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第218話 ラ・メーンのこと06

土日7話投稿、読んでくれてありがとうございました。

またしばらく書きために入ります。現在で234話まであるんですけど…16話もストックあるやん!とつっこまれたかもしれませんが、まだ素案なんですみません。

3月からは毎日更新できると思いますので…


こんなつたない文書を読んでくださってありがとうございます。

めっちゃ励みになります。

これからも見捨てないでよろしくおねがいします。

 やっべ、この「ラ・メーンのこと」の話が思いのほか伸びて今回で6にもなってしもうた。初めはダイジェストでさらっと流すすもりじゃったのに…。ガッツリどころか、がっぷりよつぐらいやってしまったのじゃ。すまん今回で終わるから続きをどうぞ!


 ラ・メーンとカーンが正面から激突する!


 「なにいいいいいいいいいいいいい」

 ラ・メーンが驚愕の声を上げる!


 「ひええええええええええええええ」

 わしが悲鳴を上げる。驚きのあまり、リューゴスは無言で固まっておる。


 本気のカーンはすごかった…。

 すんごく気持ち悪かった。も~~う鳥肌がたつくらい気持ち悪かった。


 何が気持ち悪いって?真剣に戦っておるのに何が気持ち悪いって?


 なんとカーンの体がぐにゅぐにゅ動くのじゃ…軟体人間どころじゃないぞ。

 どんな仕組みになっておるんじゃというぐらい、あらぬ方向にまで動く。

 骨あるの?

 

 見てるわしらでさ驚愕なのじゃ、戦っておるラ・メーンはさらにビックリ人間大集合じゃろう。特殊能力のない一般的?な男がこんな特技を持っていたのじゃ。わしが審査員なら10点満点で5週勝ち抜きチャンピオンじゃ!


 そんな常識の通用しない相手の心を読み、筋肉の動きから行動を予測しても全く当たらない。攻撃もフェイントも威嚇もすべて効果なし。逆にドンドン攻められる…。全く打つてなしじゃ。ラ・メーンも予想外だったじゃろうて…。まさかこんな人間がいるとは…こんなのを相手にする事になるとは。


 せっかくわしを倒す為の能力を発揮する人材を探し出したのに…。ミチ・ミカに聞いたのじゃがラ・メーンの特殊能力も実際に乗り移って操らなければどんな能力が発動するのかわからないらしい。シンクロ率や相性なども関係してくるから…本当に宝くじみたいなものだと。


 大変じゃな…ラ・メーンも苦労しておるんじゃな…などと思うとなんだか親心みたいなのが出てきて今回はラ・メーンを応援する。もちろんおおっぴらに応援なんぞできんから、心の中で応援する。

 

 だってカーンの動き気持ち悪いんだもん…。

 そんな心の中で静かにラ・メーンを応援するわしの横で佇むリューゴスが


 「…………負ければいいのに…カーン。」


 とつぶやいておった。口に出してはいかんじゃろ!思っていても口に出してはいかん!わしのように思うだけならいいのじゃ!ギリギリセーフなのじゃ!


 軟体攻撃にやられ、ズタボロにされたラ・メーン。息も絶え絶えじゃ…。勝負あったな。


 「くそ、くそ、くそおおお。せっかくジューローを倒す能力を手に入れたのに、こんな誰だかわからない奴に、いや、こんな気持ち悪い奴に負けるなんてえええええ」


 わかるぞ、その気持ち。もし、ラ・メーンがわしの仲間なら戦いの後、行きつけのラーメン屋で1杯おごってやるところじゃよ。もちろんギョーザ1人前も付けてのう。


 「気持ち悪いダスと…さっきから何を言っているんダスか。負け惜しみダスか?なあジューロー殿」

 こちらんい振り返り同意を求めるカーンに対しわしらは…わしとリューゴスは黙ってうつむく。


 「こんな動き、誰でもできるだろう?オレなんかまだまだなほうダスよ!」


 ラ・メーンが本当か?という顔でこちらを見る。

 …わしとリューゴスは一緒に顔を横に振る。


 「くらえ、最後の大技、みだれ打ちダス!」

 カーンが恥ずかしい技名を言いながら、もうブランブランした手がラ・メーンをこれでもか、これでもか!とあらぬ方向からも連打される。タコか!一言で表現するなら、お主タコか!がピッタリじゃ!


 なすすべもなくラ・メーンがくずれ落ちる。

 よっぽど悔しかったのじゃろう、最後、意識が途絶える間際に捨て台詞を吐いた…


 「お主タコか…」がくっ


 キターーーーーーーーーーー!最後にまさかのわしと思考の並列化じゃ。

 いや~~いい能力じゃった。


 戦いが終わり、何事もなかったかのようないつものカーンに戻る。いつもの多少ダスダス訛ってはいるけどイケメンのカーンに。そんなカーンにわしは…


 「お前に“ヌルンヌル流”師範の称号を与える。広く世に知らしめる旅に出るのじゃ」


 どこか遠くに行く事を推奨しておいた。

 流行られても困るのだが、もう近くで見たくないのじゃ。


※※※※


 これが、城下町に到着する前の一番の出来事じゃった。

 「振り返ってみたがどうじゃった?」


 「これでやっとオレを戦闘要員として認めてくれたダスか?俺の強さを。」


 ん~強さにも色々あるな~って事が分かったのじゃ。なりふり構わぬ戦いっていうのかな。うん、怖いものみたさというか、珍しい物は見せてもらったって感じかな…。


 「いや~~そんなに強かったんですか、カーンさんは?見てみたかったな~~。」


 …また、マブシはいらん事を。お前は倒れて見ていなかったから言えるんじゃぞ。見ていたらこいつがまっ先に批判するじゃろう。きもっ、気持ち悪~~~~水泳の授業で海パン忘れたからって友達に貸して、次の授業でその濡れた海パン履くぐらい気持ち悪~~~って言いそうじゃぞ。

 ちなみにそのエピソードは実話じゃ。


 「そういえば、2話前、216話でシスパがラ・メーンとの戦いで活躍したみたいな事言っていたけどそんな事あったか?」

 とシスパに直接聞いて見た。


 「えっ知らない?みんな知らない?マジで!あんなに頑張ったのに~。なんで知らないんだよ。」


 …このシスパ王城の兵士長という事でまあ、結構なおっさんじゃ。40歳ぐらいかな~ひょっとしたら30代後半なのかもしれんが、そんなおっさん…いい大人がタメ口じゃと、何か腹立つな…。若いならまだしも…。


 「ほら、よく思い出してみろよ。ラ・メーン達倒し終わった後、気絶した5人をマンガみたいに上に積み上げていっただろ、ほら、こう折り重なるようにして。あの一番下で支えていたのは俺だ!ババ~~ン!」


 えっ、そういえば…とりあえず倒した奴らをその場に放置っていうのは悪い気がしたので、隅っこに固めて積んでおいたのじゃが…。ラ・メーンの仲間じゃと思ってシスパの上に積んでしまっていたのか…。


 「あれが、俺の優しさだ!敵であっても一番下で受け止める俺の器のでかさ!」


 …おっちゃんポジティブだね。

 センテンススプリング並みにポジティブだね…。

 

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