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第93話 マブシ決着

真神です。今回も短めです。


先ほどの続き。別に内容をおろそかにということでは全然ないです。

1500文字ぐらいの短さなので、書ける時は毎日3話ずつ書けてました。

書きたい欲求がほとばしっていたので書けて書けて・・・。

ほとばしってこの内容かよ!というツッコミは置いといて(笑)


たくさんの人に読んで欲しいという欲求はもちろんありますが、

あまりにも目先の数字に惑わされ過ぎていたかなと反省しまして、

いっぱい書いても、その文を推敲し、もっともっと高める方に頑張ろうかなと。

そんな事を思いつつ続きをどうぞ。

そこには先ほどの尻相撲の決勝戦でマブシに不意打ちをくらい倒れた

ジョコが立っていた。


「族長、もういいんですよね。本気だして」

ジョコが目をギラつかせながら答える。


「なに? 本気ってどういう事だ、今まで本気じゃなかったっていう

言いぐさだな・・・雑魚が! いきがるなよ!」

マブシがジョコにイラついて吐き捨てる。


「ふん、やっぱりなめてんなお前、森の民をなめんじゃねえぞ、マブシごときが。」


先ほどけしかけた顔を布で覆った10人が気絶して地べたに伏せている。

そして、今ジョコ、マブシを中心に男衆が廻りを取り囲む。


「ふふふふ、それがどうした、そんな雑魚どもおれの仲間でもないわ。

それじゃあ、お前を倒してこの場は退散するとするか。今日は顔見せ程度だったしな。」

と、チラッとわしの顔を見る。


「そうかい、じゃあ本気でこいよ、雑魚マブシくん。」


ジョコの挑発にカチンときたのか、マブシの顔に笑顔が消えたと同時に

ジョコとマブシが拳を打ち合う。


「なめんじゃねええええええええええ」ジョコの叫びがこだまする。


ずごおおおおおおおおおっっと轟音とともにマブシが地面に叩きつけられ、

ワンバウンドし、白目をむいて仰向けに倒れる。


一瞬の出来事じゃ。一発で勝敗が決した。


「勝てると思ってたのかよ、馬鹿野郎が。これで尻相撲の借りは返したぜ。」

ジョコが倒れたマブシを見下ろし、

いままでのうっぷんをすべて発散するかのように吐き捨てた。


ジョコつええええええええええええー


いや、ごめん正直ここまで強いと思っていなかったわ。

ジョコだけじゃなく他の森の民も。

たぶんゲタンはこれ以上に鬼強いなこりゃ。


わしが呆然としておると、ゲタンが声をかけてきた。

「どうしたジューロー、まさかお前、俺ら森の民を侮っておったのじゃないだろうな。

まだまだこんなもんじゃないぞ、わしらは。」

おどけた口調で言う。


「そうじゃな、森の民は強い。忘れておったわい。わしもボケたかな。」

とお互い見合って笑う。


「そういえばゲタン、お前は今までどこにおったのじゃ。全然見かけなかったが。」


「ああ、ジューローには言ってなかったか、おい!」

若者に声をかけると奥からエメリさんが男衆に囲まれて現れた。


わしはエメリさんに近寄り、抱き寄せ、頭をなでる。

「エメリさん。無事じゃったか。よかった、よかったのう。」


「やめろよ、子供じゃないんだぞ。くそジジイが・・・」


口は悪いが不安だったのじゃろう。少し肩が震えておった。


「でも、どうして・・・ゲタンが。」


「ああ、実はへべれけヨコチン尻相撲が進むにつれてマブシに不穏な噂があってな・・・

対戦相手を闇討ちしてるだとか、さらって監禁し不戦勝になったとか噂がな。

それでだいぶ前から見張っておったんだ。


そこで今日ジジイにエメリさんの事を聞いて監視していたのだ。

そうしたら、黒い布の一団がエメリさんをさらうという暴挙に出たので、

マブシのアジトをわしら森の精鋭でぶっつぶしてきたんだ。

それで大会に遅れてしまったんだ。」


「だからおらんかったのか。それならわしにも教えてくれればよかったのに・・・」


「いや、これは森の民が統一する前に、おれたちヌル族の片づける問題だからな。

お前の手を煩わせるのは気が引けたんだ。」


マブシの処理はまだまだこれからじゃが、

ひとまずエメリさんが帰ってきたからよしとするか。


エメリさんに何かあったらわし、カメ○メ波打つところだったよ。マジで!

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