6.猫屋敷たまる様の場合
「じゅんでーす」
「ちょーさくでーす」
『三波春夫でございます』
「……やっぱりこれを二人でするのは無理がありませんか?」
「確かに」
「という事で、本日はゲストを呼んでおります。グレタさん、宜しくお願いしまーす」
「おっおおお。凄い。初ゲストだな。大丈夫か? 会話回せるのか?」
「相変わらずデリックは心配性ね。大丈夫よ。何とかなるわ」
「それでは。はい。こちらグレタさんです。元々は底辺最初の章のヒロインでしたが、事情により出番が後になりました」
「知ってはいたけど最初から随分な紹介の仕方ね。本編じゃないから許してあげるけど」
「おぼろ、今の内に謝っておけ。設定的には元ヤンだ」
「デリック。聞こえてるわよ。まあけど、当たり前の話よね。気が弱かったらあの商売できないわよ」
「す、すみませんでしたー。マスター、グレタさんって実は恐い人だったんですか?」
「そうか? 底辺本編のヒロインの中ではグレタが一番優しくて、一番綺麗で、一番強いぞ。ついでに一番優秀だな」
「……凄い。完璧じゃないですか。それだけ聞くと、どうして底辺に登場しているか分からないですよ」
「そういう事なんだよな。しかも色気まであるし。良いお嫁さんになるのは間違いないよな」
「デリックはそういう所が正直よね。後で膝枕してあげるわ」
「…………こういう所だよな」
「確かにそうですね」
「えっ? どういう意味?」
『残念なリアクションが無い!』
「そっちの方が駄目じゃない」
「グレタさん、この底辺はとても残酷な事に登場人物の殆どは変人です。変人度が高いほど、作者が喜びます。特にボケキャラは貴重です。私は単純にボケキャラなので、ここのコーナーを任されました」
「何を言っているか分からないんだけど……」
「グレタ、さっきのように褒めた場合は最低でも『ようやくこの私の素晴らしさが分かったようね。もっと褒め称えなさい』くらいの事を言わないと駄目なんだ。後、俺の言った中での『一番強い』に反応してツッコミを入れないとな」
「でも、この反応はカルメラさんなら同じような気もしますが……」
「けど、オーバーアクションになるだろ? 言葉を素直に受け取れるヒロインは実はグレタだけだったりする」
「何なのよ、この作品のヒロイン達は……」
「仕方ないですよ。キャラの設定はギャグ漫画基準ですから。後は、少女漫画基準もお勧めです。これにすると出てくる主要キャラは面倒な人ばかりになりますから」
「少女漫画の事良く知らないのに平気だな。まあ、作品としては主要人物が素直な良い人だと話が転がり難いからな」
「例えば有名なガン〇ムやエヴァン〇リオンとか、あの辺りも主人公の性格は捻じ曲がってますからね」
「そうだよな。現実にいると間違いなく友達になりたくない」
「折角の出番だと思ってここに来たのだけど、来ない方が良かったかもしれないわね……」
「そう言わないで下さいよ。遅くなりましたが、FA公開しましょう。はい。どーん!」
「おぉー。まさかのセクシー路線」
「少し恥ずかしいわね」
「今回素晴らしいFAを頂きましたのは『猫屋敷たまる様』です。この度は誠にありがとうございました」
『ありがとうございました』
「猫屋敷たまる様の代表作はやはり、
・そして暗殺者は虚ろに笑う ―哀しみを失くした青年と嘆きの精霊―(https://ncode.syosetu.com/n4341fy/)
・異世界ジョッキー(https://ncode.syosetu.com/n6965gn/)
・イラスト付きレビューエッセイはいかがですか?(https://ncode.syosetu.com/n5738gm/)
がお勧めです。お時間がございましたら、是非お立ち寄り下さい」
「猫屋敷たまる様のFAを全て網羅した訳ではないが、メイドネーターかウチかという所だな。セクシー路線という意味では」
「後もう少しでR18だったのに非常に惜しいですね」
「早速ボケやがった」
「私の方は大丈夫よ」
「いや、グレタも乗っかるなし」
「このFAで問題ある所は髪の毛で大事な部分が隠れている事ですね」
「それは猫屋敷たまる様の良心というか……」
「ただ、私は胸が大きくないのよね。そこが読者さんを残念がらせるかも」
「ちょっと待てお前等。言うに事欠いてFA紹介のコーナーでFAのおねだりかよ」
「しかもエロ絵希望です♪」
「それはとても素晴らしい提案ね」
「…………ノクターン行きになるじゃねぇか」
「あら。私は大丈夫よ」
「同じくです。何なら私のちょおセクシーなFAでもOKですよ」
「おっ、お前等なぁ……」
「ならデリックは見たくないという事ね」
「ごめんなさい。見たいです」
「当然私のスーパーウルトラハイパーミラクルなエロい絵が希望という事ですね」
「いや、そっちは正直どっちでも良い」
「キッー、妬ましい。どうして扱いにこんなに差があるのか。いっそ、マスター殺して私も死ぬ」
「……今回はそろそろお開きにしておかないか。これ以上脱線するともっと危険な方へ行きそうで恐い。グレタがおぼろに乗っかるとは思わなかった」
「デリックとの時もいつもこんな感じだったでしょう」
「そう言われると確かにそうだな」
「つまりグレタさんも底辺ヒロインらしい人だったという事ですね」
「畜生。上手い事言いやがって」
「最初はどうなる事かと思ったけど、結構楽しかったわよ。久々にデリックの困った顔も見られたしね」
「でもマスターの言う通り、そろそろお開きにしましょうか。気が付けば結構喋りましたね。それじゃあ、いつものアレ行きますよー」
「デリック」
「おぼろと」
「グレタの」
『オマケコーナー』
「また次回お会いしましょうーー」
当底辺はエロいFAを大歓迎しております(笑)。