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真央、魔王になる。

 『───君、()()になっちゃいなよ』

 

 「へ?」



 どこにでもいる普通の女子高生笹倉真央が唯一覚えていた記憶は出会い頭に言い放たれたその一言のみであった。

 

 次の瞬間彼女は意識を奪われ気付いた頃には辺り一面見知らぬ異世界の地へと送り込まれていた。


 「え? ここどこ?」


 前置きもなにも無い状態でいきなり現実世界から切り離されてしまい嘆く暇すらない。

 

 自分が異世界に飛ばされたとなぜ認識できるのかは分からないが、周辺を見渡して見ると明らかに非現実じみた毒沼や渇きひび割れた大地が広がる空間にたった1人置かれている状況がそのことを後押しした。

 

 そもそもこんな嵌めになった元凶である自分を異世界に送り飛ばした謎の人物の素性こそわからないのだが、古びたローブを身に纏い、深々としたフードで顔を隠していたことから只ならぬ人物であることはたしかだ。

 


 そしてなぜか自分が()()の力を有していることに気付いた。


 【名前】真央


 【魔物等級】魔王級


 【パラメータ】


 <体力★★★★★★★★★★>

 <筋力★★★★★★★★★★>

 <魔力★★★★★★★★★★>

 <速力★★★★★★★★★★>

 <知力★★★★★★★★★★>


 【アビリティ】

 

 <混沌の支配者(カオスロード)>如何なる魔物でも支配下における

 <混沌創造主(カオスクリエイター)>闇系統スキルを自ら生み出せる

 <無限召喚者(インフィニティサモン)>召喚上限無しで呼び出せる

 <無限回復(インフィニティヒール)>体力、魔力が無限に回復する

 <物理無効>あらゆる物理攻撃を受け付けない

 <魔法無効>あらゆる魔法攻撃を受け付けない

 <状態異常無効>あらゆる状態異常を受け付けない

 <即死無効>あらゆる即死攻撃を受け付けない

 <聖なる力無効>あらゆる聖なる力を受け付けない


 【スキル】

 

  破壊系


 超越規模(スケールオーバー)

 <カオスバースト>

 <インフィニティクライシス>

 <ヘルジャベリン>

 <デスライトニング>

 <プロミネンスソード>

 <ドグマブラスト>

 

  召喚系


 超越規模(スケールオーバー)

 <ダークネスロード召喚>

 <ヘルドラゴン召喚>

 <ヴァンパイアクイーン召喚>

 <クラッシュビースト召喚>


 英雄規模(スケールヒーロー)

 <ライトニングワイバーン召喚>

 <ヴェノムヒュドラ召喚>

 <デビルサマナー召喚>

 <インフェルノゴーレム召喚>

 <アイアンジャイアント召喚>

 <シャドウホース召喚>


 歴戦規模(スケールヒストリー)

 <アンデッドナイト召喚>

 <キルスコーピオン召喚>

 <ガーゴイル召喚>

 <ヴァンパイア召喚>


 熟練規模(スケールマスター)

 <サキュバス召喚>

 <ウェアウルフ召喚>


 精鋭規模(スケールエリート)

 <ゴースト召喚>

 <ゾンビ召喚>

 <インプ召喚>


  精神系


 超越規模(スケールオーバー)

 <タナトスオーラ>

 <パラライズロスト>

 <ヴァイスハンド>

 <ノヴァシャウト>

 <アンチディバイン>


  強化系


 超越規模(スケールオーバー)

 <レジェンダリーアーマー>

 <ドラゴニックソウル>


 英雄規模(スケールヒーロー)

 <ウォリアーソウル>

 <ナイトソウル>

 <ビショップソウル>

 <シーフソウル>

 <アーチャーソウル>

 


 「え、なにこれ」


 あまりにも突拍子もないが、なぜか念じるわけでもなく自身に付与された魔王の力がなんとなく理解できた。

 どうやらこの魔王とやらの力は簡単にこの世界を支配できるらしい。

 

 「なんでこんなことに……しかもなんかすっごい豪華な格好になってないわたし!?」


 落胆ぶりをはね飛ばすかのように全身には非常に高貴な漆黒のローブを纏っており靴や手袋も一級品と断言できるレベルであった。

 

 魔王に相応しい装いではあるのだが、これがグラマラスな体型であれば華麗に着こなすことも出来たのだろうが生憎ただの女子高生である自分の平坦な姿には似つかわしくないと心の中で自虐する。

 

 しかし依然として状況は芳しくなく、元いた世界に帰る手段がないためやむなく魔王の力を使用するという選択に辿り着く。


 「はあ…なんだか気が乗らないけど……」


 仕方無しだと言わんばかりにゆるりと立ち上がる。


 「とりあえず誰か話せる相手が欲しいなぁ、魔王の力で誰か召喚してみようかな? できる…よね?」


 そう自問自答を終え、目の前に右腕を掲げたまま意識を集中させる。

 するとたちまち魔法陣が展開され大量の魔力が溢れ出した。


 「わっ!? なにこれ!!? 本当に召喚できちゃう奴!!!?」


 なぜか認識できていたとはいえいざ魔王たる力の発現させると自らが慌てふためく間抜けぶりではあるが、実際にその力を目の当たりにし自身が本当に魔王となったことを再確認した。


 「でも召喚できる種類が多すぎて誰を呼べばいいか分かんないんだよね…いきなりゾンビとか呼んじゃったら怖くて叫んじゃうだろうし……」


 容易に世界を支配できる立場にあるのにも関わらずその事実を度外視してどの魔物を召喚するかどうか悩む。

 

 だが、さすがにそのような些細な問題で事態を長引かせることに意味がないことは真央本人でも分かりきった話である。


 「いつまでも考えても仕方ないか…じゃあ()()()()()()()()()()()()!」


 名を呼ぶと同時に展開された魔法陣から赤黒い色を帯びた魔力が放出され、たちまちに禍々しい翼を生やした妖艶な美貌に白い肌と真紅の瞳と背中まで伸びた長い髪を靡かせた吸血鬼が姿を現した。


 「お呼び頂き誠に光栄でございま…ぎやあぁぁああぁぁっ!!???」

 

 「えええええぇぇぇっ!!?」


 実に優美な口上でも挙げようとしていたのだろうが召喚した瞬間にいきなりヴァンパイアクイーンの全身が燃え始め、美しかった顔はみるみる崩れて行き尋常じゃない速さで肉体が焦げ落ちる。


 「え? え? なんでなんで!??」

 

 慌てふためく魔王になりたての真央だが、ヴァンパイアクイーンはそのまま焼失してしまった。

 

 ヴァンパイアクイーンの召喚自体は正しく行えたはずだがヴァンパイアクイーンが召喚されると共に燃え尽きた原因が解明できず動揺することしかできなかった。

はじめまして!


この度、しがまお(タイトル略称)を投稿させていただいた雷稚という者です!


ゆるく楽しくをモットーに物語を書いていけたらなと思ってます〜。


この作品を読んだ後によかったらブックマークと評価していただけたら嬉しいです!!


評価はページの下にある【☆☆☆☆☆】を押していただければ出来ます!


初投稿作品なので不安ですが応援を貰えたらモチベーションになるのでお願いします!!!

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