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第257話 拒絶する

次だ最終回です

 「はーっははああ………じゃあ消してやるよ!今すぐ惑星ドリスをな!」


 山田卓は宇宙空間で眼下に見える惑星ドリスに向かって手の平を向ける。

 

 すると惑星ドリスが一瞬まばゆいばかりの光をはなって音もたてずにあっというまに崩れさる…。砂の城のようにサラサラと幻のように消えていく…。


 「くっはっははははは、あははははははははは~。ジジイ残念だったな~~。」


 





 とはならなかった。



 「えっ?」


 「という夢をみたんじゃな、山田君は」


 「な、何、どうして…どういう事だ…。」


 「どうもこうもない。そんな事はさせんよ。」


 「バカ言うな。この世界、いや、銀河系ほどの大きさ宇宙が全ておれが創造した世界だぞ。その創造主たる俺の力が効かないなんてことはないんだ!」


 「へーーそうなんじゃ。でも言ってたぞ阿部君が…」




 山田君はわしの言葉を聞くために黙ってわしをみつめる。


「たしか……………」

 それを知ってわしは次の言葉を溜める。





 「わしはとっくに山田卓を超えてるらしいよ。」


 わしは神々しいばかりのアルカイックスマイルで山田君に微笑む。


 「うそだああああああああああああああああああああああ」

 わしの言葉を聞いて山田君は頭を抱えて叫んだ。



 「本当じゃよ。だから惑星ドリスは消せなかったじゃろ?だってわしがすでに山田君を拒絶しておいたもん。山田君の能力の拒絶。山田君の影響力の拒絶。山田君の臭い息の拒絶。山田君のおならの拒絶。いろいろあるけど最後に…

 山田君の存在の拒絶!」


 わしの最後の言葉により惑星ドリスから20光年の範囲が隔離されていく。四角い箱のようなイメージで隔離されていく。


 それと同時に先程までわしと山田君がいた6帖ほどの空間も別れ、山田君はドンドン上空に離されていく。悲壮な顔をした山田君はドンドン上空へと…次第に見えなくなっていく…。


 本当は山田卓自体を6帖位の空間に隔離してあげてもよかったのじゃが、あまりにも可哀想だからやめておいた。


 目的のスペードの解呪のキーワードスペルも手に入れた事じゃし…

 えっいつの間に手にいれたって?

 それは……………


 「どーーーーーん!」

 「お待たせ~~~!」

 と後ろからどつかれた!後ろを振り向くとそこにはミチとミカが…


 「やっと来たか…遅いぞ、お前等。」

 「何いってんのよ、急いで来たのよこれでも。」

 「そうだよ、私なんかミカを蹴落としてまで急いできたのよ!」


 「いや、蹴るなよ!仲間じゃろうに。」

 「…仲間じゃないわ、ミチは…」

 「ひど!ミカは仲間だと思っていたのにショック」


 「…家族でしょ。私たち、ね?ミチ」

 「そうじゃったのか、お前達家族だったのか?」

 「えっ全然違うけど。私とミカは家族ではないけど。」


 「ひど!今度は私がひど!いいこと言ったと思ったのにミチに否定された!」


 「傷つけあうのはよせ!これからわしらは家族なんじゃぞ!」


 「うっとうしいから…なにげにピュアアピールやめてくれない?ジューロー」

 「ピュアちゃう!ジューローピュアちゃうよ!」


 まあ、いつものように話が脱線しまくるのでこのへんにしておこう。

 実はミチとミカをわしがスカウトしておいたのじゃ。

 もちろん強制ではないぞ。こいつらの意思で選んでもらったのじゃ。


 わしにつくか、山田卓につくかとな。


 もちろんわしは知っている。ミチとミカが山田卓によって創造された意思を持つが自由などない附属物だという事も。それでもわしは欲っしたのじゃ、この2人のツッコミりょくに…。


 「「おい、ツッコミりょくかよ!そこじゃないでしょ」」


 「ふっ、いや今のツッコミ最高じゃぞ!」

 二人はわしに褒められ照れたような表情を浮かべる。


 冗談は置いといて、わしは山田卓に会う前にミチとミカに会って話をして与えておいたのじゃ。もしわしに付いて来る意思があるなら言葉を使えと言って。


 「んで、どうじゃったのじゃ。ん?」

 わしは知っている答えをミチとミカの口から直接聞く。


 「もちろん言ってやったわよ!二人揃ってね!」

 「「山田卓を拒絶する~~ってね」」

 

 その言葉を発するとわしの神素の能力の1部が貸し与えられ、自動的に山田卓からの全権限を剥奪しわしに譲渡される仕組みじゃったのじゃ。


 「あははは、言った後の山田の顔、おもしろかったわ~~~」

 「まさかそんな事ができると思っていなかったからでしょうね。

 「うん、ガーンって顔で額に縦線がビッシリ入って口もアゴが外れそうなぐらい開いてたわ。」

 わしらは3人で大笑いしつつ、わしはこれからの事を話す。


 「頼んでおいたスペードの解呪のキーワードスペルも調べておいてくれたか?」

 「はいはい~これね。ちゃんともってきたよ。」



 「それでは、これからミチとミカは創造主であるわしの性奴隷として活躍してもう。せいぜいわしを楽しませルように頑張れ!」


 「え~~~~初耳!山田卓より最悪やん!」

 「……鬼畜ね。サイテーだわ。」


 「……ほんのジョークです。」

 「あたりまえや!本気だったら怖いわ!」

 「小説になろうの読み過ぎよ!」


 「本当は今まで通りに惑星を管理してもらいます。まあ、なんちゃって神様として君臨してくれればいいから。介入するのもよし、見てるだけでもよし。」


 「えええっ、そんな高待遇でいいの?」

 「めっちゃ荒らしちゃうよ!いいの?」


 「何が善で何が悪かはその人の判断によるから、私利私欲に走らずに本当に人の為になる、自分の正義に沿って善行を施して欲しい。わしはミチとミカを信じておるよ。そしてあんまり、おいたしちゃうとぬっ殺すよ。」


 「こわっぬっ殺すって…こわっ!」

 「結局ジューロー次第じゃないの、それ。まあでも、今までのような事務作業ばかりじゃなくておもしろそうね。これから誠心誠意やらさせてもらいます。」


 「ああ、よろしくなミチ、ミカ。これからわしの惑星ドリスのハーレム化計画の為に3人力合わせて頑張ろうな!」


 ……………………………

 「「ジューローを拒絶する!」」


 こうしてわしは惑星ドリスのオランウータン村へと戻っていった。




次は23時投下します

あとがきも同時投稿します

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