第81話 ヨコチン様
真神です。
もう今日で9月も終わりですね。はやっ早過ぎるよね!
そんなあなたにぴったりの今回のお話。
ついに「ヨコチン」の謎が明かされる!
第81話よろしくお願いします。
(いや、全然あなたにぴったりは関係ないけどね。)
解説しよう。へべれけヨコチン尻相撲とは!
試合を始める前にビールジョッキ大の器に入れた果実酒(こちらの世界では酒はワインのような果実酒である。ブブウスといったブドウに似た果実があるのだが、そのまま食しては酸っぱく、果物としては適さないが、樽の様な木の箱で寝かせる事によって、発行して酒になるのだ。)2杯を飲んで(何杯飲んでもOK、最低2杯わってこと)、幅1m、長さ5mぐらいある丸太の上に乗り、尻を向けあいながら対峙し、相手を丸太から落とせば勝ちなのだ。
「うむ、尻相撲というのがみそじゃな。」
というかそもそもこの世界に相撲なんぞないじゃろう。あっそうか、翻訳機能がこちらの言葉をわしに理解できる言葉にしてくれたわけじゃから、おかしくないか。相撲の様な物という意味合いじゃろう。だから、おかしくなんかないんじゃぞ!気にするな!
しかし、ここで一番大事な事を聞かなければいかんのじゃ。
それは…
「セコスよ、それで…ヨコチンとはなんじゃ?」
「はっ知らねーのか!って記憶喪失だったもんなジジイ。しょうがねーな、教えてやるよ。いいかヨコチンっていうのはな、偉大な初代森の族長ヨコチン様の事だよ。数々の伝説を残した人みたいでよ、色々な逸話が語り継がれているんだが…」
そうか人名か…よかった。一安心じゃ。わしはいざというときには、ヨコチンどころかゼンチン出す覚悟じゃった。
まあ最悪半タマぐらいで許してもらおうかぐらいの勢いじゃった。ジジイの半タマぐらいで。
セコスが色々と武勇伝を伝えてくれたのじゃが、わしはヨコチンの安心感からか、うわの空じゃ。
「それで試合はいつからじゃ?」
「森の民の一大イベントだからな、今日の夜から予選会が始まって、勝ち進めば本戦の出場権利が与えられる。本戦で優勝すれば、ヌル族の優勝者と直接対決で初代統一チャンピオンが決定するんだ!」
「なに?それでは優勝者賞品強制指定券はネル族の大会に勝ったらもらえるのか? さらにヌル族も倒してチャンピオンになれば、もう1個もらえるのか?合計2個?」
「ん~去年まではネル族だけだったからな…今年は聞いてみねーとわかんねーな。」
もし、今年チャンピオンになれば、優勝者賞品強制指定券が2個つく可能性があるじゃと…こ、これは…セイムさん、エメリさん両方ゲットするチャンスじゃ!わしの願望、欲望を一挙に満たしまくるチャンスじゃ!
くっくっくくくく鬼になる。わしはハーレムを形成するためにはどんな卑怯な手を使っても手に入れるのじゃ。
「くっくくくくがあ~~~はっはははっはっは~~~~。」
と思わずいやらしい笑い声がこぼれてしまっていてしまったのじゃ。
「いや、ジジイには参加資格ないぞ。」
はっ? 今なんて?
「だからジジイは参加できないって言ったんだけど。」
「なぜじゃーーーーーー!!さっきは子供からお年寄りまで参加できるようなこと言ってたじゃろ。なぜ、セコスはそんなにわしにいじわるするのじゃ。もっと老人をいたわるのじゃ、もっとわしに優しくするのじゃ~~~~~~。」
「いや、別にジジイにいじわるなんかしてねーよ。確かに子供からお年寄りまで誰でも参加できるんだけど、参加資格さえ満たしていればって、ちゃんと言っただろ。」
「なんじゃその参加資格とは、なんなのじゃ?ヨコチンか?
ヨコチンを出せばいいのか?わかったわしは全部だす。わしのシワシワの息子を全部出せばいいんじゃろ(笑)」
「自分で言ってて笑ってるし。そんなのいらねーよ。参加資格はな…」
参加資格とは…果たしてジューローはへべれけ尻丸だし相撲大会に出場することにができるか。無事出場してチンチンを大衆の前でさらけだすことができるか?(笑)
次回に乞うご期待!




