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第83話 参加資格獲得

真神です。


じ、自分、不器用ですから・・・はいっ。

では今日もはりきってお願いします。どぞっ

次は、南のサンタか…家を聞いて赴くとサンタの妻が対応してくれた。聞くと、ここから2kmぐらいの洞窟に保管してある塩漬け肉を取りに行ったとの事。待っていればあと2時間ぐらいで帰ってくるといわれたが、時間もないのでわしは洞窟にダッシュで向かった。


洞窟に着き、中に入ると少しヒンヤリする。天然の冷蔵庫なのだなここは。中に入ると男が2人、荷物の整理をしていたので声をかける。


「すみません。わしはジューローと申しますが、サンタさんですかいのう?」

「いや、俺は違うが、サンタなら先ほど肉を持って帰っていったよ。」


「そうですか、すれ違ってしまったようじゃの。ありがとう。」

とお礼を行って洞窟を出た。


また、来た道をダッシュして帰り、もう一度サンタの家へ赴くとまた妻が対応してくれた。


丁度今帰って来た所だが、お客さんが来た事を話すと、

「こんな塩漬けの肉ではダメだ! 新鮮な肉を捕ってくる」

と言い残して一人で狩りに行ってしまったのだと…だから家で待っていてくれないかと妻。


んーこのすれちがい設定はドラク○2のサマル○リアの王子以来じゃな。何回繰り返せば気がすむんじゃぐらいのすれちがいっぷりじゃったな…どうしようかと思案していると、なにか地面にキラリと光るものが…


[しらべる][知らんぷりする][屁が出る]

コマンドが出た。ここはやっぱり…


[屁が出る]を選択した。


ぷう~~~~~


妻の前で屁が…妻はびっくりしてちょっと飛び上がった。


……さっ、何事もなかったかのように[しらべる]じゃ。ジューローは地面を調べた。


「なんと南の印の入ったメダルを拾った」テロ~~ン♪


……よし、サンタはもういいじゃろ!奥さんには分かれを告げ足早にその場を去る。きっとサンタには、奥さんからただ屁をこきにきたジイさんとだけ伝えられるであろう。


 ※※※※


え~~っと次は西のゴバンか…またまた聞いて家に訪れる。家の前では子供たちが遊んでいた、わしを見るとサッと前に整列しててへぺろのポーズをとり挨拶をする。


「「「「てへぺろ」」」

えっレイクの隊の子たちだったのか。


「仙人様、この村の守護お疲れさまです。おかげさまで毎日、家族安全に幸せに暮らせております。」

と、報告してくれた…

っていうか、わしどんな立場やねん。


守護って。何も守ってないし…家族が幸せなのはわしのおかげじゃないと思うぞ。ちゃんと、お父さん、お母さんが君たちのことを愛してくれているからだと思うぞ。と思っていたら、


「仙人様、今日はこのようなむさくるしい所へ何用でしたか?」

と、ものすごい丁寧に上へ上へ置いてくれるもんだから、いごこち悪い…小さいのに立派なんじゃけどな、この子は…


「ゴバン殿はおるかな。いや、たいした用事ではないのだが…」

「あいにく父は所用で出かけておりますが…ひょっとして西のコインの件でしょうか?」

「ああ、うん、まあ尻相撲にわしも出ようかなと思ってのう。いないなら、また後で伺わさせてもらうかな。」


「いえ、仙人様をまたご足労願うなど、どうぞこれをお持ちください。」

と西の印の入ったコインをくれた。

「ええのか?父親がいなくても。」


「はい、仙人様は十分村に貢献なされていますし、守護神ですし、なにかあったら私たち森の民…いえ、主に私たち家族を優先的に守っていただくのですから、これぐらい くすねてもOKです!」

くすねてるんかい!すんごい丁寧に、すんごいいい笑顔で言われた。


あと、わし守護神とちゃう! そんな大層なジジイとちゃうで。しかも君の家だけ重点的に守らないから、そもそも全然守ってないよ、わし。この森全然守ってないよ。ザルだよ、ザル。あまりにも盲目的だと何を言っても無駄なので、礼だけ行って帰った。


よし、これで4つの印は全部揃った…ええっとこれをスブムの所に持っていくのだったかな。そういえばセコス以外、誰にも会わなかったな。東のトンタは、トイレのついたてごしだったので実際に会ってはいないし、南のサンタ、西のゴバンは不在で会えなかったし…。まあいいか、予選は今日の夜じゃから早い所スブムに4つの印を見せて出場権をもらわねば、もう時間がすくない。


というわけで、スブムの家の前にきたのじゃ。

ムッキムキスブムが入口前で仁王立ちしておる。

「ジューロー殿お待ちしておりました。印を集めてきたのですか?」

「おお、ちょうど良かった。スブム、印集めたから出場資格ちょーーだい!」

いつもの2倍甘えた声で言ってみたのじゃ。これでスブムもイチコロじゃわ。


「………………」


無言じゃ。ムッキムキスブムが無言じゃ。聞こえていなかったようじゃな…もう一度言ってみる。


「ちょーーーだ…」

「ジューロー殿は優勝したらセイムがご所望だとか。本当ですかな?」


被せ気味にっていうか、わしのちょーだいに被せてきやがった。かなり語気を荒げて。


「は、はい、所望です。」

思わず敬語じゃ。


「許さ~~~~ん!セイムは誰にも渡さん。いくらジューロー殿でも絶対に許さん。許してほしくば、まずは父を倒して…」


「おっりりりりりりりやああああああああああーーーーーー」

ボゴオオオオっとものすごい擬音の衝撃音がなってスブムは3mふっとんだ。


「わしは、セイムさんを手に入れるためには鬼になるのじゃ。そしてエメリさんも手に入れる。わかったなお父さん。」


「だ、だれが…お父さ…んだ…だっふんだ」


あっ気を失った。

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