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第244話 繰り返される幸せ

 わしは驚いた!改めて自分をみて見ると…


 腕は太く体も厚みがあって筋骨隆々めちゃくちゃマッチョ…

 ではないが、身長180cmくらいでそれなりの逞しい体つきだ。腹筋も8つぐらいに割れている。何よりも若い!肌の艶が良い!


 念願の…念願のピッチピチの若者に…

 わしはなったのじゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!


 …あっわし裸じゃった。また裸じゃった。


 などと考えたからか…

 白い光がわしの股間で激しく輝きだした!


 まさかの……配慮?自主規制的な?


 ………股間が光ってると恥ずかしいのじゃ…何か強調しているみたいで。

 もちろんありがたいよ!光っている事によってブツが見えなくなっておるのじゃからありがたいよ。

 だけど…そんなに隠すほどのブツじゃないしのう…


 などと考えたからか…白い光がわしの股間を、わしの股間を覆っていた光が少しずつ減って行く…明るさがやばい!見えちゃう、見えちゃうよ!わしのブツが~~~~~~~


 と慌てた時期がわしにもありました。




 なんと白い光が消えて………モザイクになりました。

 進化?ねえこれって進化したのかのう?


 ちょっーーぶふぉっっ、ヤバイ!!!!

 これ、わしでも笑っちゃうよ。卑猥な感じハンパないのじゃ!


 腰を左右に動かしても全然付いて来る。

 俊敏な動きにもガッチリ、モザイク付いてくる。


 おもしろいな~これ。まあこのままでもいいんじゃけど、これからスペードと戦うのにおかしいじゃろ、これは。


 「スペード、わしはみんなの仇を討つ、お前を倒すのじゃ!」

 とか言ってるのに裸なんじゃよわし。

 しかも股間はモザイク…


 ……絶対吹き出すでしょ!戦いになんないのじゃ、これわ…。



 などと思っていると…さらに進化が!次なる進化が始まった!



 なんてことはなく、とりあえずさっきまで老人の時に履いてズボンが落ちてたので履いておきました。…やっとこれで本編に戻れるわい…。


 それでは前回の続きからじゃ!


※※※※


 やっと目が慣れてきたのかスペードが若返った俺を見て驚く。


 「ジューローだと…、そんな訳ない…若返って…バカな!」


 「本当じゃ。わしもびっくりしておる…神素というらしいよ。この光は」





 黒い闇の中でリイナが言っていた事を思い出した。本当に思い出せて良かった。謎のままにならなくて…


 水面に浮かび上がるかのごとく復活した時にすべて思い出すーーというよりは頭の中に湧き出て来るイメージじゃった。


 どんどん、わしのなぜ?が解決されていったのじゃ。


 やはり、リイナはリイナではなかった…

 リイナはーーーーーーーーーーーーわしの体の1部分じゃった。


 というと変な感じじゃが、エネルギーというか魂というか、何と言ったらいいのじゃろうか…今までわしが地球で何度も転生してきた動力の1つ、エネルギーの固まりが転移された時に何らかの原因で分離されたのじゃ。


 その分離されたエネルギーがこの星に順応…というか化学反応的な作用を起こし、神素なる新しい物質を産み出した。


 …らしい。難しい事はわからんが簡単にいうとそんな事らしいわ。


 だからたまに、わしがそのエネルギーダマリに取り込まれると本来あるべき姿に戻っていたらしい…。それがこの体じゃ。本当なら惑星アルガズンで過ごすべき体…転生して平々凡々の一生を過ごす為の体だったのじゃ。


 じゃから、常にリイナ…エネルギーがわしのそばにいたのじゃ。


 しかし、そんな神素もわしを蘇らせる…死んだ人間を蘇らせる力なんぞない。だからスペードに棒で突き刺されたのは夢ではなかった。現実に起った事だったのじゃ。


 初めは何が起ったか分からなかったが一度スペードに殺されて、黒闇に沈み込んでリイナに助けられて復活したはよいが、実はもう1度スペードに殺されたのじゃ…2回目。そうしたら再度その前に戻る…。


 そこでわしは気づいたじゃ!

 これはされている…とな。


 わしが死ぬ度にリセットされて少し前に飛ぶ。そんな事が繰り返されていたと気づいたのが先程じゃ。


 そんな能力…わしになんかないぞ?神素のお陰かかなと最初は思っていたのだが…そんな時アイが答えてくれた。



 それが……“小さな幸せ”だったのじゃ。



 ちょっと待てと。その能力はミチとミカがシャレで付けたおまけ的な能力で、確か早起きは3文の得みたいな。ちょっとしたラッキーをもらえるだけの能力だったとおもったのじゃが…。


 なんとどっこい!サプライズ!

 …表現が昭和じゃなwww


 その能力は進化していたのじゃ。


 “小さな幸せ”

   ↓

 “小さな幸せを願う者”

   ↓

 “繰り返される幸せ”へと…。


 何か能力名だけは格好良いが、中身はかなり凶悪じゃ…。アイさんが教えてくれた。普段無口なのに…流暢に。


 〈つまり、進化した能力は、小さな幸せどころではなく、ジューローを幸せにする為に分岐点へと飛ばす事ができるのです。まだ今は出来る事は限られていますが…。今回はジューローが殺されて幸せを奪われる前の分岐点へと飛ばされたようです。…2回も!〉


 だってしょうがないのじゃ!気づかなかったんじゃもの。いや、何の説明もなかったら気づかないでしょう…。へたしたら延々と殺され続けてたかもしれないよ、わし。


 アイが2回目に説明してくれなかったら、死→夢か…→死→夢か…のエンドレスループだったかもしれんよ…こわっ!


 どこの格闘ゲームのハメ技だよ!ってぐらいの恐怖じゃったよ。


 頼むよ、アイさん。君も前に比べたらめっちゃスラスラ言えるように進化したみたいだから、これから頼むよ!


 〈活動ゲンカイデス。マタ…オアイ…シマショウ……ピー〉


 逃げた?今、カタコトに戻ってたでしょ?

 おい、返事がない……。


 っていうかこのアイも実はリイナが偽装していたのじゃ…。


 検解能力がレベルアップして人工知能的なAI、つまりアイが覚醒したのかと思っていたら、実はリイナがアイを詐称してわしに話しかけてきていたのじゃ。


 〈バレた?〉


明日は16時から3話投下します

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