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第54話 海に来たよ〜

 今、わしは全裸で大海原に立つ。

 この気持ちを歌にしてみました聞いてください。


 「第1章 海をみておもふ」


 ああ~~ついにわしは~~海にきた~~~♪

 猟師の~~~腕がなる~~♪

 わし猟師じゃないけどね~www♪


 広~~~い海を~~みている~と~~

 ライフセイバ~~~の腕がなる~~♪

 わしライフセイバの免許ないけどね~www♪


 地平線がみえる~~どこまで続いているの~♪

 まさか~~新婚旅行で行った~~ハワイ~かな?

 ごめん、本当は熱海www♪


 (次がサビじゃ一緒に)

 ライス、ライス、カレ~~~~ライス♪

 具なし食べたいな~~~♪

 海の家で、わざわざ食う~~カレ~~~~ライス♪

 そんなに~~おいしくないよな~~~♪ジャン!


 「みなさん安心してください。下履いてませんよ。」


 「「「「安心じゃねーだろ」」」」」

 下履けよとブーイングの雨、嵐。


 わしは今みんなで海へ来た!解放感でいっぱいじゃ!

 この世界に来てからの抑圧感といったら、それはもう、言うのもはばかるほどじゃ。


 エメリさんにののしられ……

 エメリさんになじられ……

 エメリさんに叱責され……


 また、エメリさんばっかりじゃ、わしを責めるのは。


 まあ冗談として、全然自由奔放にやらしてもらっています。この世界ではストレスゼロじゃ。プリン体もオールゼロじゃ!


 という事でわしスッパです。


 なぜなら…男ばっかりだからじゃ!海で!

 だから昨日あれほどオチを潰す為に前フリしておいたのに…


 女性陣は後から来るそうじゃ。色々準備があるそうなんじゃが、水着かな…ワンピとかビキニとか。ナイロン100%とかあるんじゃろたぶん。希望じゃ。わしの願望の為なら設定無視じゃ。ファンタジーって言っておけばたいがいOKじゃ。


 そんな訳でわしスッパです。


 男達はふんどしみたいに布を巻き付けてます。


 「おいジューロー、もうええじゃろ、下履いてはやくコッチこいよ。」

 ゲタンがせかすので、嫌々わしも布を巻き付けて戻る。


 「お前がはしゃぐもんだから、当所の目的を忘れそうになったわ。」

 そうなのだ、本当の海に来た目的は塩を製造してる所に顔を出す為にきてるのじゃ。


 ゲタンは定期的に顔を出しているらしいのじゃが、今回はわしの顔見せも兼ねておる。ず~~っと昔から代々、塩の製造はある森の一部族が担っているらしい。だから、森の民は塩に関しては使い放題みたいじゃな。この海岸はず~~~と先の東まで通じておるので、たぶん東や、王城などにはそちらの海岸で作られた塩が流通しておるのじゃろう、たぶん。


※※※※


 大分海岸線を歩いてきたが、もう遠目でもよく見える。もうもうと水蒸気が天に立ちこめる小屋というか長屋が。近づくとゲタンが一人の男に声をかける


 「よう、ビークの爺さん元気か。」

 わしは驚愕した! 振り向いたその男は…


つづく


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