第86話 ベスト8戦
真神です。
ページビュー数やアクセス人数を見れるようになっています。の続き。
もう一時期気になって気になって・・・アクセス人数は2日遅れで
公表されるんですけど、ページビュー数はわりとリアルタイムに近いというか。
まだ全然連載始めたばかりだというのに・・・・
気にするな!おれ!
というわけで、今日もお願いします。
今日はへべれけヨコチン尻相撲の2回戦、ベスト8じゃ。今日勝てばベスト4になるのじゃ。陽がくれた後、村中の民が集まっているんじゃないかというくらいのお祭り騒ぎじゃ。
もう、食って、飲んで、歌えや騒げといった感じで混沌としておる。本当に尻相撲を見に来たのか? 広場の中央に幅1m、長さ5mの丸太がどーんと備えてあり、四方にかがり火が炊かれてなにか神秘的な雰囲気なのじゃが…村人がそのまわりを囲んで騒いでおるので、台無し…。
その丸太の回りを1回戦を突破した尻相撲の勇者たち8人が囲む。やはり前回大会優勝者のベチュ、セコスも残っておる。あれ、スブムもいるじゃん。あいつ出てた? 主催者側じゃないの。
聞くと昨日勝った選手が日中ケガをしたらしく、替わりに族長が出場することになったらしい。どうやら、今日はみんなバラけたみたいじゃな。族長スブムに代わった主催者が始まりの挨拶を行い
盛り上がりも最高潮に!スブム、セコス、ベチュ、わしの順に戦って行く。
初めの30分はず~~っと飲食タイムじゃ。ノルマの果実酒2杯はもちろんの事、もっと飲んでも良いし、食してもOK。普通にBBQじゃなこれは。まあ楽しい。普通に楽しいわい。ギャラリーもどんどん選手に果実酒をつぎにくる。
もちろん、酔って丸太の上でさらす醜態のお楽しみのためじゃ、みんなそれを期待しておるのじゃ。
これがまあ、みごとに期待通りに醜態をさらすさらす。観客も大爆笑につぐ大爆笑じゃ。本当に笑い死にする奴もおるかもしれんよ。
順当にスブム、セコスが勝ち上がる、次は前回王者ペチュか、どれお手並み…相手でか! ペチュも太って大きいのじゃが、相手は背が高いのじゃ。2mぐらいある。棒じゃ、棒のようにほっそりしておる。よしコイツのあだ名は棒じゃ。
合図と同時に両者尻を突き出す。ペチュがかがんでおるのもあるが、棒の尻はペチュの背中に届く、面積が広いのが災いか、ペチュが上から
抑えつけられる形で丸太に捕まった。まだ、落ちなければセーフじゃ。
こうなると棒のペースじゃ、後ろ向きで丸太をペチュの上に進み、後ろキック、後ろキックの連打じゃ。こりゃあたまらんと起き上がろうとした
ペチュが支えた足を払いジ・エンドじゃ。
まさかの大波乱。座布団が投げ交う(イメージ)。実際には食いかけのじゃがいも、食べカスなどがわやくちゃじゃ!前回王者が2回戦ベスト8で破れる。
場内は騒然じゃ。その興奮も冷めやらず、わしの出番となった。
丸太の上に上がろうとする前に相手の男が話しかけてきた。
「ジジイ、俺はセイム親衛隊 10隊隊長のピルルだ、お前は瞬殺だ! ブヒーーーっと言わせてやるぜ、げはははは。」
威勢はいいが、中肉中背の普通の体格じゃ。いやここまで勝ち抜いてきたのじゃ油断はできん。っていうかセイム親衛隊いったいどんだけいるのじゃ。わしは丸太を2歩で駆け上がる。果実酒5杯ぐらいでは大丈夫じゃ! ピルルもそれを見て触発されたか、2歩で丸太に駆け上が…ったと思ったら、勢い余って丸太の向こう側に、頭から落ちる。
なんとか、地面から丸太にしがみついてよじ上ろうとするも、足が、産まれたての子鹿のようにプルプル震えまくって結局ダウン。
おい、ピルル。ピルルよ。仲間に運ばれる時ブヒーーー言うてるし!お前お約束じゃな。
こんな勝ち方でよいのかとおもったが、大爆笑をとっていたので観客的にはこれで良いらしい。これで今日勝ち残ったスブム、セコス、棒、わしの4人が明日の準決勝進出。勝てば決勝に進む4名じゃ。
その後はみんな心ゆくまで騒ぎたおした。年に1回のイベントだしね。
※※※※
寝床についたのは結局、深夜2時くらいじゃ。あれからスブム、セコスに優勝したら何を望むつもりじゃと聞いてみたら、スブムは筋トレセットをご所望らしい。セコスは教えてくれんかった。しゃべると実現しなくなる気がするとか言ってのう。
わしは…どうしようかのう。今のところ、これと言ってそこまでして欲しいものはない。正直、セイムさんとエメリさんのこと以外考えていなかったもので。じゃあセイムさんとエメリさん以外の若いおんなの人だったら誰でもいいのか?と言われたら考えてしまう。
確かにハーレム、きゃっきゃうふふ希望とは言ってはいたものの、誰でもいいわけではないと思う。むしろ自分に節操がないほうが、いくらジジイでもこの世界でもっとチート能力を存分に発揮して楽しめたかもとも思う。
そう思うとわしはやっぱり、セイムさんとエメリさんが本気で好きなのじゃろうか?わからない。まあ1つわかるのは、わしがもっと若い姿じゃったらブイブイいわせてたと思うのじゃ。
さて、どうしようかのう優勝したら…。などと考えているうちにまどろみの中に落ちていた。




