第41回 選考会序章
需要あるのかい!需要あるかもよ!の2本目です。
次は22時です
ジューローじゃ…
「いっいいかい、落ち着いて聞いてくれ、今おこったことをありのままを話すぜ。」
…前回と一緒の書き出しじゃ、しつこいじゃろう。
昨日の夜は遅くまで族長ゲタンと色々話し合いをしていたんじゃ。さすがに深夜すぎ(時計とかないので体感じゃ)になると、うつらうつらしたんで、もう寝たんじゃ。みんなで雑魚寝で。
そしたら……なんと!ゲタンのケツがわしの目の前に…
そりゃあもう、着くか着かんかギリギリのラインじゃ。
ギリギリじゃぞ!
森の民は風呂はどうしてるかって?風呂なぞない!みんな川で水浴びじゃ。昨日は話し合いで遅くなったので、川で洗ってないんじゃ…
わかるじゃろ、ギリッギリじゃ。
ちょっとでも動いたら殺られる〜〜って状態だったねあれは。
いや、大分脱線したがわしが言いたい事は別なんじゃ。
「いっいいかい、落ち着いて聞いてくれ、今おこったことをありのままを話すぜい。」の部分は別なんじゃ。
あれは朝方、陽が昇るかどうかの早朝じゃった。わしはまだ寝てたのじゃが、何か騒がしい。外が騒がしい。大勢の人が集まっているような騒がしさだったのじゃ。しかし眠たいので無視しておった…
そうしたら、外を見に行ったレイクが慌てて、わしを起こしにきたんじゃ。
「仙人様、起きて、起きてペロ。ねえ、起きってくれって〜〜〜〜ペロ。」
…ペロの語尾にイラッとして起きたんじゃ。
レイクに腕を引っ張られて外に出てみるとそこには…
むさ苦しい男達がわんさかといるではないか。歳は15〜30歳くらいかな。幼い顔付もいれば、おっさんもいる。どこから沸いて出てきたの?っていうぐらいいたのじゃ。だいたい100人以上はいるんじゃね?ってくらい。まだ陽が昇る前じゃよ。
とりあえず近くの奴を捕まえて聞いてみたのじゃ
「どこから来たんじゃ?」
「はい、私はヌル地方の北北西から来ました、ザコ16歳です。なにやら今日こちらでネル族のセイムさんのお婿さんを決める選考会があると聞いて、もう着るものも着ず、食べる物も食べず、間に合うように駆けつけました。
えっセイムさんのお婿選考会?
あ〜〜昨日の夜わしが村の独身若者にふれ回った、合コン企画の事か。
村限定だったのに、何でそんな所にまで伝わってるんじゃ?よく見たらヌル族だけじゃなく、ネル族の若者もいるやんけ。
セコスが声かけてるし、
「お前には絶対に妹はやらん!」
威嚇してるし…
セイムさん…すごい人気なんですね…スレンダーなのに。
いや、待てよ。これだ!森の民発、身近な会えるアイドル。これで王城、城下町を一世風靡するんじゃ〜〜〜!そしてわしがプロデューサーとして芸能界を暗躍するんじゃ〜〜〜〜〜!うひょ〜〜〜〜って表情をリイナがじ〜〜〜〜っと見つめる。
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すみません調子にのってました。そんな展開は一切ありません。
本当はスペードさんを少し焚き付ける程度の人数でよかったんだけどな〜4〜5人くらいだと思った。こんなに人数いて、スペードさん残れるかな?
よし、じゃあちょっと早めだけど始めようか、いっぱい集まってきちゃったから。
っとその前に、さっきインタビューしたザコくん、え〜〜と君、そう君。着るものも着ず、食べる物も食べずって言ってたよね。
キミ全裸なので失格。着るもの着て来てネ。遠くから来てもらったけど残念!!
また次回!