表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
195/262

第193話 チェンジ

ラ・メーンとの戦いに勝利したわしらはやっと村に着いた。


わしとマブシ以外にも、セコス、リューゴスなど戦闘部隊が村の周りにちらばって

ラ・メーン達の妨害に備えておったのじゃ。


捕まえた人数は総勢30名。なかなかの総力戦だったのじゃ。

・・・まあラ・メーンとの直接対決はしょぼかったがのう。


ラ・メーンに操られておった者も目覚めれば正気に戻り、

各々の生活基盤に戻っていくじゃろう。

だから、そのまま放置してきた。


これが雪山じゃったら、凍死してしまうところじゃが、

森は温かい気候じゃ、せいぜい獣に襲われるぐらいじゃろう・・・・


ダメじゃん!襲われちゃうんじゃ、命の危機にさらされてるじゃん!

・・・まあ彼らの命運を祈る事しかできんわしらは無力じゃ・・・・


無力どころか、有力じゃね俺たち!

今からでも安全な場所に移せばよいのでは・・・・

などの意見を無視して、わし等は村に着いた。


だって、もう11時過ぎているんじゃよ。

働きづめで疲れたわい・・・。


わし・・・年寄りじゃから、ごほっごほっと演技をすると

みな、しょうがないという感じで気を遣ってくれる。


外見がジジイでよかったと思える唯一の利点じゃ!

中身は20代で健康なんじゃけどね。


総隊長であるゲタンの家に皆で報告に寄ったら・・・・

酒を飲んで寝ておった。


ラ・メーンとの激しい死闘をしていたわしら・・

ゲタンは酒を飲んで寝ておった。


許さ~~~~~~ん!!


「おい、マブシいるか。」

「はい、ここに。」

「よし、この者のチンポジをチェンジじゃ!」

「は?チン・・チぇ?」


「チンポジチェンジじゃ!と言っておる。はやく」

「嫌ですよ~~何でおれがゲタン族長のチンチン触らなきゃいけないんですか!

もっとあるでしょ、おしおき的なの!」


「役立たずが!もうよい!下がれゲスが!」

「誰がゲスですか、誰が。まあいいけど。」


「セコス、久々の出番じゃ。おもいっきりやるがよい。チンポジチェンジを。」

「久しぶりに出たのに?チンポジチェンジ?俺が?・・・わかったやるよ。」


「やるんかよ!ジジイびっくりしたよ。自分から言ったけどまさかセコスが

やってくれるとはびっくりしたよ、ジジイ。」

驚きを隠せないジューロー。


「久しぶりっていうのもあるけど、ちょっと許せねえからな俺も。」

と言いながらセコスは持っていた剣の先っちょで

ゲタンの股間の膨らみを右側から左側に寄せる。

そ~~~~っと寄せる。


「ふーっっ」

やり終えたセコスは大きく息を吐き出す。


胴上げじゃ~~みんなでセコスを胴上げじゃ~~

そんなやりきった感がその場にいる、みんなを生温かく包んだ。


そこで、ちょっと気が大きくなったマブシが、俺も俺もと

チンポジチェンジにチャレンジする。

ややこしいな、言葉が。


セコスから借り受けた剣を手にいざ、ゲタンの股間に・・・

というところで、

ふとマブシの手が止まる。そこからピクリとも動かない。


わしが思うに、多分こう思ったのじゃろう。


オレ、何やってるんだと・・・。

高揚感に包まれ、調子にのってチャレンジに名乗りを挙げたはいいが、

オレ、何やってるんだと・・・。


今からオレは族長ゲタンのチンポジをセコスがチェンジした

右側から左側に寄せたぶつを俺はまた、剣先で左側から右側に

寄せるのか・・・

オレ、何やってるんだと・・・。


わしの想像じゃが、そう思ったのじゃろう。


それでは、セコスの想いが無駄になる。

セコスの行為を無にするこことになってしまう。


マブシはそう思ったのだ・・だから手が止まったのだ。


しかし、意を決したのか、目を閉じていた目をカッと見開き、

剣の先っちょをゲタンのぶつにあてがう。


左側にある物を右側に寄せようとした時それは起った!


「・・・・んっ何をしてるんだ・・」

ゲタンが目をさましたのじゃ。


あの、何をしても朝まで目を覚ますことのなかったゲタンが

チンポジチェンジの途中で・・・。


いや、正確にはチンポジチェンジ2回目のチャレンジで。


慎重に剣先をあてがっておったマブシがゲタンから声をかけられ

びっくりして、いや、びっくりし過ぎて・・・・


ザクっと・・・・・


「ぎやあああああああああああああああああ~~~~~~~」

家中に男の金切り声が響き渡った。

それはもうとんでもない声の大きさじゃった。


マブシの。


「ぞ、族長のザクっと。お、おれがこの手でザクっとやっちまいました。

奥さんすみません。すみません。俺でよかったら相手しますんで。」


気が動転しているようじゃ。


しかし、当の本人がキョトーンとしておる。

あれ、確かにマブシにより刺され、ぶつが使い物にならずに

これからは女族長として生きていかねばならなくなったというのに

平気な顔をしておる。


みなが、呆然としておる中、わしがマブシの突き刺したと思われるものを

触ってみると・・・・・・なんと、リスのような動物、小リスがゲタンの股間で

息絶えておった。


なぜ、小リスがゲタンの股間にという疑問は残るが、

ゲタンを女族長にしなくてよかったという安堵感が先にたち

みな笑顔で喜びあう。


ゲタンもマブシも笑顔で喜びあった。


・・・何の話じゃ!今回は。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ