」


俺は二人の会話を聞きながら、ある事を思いついていた。

そして、それを実行する為に口を開く。


「キャルディお前、魔王の事が好きなのか?」


「はあ?」

「あんたに関係ないでしょ、つか腹踊りやめないでよ」


多分だが、コイツは魔王の事を好いている。

ならば……。


「実は俺にも能力があってだな、可哀相だから言わなかったが、お前が態度を改めないのなら仕方がない、悪いが使わせて貰う」


「はあ?」

「何の能力よ」


「対象者の恥を知る能力だ」


「恥……」


さて、ここからが勝負だ。


「んっ、これは……、キスかな……」


さも脳内を探るかの演技をする俺を見て、キャルディは冷や汗をかいていた。


(キスってまさか、自分で描いた魔王様の絵に毎日私がキスしている事じゃ……)


「んっ、今度はイチャイチャ……」


(なっ、イチャイチャってまさか、私と魔王様がエッチな事をしている絵の事?)

(くっ、コイツの能力は本物だ)


すごい同様している。

まあ人間、好きなアイドルの写真にキスしたり、エッチな妄想をして眠る事はあるだろうと思い適当な事を言ったが……。

やっぱりしてたんだ。

まあ、キャルディは人間じゃないがな。


「コレらの事を皆んなにバラされたく無かったら、早くセツコにかけた能力を解いて貰う」


「はい、分かりました」


こうして無事に事件は解決したのだった。


第38話 完

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