表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/262

第87話 決勝前

真神です。

まだアクセス解析の話はしつこく続くよ。

1日のアクセス数でもう一喜一憂しています。

でも必ずしもページビュー数が多いからといってアクセスしてくれた人数が多いかといったらそうでもなく、逆もしかり。少ないからといってアクセス人数はそんなに下がっていなかったりして。

でも、やっぱりどちらの数値も上がるとものすんごく嬉しいですね。

ごはん3杯はいけちゃいます(笑)

まあ、他の方も書いてますけど、やっぱりモチベーションが変わりますね。

こ、こんなにも見てくれている〜〜〜〜っていう。

というわけで、これからもよろしくお願いします。

今日もまたやってくる。あの夕暮れの喧噪が…昨日と同じように食って、飲んで、歌えや騒げといった感じで混沌としておる。毎日みんな元気じゃのう。2日目までは楽しいが、もううんざりじゃ。早く静かな日常に戻りたいわい。まあ、昼間はみんなしっかりと働いておるが…

というかここ一週間はこのイベントのために、狩猟、果実酒作りが最盛期じゃ。飲む為に作る、作るから飲むみたいなサイクルで消費が激しい。まあ、しかしこれが自然の営みかのう。自分たちが食べる以上に穫らんし、狩らん。じゃから資源が枯渇する心配はないじゃろうし。


何って事を考えながらわし、もうすでに果実酒6杯めじゃ。スブム対セコスの尻相撲はもう始まっている。異例の親子対尻ということで異様な盛り上がりじゃ。ちなみに対決と対尻を掛けてみたんじゃ…ややウケじゃ。


パチーン、パチーンとお互いの尻が打ち合う肉の高い音が響く響く。だんだんリズムに乗って心地よくなってきたわい。


パチーン、パチーン、パンパンパン、パチーン、パチーン


回りの観衆もその音に合わせて合いの手を打つ。にっぽんちゃちゃちゃ、にっぽんちゃちゃちゃみたいに。その盛り上がりもとうとう終止符が…


寄る歳には勝てなかったか…スブムがガクっと膝を折ったかと思うと丸太から転げ落ちた…セコスの勝ちじゃ!セコスも丸太から飛び降り、父親を抱きかかえる。今日一番の盛り上がりじゃ。拍手の花道で退場していった。


よし、次はわしの出番じゃ。イマイチ乗り気じゃないが頑張るか。立ち上がろうとしたら後ろから手で抑え付けられた。

「やっとジジイをみんなの前で…いや、セイムさんの前で恥をかかせる事ができるぜ。」


棒じゃった。次の対戦相手棒。(わしが勝手に呼んでるだけじゃが)

「なんじゃ、お前もセイム親衛隊 隊長か?」


「そうだセイム親衛隊 9番隊長ボウボだ!」


なに!ボウボだと!あながちおれが付けたあだ名、棒も間違いじゃなかったな。すごいなわし。

「ジジイを倒して、セコスも倒す。そしてセイムさんを強制的に俺の嫁にしてやるぜ。クフフフフッフフ~~~フフフ~~ンン。」


「きっもち悪い笑い方しおって。男らしく告白したらどうじゃ。こんな大会の商品に結婚を強制的に迫ろうなどと恥ずかしい男じゃ。恥部じゃ!お主は人間の恥部じゃ!」


人のことは棚に上げて言ってやったのじゃ。そうしたらものすごい赤ら顔で、酔っているから赤いのか、怒っているから赤いのかわからないが、ものすごく真っ赤赤なのじゃ。

「じじいいいい、もう容赦せんぞおおおおお。こうなったら決勝まで隠しておきたかったが、そんなことはもういい。おれの必殺ヒップアタックで倒してやる。」


いや、もう名前だけで予想がつくのじゃが…まあええ、お主はセイムさんを賞品に指名するとわかったからには

勝たせはせん。悪い虫は早々に摘み取っておくのじゃ。


お互いに果実酒をあおり、丸太に上がりお互いに尻を向け合う。試合開始の合図と同時にボウボが動き出した、尻を高く高くあげ、わしの頭に振り落とす。なんという事をするんじゃ、人の頭にお尻を向けるなんて、小さい頃からどういう教育を受けてきておるんじゃ、まったく!


と思いながら重力50%設定で上にジャンプ3mぐらい飛んだところで、重力150%設定で体重アップして降下する。ドーーーーーンという音と共にボウボの細長い体が浮き上がり、なすすべも無く、両足が丸太をまたぐように開き、股間の大事な所がドーーーーーン。


声もなく、ふんぎゃああああという顔をしたかと思ったら、そのまま丸太から受け身を取らずに頭からくずれおちていった。

……おい、ボウボ、ボウボの顔。

地面につっぷし、口から泡をふいて横たわる。


「あいつはいっちまった…男の向こう側へいっちまったんだ。」

誰かがつぶやいた……


女子か!女子になってしもうたのか!とわしがつっこんでおきました。

こうしてわしは決勝に進出することに決まったのじゃ。

明日はセコスとじゃ。と思ったら、セコスが戻って来た。

「おい、明日まで待てねえ、もう今日戦ってもいいだろう!」


観衆が沸く。たった2試合しかやっていなかったのじゃ、もの足りないと思ったのじゃろう。この盛り上がりじゃ、まさに決勝にふさわしい舞台じゃ。


「かまわん。わしはかまわんぞセコス。くっくっく。」

とノリノリで悪役風に対峙してみました。


「ジューロー、やけに余裕だな。俺を倒せると思っているのか?」

「お前のような青二歳にかなわんとでも思っておるのか、このくそガキが。」


このやりとりに観衆がヒートアップ、セコスコール、ジューローコールがわき起こる。辺りが騒然としだした。酔っぱらいばかりじゃから、回りもどさくさで喧嘩を始める者もいる始末。


この場をしらけさせることはできん。このへんで、もうひとあおりするか。


「よ~~く聞けセコス。お前はわしに勝てんのじゃ。

勝つことができんのじゃ。その理由を今から教えてやろう。くっくっく」


もう盛り上がって盛り上がって観客も期待が高い高い。

ハードルを自分が上げたのじゃけど。


「実は…わしはお前の歳の離れたお兄さんなんじゃ!」


なっなにーーーーまさかの展開キターーーーーーーー!


だけど観客はジト目でシーーーーーーーーーーーーーン

しらけちゃった?あっ、みんな今のうちにトイレタイムとかやめて~~~行かないで~~~


盛大にすべりまくったジューローを余所にセコムは

「まっまじか…兄さんだったとわ…。」


うん、セコス。純粋なええ子や!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ