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第1話[女性恐怖症]
俺の名前は加藤達也、自慢じゃないけどイケメンだ。
バレンタイン何かは幾つかチョコを貰っていた。
だが、ある日を境に女性恐怖症になってしまう。
その原因が、幼馴染の本田雪子、セッちゃんだ。
事あるごとにボディータッチをして来て、気を引かせてくる魔性の女。
クラスメイト達からはお似合いのカップルだ何て言われ満更でも無かったのだが……。
「ごめんねタッ君、私が彼女だって言われて嫌だったよね?」
こんな事を言われて黙っている訳にはいかないじゃないか。
だから俺は本物のカップルになろうよと告白したんだ。
なのに……。
「えっ、ごめん兄妹としてしか見れないわ」
「えっ、でも……、買い物行く時とか腕組んで胸を押し当ててたじゃないか」
「そんなイヤラしい風に私を見てたんだ?」
「ごめん、距離置くね」
こうして俺は二次元しか愛せなくなった。