2.kisaragi様の場合
「デリック」
「おぼろの」
『オマケコーナー』
「さあ、始まりました。誰にもお呼びでないこのオマケコーナー、司会は私デリックと」
「アシスタントのおぼろでお送りします」
「いやー、春ですねー」
「どうしたんですか、マスター? いきなり。しかも今は春じゃないし、季節ネタはあっさりと風化しますよ」
「ちっ、ちっち。分かってないですね、おぼろさん。『春ですねー』というネタフリには『うるせー』と返すのがお約束ですよ」
「……って、そのネタ誰か分かるんですか? 続くのは『春と言えば水野 晴郎です。晴郎ほど春の化身はいねぇ。さあどうする』って感じですか?」
「そうそう。そんな感じ。誰も読まないから好きなようにできる。ちなみにこういう場合の切り返しは、『三波 春夫もいる』辺りが手堅い」
「……どちらも全く春に関係無いじゃないですか」
「まあ、そういうものだろう。本気で季節ネタをすると簡単に風化するからな。掴みくらいに留めておくのが良い」
「ですね」
「それじゃあ、おぼろさん。FAの紹介をお願いしますします」
「はい。それじゃあ行きますよ。どーん」
「……コラ! 左右反転してるじゃないか」
「あっ、こっちですね。どーん」
「おっー、今回も凄い」
「マスター、マスターが、少年漫画の主人公になってますよ。あり得ない」
「そうだよなー、美化しすぎだよな。そんな事より紹介を」
「あっ、そうですね。今回頂きましたFAはkisaragi様よりの物です。小説も書きますが、漫画も描く二刀流の作者さんですね。
代表作は、
・輪廻血戦 Golden Blood(https://ncode.syosetu.com/n6951fg/)
・アスタリスクを五線譜に*(https://ncode.syosetu.com/n9559fr/)
・銀翼の翼(https://ncode.syosetu.com/n3825fl/)
となっています」
「kisaragi様のイラストは桜を使う事が多い事が特徴です。この度は誠にありがとうございました」
「……って、今分かりました。何故いきなりモテ〇テ王国ネタを入れたのか。桜だから春という事ですね」
「あっー、そういう解説はいらないから。そんな事よりFAの方に話題を移そうぜ」
「あっ、はい。分かりました。いつもの事ではありますが、この方の絵は細かい上に何枚重ねているのかと思うくらい画像を重ねてますね」
「そうだよな。絵は描けないから分からないが、逆に手間になっているんじゃないと思う時がある。本人の拘りだろうな」
「でもその分、素晴らしいFAになったのでありがたいじゃないですか」
「確かにな。ただ、いつも思う事だが、美化しすぎなんだよな。ありがたいけど」
「ですね。マスターは実際にはコンビニの前でたむろするのが良く似合うチンピラですからね」
「そうなんだよな。そういう意味で申し訳ないなといつも思う。底辺は変人しか登場しないコメディだから、クロ〇ティとかマサ〇さんとかの雰囲気が似合うと個人的に思っているからな」
「……叱られますよ。世間的には硬派なアクションらしいですから。その辺にしておきましょう」
「そうだな」
「そう言えばkisaragi様のイラストらしく、今回も小物に凝ってますね」
「バンテージ代わりの布だな。これ一つだけでキャラクターの特性が良く分かるからな。雰囲気出すのは本当に上手だよな」
「ですね。これでメインが(キック)ボクシングを使うというのが見た人に伝わりますからね」
「個人的に小道具はもっと使いたいんだが、……時代設定間違った」
「本当はタバコであったり、ちょっとしたアクセサリーであったりを使いたいんですけどね。この辺は本当に難しいです。今の所は食事シーンを挟むのが精一杯ですね」
「本当は刺青もOKなんだけど、キリスト教下では一度廃れてしまったので扱いが難しいし、日本では刺青嫌がる人もまだまだ多いからな」
「それで、苦肉の策がレッドキャップですね。元々のアイデアは読者さんから頂きましたが、きちんと使いましたからね」
「だな。今回はもう少し前面に出す予定ではある。小物はもう少し考える必要のある要素になるな」
「……とそう言えば、本家に習ってお便りとか紹介しないんですか?」
「うん? お便りはないぞ……って、ああ、でっち上げか。そりゃ何でもアリだろうから、問題はないと思うぞ」
「じゃあ定番の『ケンちゃんラーメンはいつまで新発売なのですか?』はどうですか?」
「……って、随分と危険なネタ持ってくるな」
「大丈夫ですよ。誰も見ませんから」
「基本は『ずっーとだ』だよな。つまり『ケンちゃんが生きている限りは未来永劫新発売が続く』になるんだけど……」
「実は1996年頃に販売を終了しているとオチ」
「だよなー。本気で今年販売中止になっていたら伝説になっていたと思うぞ。物凄く不謹慎だけど」
「ですね」
「これ以上すると、もっと顰蹙を買いそうなネタに走るかもしれないから今回はこの辺にしておこうか」
「えっー、もう少し良いじゃないですか。私の出番、ここしかないんですよ」
「そう言うな。来週またするから、それで我慢しろ」
「しょうがないですね。今回だけですよ」
「言ってろ」
「それじゃあ最後はいつもので」
「デリック」
「おぼろの」
『オマケコーナー』
「また来週ーー」
FA紹介という趣旨からどんどん外れてしまいそうです。