第88話 優勝者決定
真神です。
まだアクセス解析の話は続くよ。
当たり前ですけど更新したての時間が一番ビュー数があがります。
そこがピークでだんだんと減っていき、次の更新まではほとんど見られて
いない、というグラフですね、自分の場合は。
でも、夜中に見てくれる人が意外にいるという事がびっくり。
2時、3時とか。ありがとうございます。
いつ読んでもクオリティーが上達しないジジイを(笑)
これからもよろしくお願いします。
「セコス、うそじゃ~~よ。」
「なんだと!ジジイ俺を精神的に揺さぶる作戦のつもりか!」
「いや、普通の考えればわかるじゃろう?お前の父親より歳いった兄なんぞいるわけないじゃろ。マジボケ?ねえマジでボケ?」
わしは挑発のポーズを取る。セコスはさらに檄怒ぷんぷん丸じゃ!
「ゆるさーーーーん。もう今スグ決着つけてやるぜ。丸太に上がりやがれ、ビタン、ビターンにしてやるぜ。」
…嫌な響きだな。おしりを打ち付ける音だよね。
丸太に登り、両者向き合う。
「セコス、最後にお前に問おう。優勝して何を望む?」
「…本当は言いたくね~が…おれは強くなりたい。今までよりもっともっと強くなりてーんだ。これからの森の民を背負って行く若者の代表として、リーダーとして…。
だからその前にちょっとしたご褒美!ここから少し離れた場所にある、絶景のオーシャンビューリゾート3泊4日の旅。嫁さんの2人きりのいちゃいちゃの旅を所望だ!」
……途中までいい話しじゃったのに。最後は自分の欲丸出しじゃ!全然強くなること関係なしじゃ!っていうか、そんな別荘みたいなところがあるの?いいなそれ。
「ふっふふふふふ、わしもじゃ。わしも優勝したらリゾート3泊4日の旅を所望するとしようかのう。しかも強権発動してセイムさんと2人っきりでな!」
「このくそジジイ!!絶対ジジイには勝たせん。そしておれがリゾート3泊4日の旅をもらう!」
ものすごい歓声と怒号が響きあう中、勝負の合図がかかる。
ふっふふふふ途中から目標を失ったわしじゃが、がぜんやる気がでてきたわい!3泊4日の旅ならセイムさんと2人きりでもOKじゃろう。例え嫌がっても強権発動してやる。文句は言わせん!
3泊4日中は介護じゃ、絶対介護してもらうんじゃ~~~~~。と、いう間もセコスは巧みに攻撃してくるが、わしはそれを紙一重でかわし続ける。
わしは鬼になる、チートを使っても鬼となる!
わし自身に重力変換ぎりぎりの250%をかけて体重増にしてビクともさせん作戦発動じゃ。
まったく使い道のないと思っておった重力変換体重UPにこんな使い方があるなんてふぉふぉふぉふぉふぉわし天才じゃ。勝利はもらった!
重力変換250%発動!!!
さああああ、優勝をこの手にいいいいいい~~~~!
バキ、ベキキキキ~~~~~~~~~~
という破壊音とともに丸太が割れた。
丸太が割れたら、ジイさん落ちた。
白やぎさんが手紙を食べたみたいなノリじゃ。
わし、まさかの負けじゃ。そういえば、さっきもボウボとの戦いの重力変換で丸太に負担をかけたばっかりでもろくなっていたんじゃな…まさに自業自得じゃ。
「今年のチャンピオンはネル族のセコス~~~。」
司会者から勝ち名乗りをあげられたセコスはガッツポーズで天を仰ぐ。観客も一斉に歓声をあげ、勝者セコスに近寄り、お祝いの言葉とねぎらいの言葉をあびせる。ひととおり祝ったあとには男衆の胴上げがはじまる。その様子を何も考えずに眺めておったら、セイムさんが近寄り声をかけてくれた。
「ジューロー様もお疲れ様でした。惜しかったですね。
あの…リゾート3泊4日のお誘いビックリしましたけど…ちょっとだけ残念でした。」
とちょっと照れながら走り去っていった。
セイムさんが走り去った後もわしは、なぜかぼーとしてしもうた。
何人も何人も試合のねぎらいや、セイム親衛隊の罵声を浴びせられたのじゃが、すっとぼーとしてもうた。
※※※※
こうして長かったへべれけヨコチン尻相撲シリーズは開幕したのじゃ。長かったな~~。全然そんなにみっちりやる予定ではなかったのに。なんやかんやで7話ぐらい使ったな~。その後セコスは優勝者勝利宣言の時に妻とリゾート3泊4日の旅を宣言し、獲得する事になったのじゃ。
実は散々主張していた、勝者賞品強制指定券も落し穴がありまして、強制的に宣言しても、それをよしとしない者達が一致団結して阻止することができるみたいなのじゃ。
例えば、一昨年の優勝者ベチュがアイドルの嫁さんを手にいれたと言っていたが、優勝者勝利宣言の時に欲しいと宣言した後、夜が明けるまでに手にいれなければ無効とされてしまうらしい。だから、そのアイドルを好きなやつらが集まってベチュを阻止したり、アイドル自体が隠れて、朝までに会わせなくさせるのだそうだ。
そんな中でも結婚出来たという事は結局ベチュの場合はアイドルと相思相愛だったのじゃな。そりゃあ、いくら妨害してもアイドルから会いにいったら防ぎ様がない訳じゃ。
前回の伝説の武器師ヤサクさんに武器を作ってもらうのもそうじゃ。他に武器を作って欲しいと思っていた者たちが集まり、阻止することにより、自分の順番を先にしてもらおうとしたそうなのじゃが、ベチュが根回しでその人たちを懐柔していたそうじゃ。まあ、結局ベチュの人柄だったのじゃろう。
だから、もしわしが、優勝してセイムさんが欲しいと言っても本人の了承がなければネル族の森の民全員を敵にまわして戦わなければいかん所だったかもしれん。
まあ、中にはそれでも強権を発動して挑んでくる奴も今までにもいたらしいのじゃが…成功しても、失敗しても、日常に戻ると森の民に白い目でみられる事になるのじゃ。やっぱりどこの世界でも村八分は怖いものじゃ。
優勝したセコスは見事妻とリゾート3泊4日の旅を手にしたのだが…
よし、こうなったらわしは付いていこう!
セコスに付いて行こう!
リゾート3泊4日の旅に付いて行こう!
おじゃまむしだというのは百も承知じゃ!
セコスに付いて行こう!
ついでにセイムさんも誘ってみようかな思う邪なジューローであった。
※88話まで手直ししました。誤字脱字つたない文書ですみません。これから順に262話まで手を入れて行くつもりですので、よろしくお願いします。




