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第91話 マブシの挑発

真神です。

話数を投稿すれば投稿するほど・・比例するぞ!との続き。


投稿すると更新されたメニューに表示されるので、

自分は、読んでくれる新規の方はそこからたどって来てくれるのだと思い、

「投稿数を増やせば、それだけ目にしてくれる!」

よし、次々に投稿しまくろうと決意したのですが、


あながち間違ってはいないけど・・・正解でもないという結果に。

また続きます。


それでは今日も、よろしくお願いします。

わしは嫌な予感がして、尻相撲の決勝が行われる広場に足早に向かった。


すでに多くの村人で埋め尽くされた広場を人ごみをかき分けながら、

それでいてエメリさんがいないか、注意深く見て近づく。


人垣が多くなかなか前に進まないが序序に人垣を押し退け近づく。


決勝の合図が人の頭越しに聞こえたと思うやいなや、前の方から悲鳴があがる。


やっと押し退けて丸太の見える前に出るとそこには・・・・・


マブシが丸太の上に立ち、丸太の下にうつ伏せで倒れているジョコを

薄気味悪い笑顔で見下ろしていた。


マブシが尻相撲でジョコに勝ったにしては雰囲気がおかしい。

廻りの様子が変だ。


「どうしたんじゃ、何があったのじゃ?」

近くにおる者に状況を聞いてみるが・・・


「おっやっと登場したか、ジジイ。」

わしに気づいたマブシが丸太の上から声をかけてきた。


「ふん、マブシとやら、お主と会うのは初めてじゃと思うがよく、

わしの事がわかったのう。」


「ああ、おまえの事はよく知っているぜ。この世界のだれよりもな。」


マブシの目が赤く光る。

いや、比喩ではなく本当に目が赤いのじゃ。なにかおかしい。


今までマブシ本人に会ったことがないので、しゃべり方がおかしいだとか、

顔つきがおかしいだとか具体的な違いはわからんのじゃが・・・なにかおかしい。


「さあ、ジューローあがってこいよ丸太の上に。この俺様の指名だぜ。」


あごをしゃくって丸太の上に乗ってこいと合図する。


しゃくじゃが、相手と同じ土俵に乗るか。

2歩で丸太にかけあがる。


「それで、まず尻相撲はどうなったのじゃ? お前が勝ったのか?」


「尻相撲?はーーーははははははっ。

そんなの俺には関係ないね。試合開始の合図がかかる前に振り向きざまに

かかと落としで、敵に背中を向けているジョコの脳天に落としてやったのよ。

けーーーーひひひっひ。それでそのまま気を失ったジョコは地面にボン!だ。」


ジョコをみると仲間が抱きかかえ介抱してくれている。

ひどくないようで安心じゃ。


「さあ、ジューロー、ちょっと遊ぼうか?

大丈夫だ、遊んでやるだけだからさ。」


嫌らしい笑みじゃ。

しかしわざわざ、わしが遊ばれてやる理由はない。


「嫌じゃ。こんな年寄りのわしが相手なんぞしんでも、

他にお前と遊びたいやつがいっぱいおるしの。」


丸太を中心に森の狩猟メンバーが囲む。

その目は獣を威嚇するようなするどい目つきでマブシを捉えておる。


この状況であんな余裕がある発言とは、マブシは何かたくらんでおるな。


「そうかぁ、こんなにも俺と遊びたいと列を作ってくれてありがたいのだが、

生憎俺の身はひとつ。こいつらで我慢してくれ。」

と言ったと同時に赤い目が光ったようにみえる。


するとどこからか黒い布を頭にかぶった男たち10人ぐらいが狩猟メンバーに襲いかかる。


森の民の女、子供が遠くから見守る中、森の民の男衆達との戦いが始まった。


「雑魚は雑魚同士戦っていればいいんだよ。さて、ジジイ待たせ・・・」


その言葉が言い終わる前にわしが一瞬で間合いをつめる。

懐に入ってマブシの顔の前で手刀をピタリと止め、ニヤリと笑う。


「そうじゃな、少し遊んでやるかいのう。」


「ジジイ・・・・」


ふふふイラッとした顔頂きました。

コイツの手の平の上で踊らされ続けるのもシャクじゃしな。


わしから後ろに飛び跳ね距離を取る。


「・・・ちょっと本気だしてやるよ、ジジイ。」


マブシの目が怪しく赤く光る。

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