表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/262

第48話 エメリの両親

 一応今日の報告も兼ねて、みんな夕ご飯を食べた後にゲタンの寝室に集まって報告をした。


 カカカのこと、謎の覆面三人組のこと、エメリの両親のこと。


 ゲタンとセコスはエメリの両親の幼児プレイにしか興味持たず、根掘り葉掘り聞いてきたのは幼児プレイのみ。


 おい、どんだけ興味あるんだ、お前等。本当におれの性知識で世界征服編やるぞ。世界を掌握しちゃうぞ!


 まあジジイなら、わしらがとやかく口を出さずとも全然大丈夫だろ!と不本意な太鼓判を2人に押されて話は終了。


 まあ大丈夫だけれどもよ。


 その後も二人は夜の生活について熱く語っていた。こちらの世界はオープンなのかな?


 わしは悩んでいた…。この下ネタ合戦にわしも加わるかどうかを…。

 でも今さら仲間に入るのも、がっつきすぎてない?アイツと思われるのも嫌だし………。

 かといって、このまま一人だけしゃべらないのも、何あいつ?本当は興味あるくせに、ムッツリだな、なんて思われるのも嫌だし。


 たまにそういうことあるじゃろ?なっなっ?

 などと同意を求めるも、次第に眠くなりそのまま寝てしまった。


 ※※※※


 一夜開け、今日もエメリさんに頼んで2人で森を散策じゃ。


 村長の家の前に待ち合わせじゃが、遅れてきたエメリさんの顔が暗い。


 「どうしたんじゃ?」

 と声をかけるもだんまりじゃ。


 まあわしは大人だから、話してくれるまで気長に待とうと思い、昨日とは反対の森に歩き出すと…


 「あのよう、ちょっと家に寄ってくれねえか?」


 「ああ別にかまわんぞ。森の散策とはいえ別に急ぐ用事もないからのう。」


 エメリさんが黙って家の方へ歩き出す。それに着いて歩く。

 しばらく歩く。


 あ〜〜これがお互い高校時代ならな〜

 ファファファファファ〜〜〜ン


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 「今日私の家に来る?両親旅行でいないの」照れ


 「えっいいの?そうか……いないのか。いやいや別に変なことしないからな。」


 「…しないの?」照れ 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 若いのう、若さっていいのう!って感じ?


 以上ジジイの妄想劇場でした。たまには妄想も差し込まんとな。


 しばらく歩くと、エメリの家の前で止まる。

 結構古びた家じゃ。あまり手入れされていないのか少し荒れておる。


 「ジジイ。うちの両親に会ってくれねーか。」


 えっこのシチュエーションはやばいジジイ妄想劇場が始まってしまう〜

 ファファファファファ〜〜〜ン 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 「今度の土曜に静岡の両親に会って欲しいの。」


 「えっ由美の両親になんで?」


 「できちゃったの…」


 「えっえっ何て?」


 「子供ができちゃったの…」


「レッスンゴレライ、説明してね?」


 「もう5ヶ月なの。確実。母子手帳ももらってきたの。両親に会ってくれる?」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 外堀全部埋められて会ってくれる?もないじゃろ。

 完全に逃がさへんで〜首根っこひっぱってでも私と結婚しろよ。


 っていう妄想しか思い浮かびませんでした。

 もっとハッピーエンドあるだろ!由美。

 ………由美って誰?


 すまん。妄想でひっぱりすぎたのじゃ。ジジイ反省。


 「どういう事じゃ、エメリさん。」


 「両親に直接会って、説得して欲しいの。幼児プレイをやめてって。」


 エメリさんの必死な様子が伝わってくる。


 「だからそれも愛の形のひとつじゃ。こんなジジイの説得でも変わらんかもしれんぞ。それでもいいのか?」


 「いい。それでもいい。」


 「やれやれ、しょうがないのう。やるだけやってみるか。」

 まあ正直望み薄じゃろうが、エメリさんもあまり期待はしておらんけど、ダメもと、やる事はやってみようぐらいなんじゃろうて。


 まあ少しでもエメリさんにわしが貢献できれば…エメリさんの心の負担が軽くなるのなら…という思いで今から両親に会いに行く。


 エメリさんの家の扉の前でわしは、意を決して扉を開ける。

 「ちょっと失礼するぞ」


 が、思った以上に激しく扉が開いてバーーーンと音がした。


 すると目の前にびっくりした顔のエメリの両親がいた。


 ちょうど入り口でオムツプレイの真最中だったエメリの両親がいた。


 しばらく4人が無言で顔を見合わせた後………


 わしは再び意を決して!




 扉をそっと閉じた。

 そ〜〜〜〜っと閉じたのじゃ


 次の日からエメリの父親は元気に働きだした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ