転生システム(2)
<<②転生するにあたって、種族を選択できます。>>
・人間族・エルフ・ドワーフ・ホビット・・・・
・勇者種・魔王種・奴隷種
・魔族・妖怪・王族
・(略)・・・
・モンスター・機械族・おまかせ
「お客様、次はお客様の『種族』を選択します……。 基本的な種族であれば大体そろっているはずです……が、多くの人は『人間族』や『エルフ』などの『人』に近い種族を選ばれます……。
あまり人型からかけ離れた物を選びますと、地域によっては街への立ち入りを拒否されたり、街道などで魔物と間違えて襲われたりするので……注意が必要になるからです……」
「はあ、そうですか。 あの、この『魔王』とか『奴隷』とかを選ぶ人って、そもそもいるんですか?」
「それが……わりと大勢います。 なんでもその人達は『普通のを選んでもつまらない』とかで選んでいるようですが、結局転生後に後悔しているようなので、余りおすすめは出来ませんが……」
少女はラビからはなしを聞くと、早速画面を操作し始めた。
試しに『エルフ』の文字に軽く触れると<<選択中:エルフ>><<消費ステータス:40>>と表示され、続いて『王族』の文字も触れると<<選択中:エルフ、王族>><<消費ステータス:95>>と表示が切り替わった。
「余り多く種族を選びすぎると、次画面で設定できる『ステータス』を消費してしまうので、気をつけてください……。 次画面で元から使えるステータスは『100ポイント』なので、今のままだと残り『5ポイント』になってしまいます……。 『王族』や『エルフ』は人気色ですので、ポイントを大量に使用してしまいますが、たとえば『魔族』や『妖怪』などを選択すれば、逆にポイントは増えます……。 余りおすすめはしませんが……」
「そういうことは、先に言ってください。 ちなみに、取り消しはどうやったら出来るんですか?」
「今画面には『選択中』という文字の隣に選んだ種族名が並んでいると思います……。 その種族名に触れれば、触れた種族をキャンセルすることが可能です……」
少女はラビに指示される通りに画面を操作して『エルフ』『王族』を取り消して初期状態に戻し、再びラビに向かって質問をした。
「ところで、『ステータス』の消費量は、選んでみないとわからないんですか? いちいち面倒なんですけど」
「それでしたら、こちらで少し設定をいじりますので少々……お待ちください……」
<<②転生するにあたって、種族を選択できます。>>
・人間族(0)・エルフ(40)・ドワーフ(40)・ホビット(5)・・・・
・勇者種(70)・魔王種(65)・奴隷種(-30)
・魔族(10)・妖怪(10)・王族(55)
・(略)・・・
・モンスター(-20)・機械族(-5)・おまかせ(0)
ラビが設定をいじると、画面には『種族名』の隣に『消費ポイント』が表示されるようになった。
「こんなことが出来るなら、最初からやっておいてくださいよ」
「すいません。 担当者による不公平をなくすため、私どもは『マニュアルに書いてあること』と『質問されたこと』にしか答えてはいけないルールがあるのです……」
「そういうことなら……、なら質問なんですが、たとえば『獣耳』とか、『オッドアイ』とか、そういう身体的特徴は選択できないんですか? あとは、『黒髪エルフ』とか」
「工夫すれば可能ですよ。 たとえばその画面を見ながら、『猫耳族』を頭に思い浮かべてみてください……」
少女が「『猫耳族』?」と聞き返すと、画面の左上に『猫耳族(-1)』と追加された。
どうやら猫耳族はデメリット系種族であったらしい。
「なるほど、そういうことですね。 わかりました、少しいじるので集中させてください」
「かしこまりました。 私の方も少し席を外しますので……、選択が完了しましたら画面左下に表示されています『担当者呼び出し』のボタンを押してください……。 何か質問があった場合でも、気軽に呼んでくださいね」
言われてみると、画面左端には確かに『担当者呼び出し』と書かれた小さなボタンが存在した。
言われなければ見落としてしまいそうな小さいボタンではあったが。




