表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
191/262

第189話 その後総括

「断られちゃいましたね。」


【ミチとミカか。】


何もない空間からすっとどこからともなく二人が現れる。


「力を感じましたので。ジューローと会っていたんですね。」

「まさかジューローが有資格者だったなんてね~~~。」


【断られても問題ないよ。】


「それより、モベの存在をなぜ言ってくれなかったのですか。」

「そうですよ~~私たちにも内緒で。」


【彼は彼の存在理由によって行動している。ミチとミカ、その他の

無資格者も同じようにね。】


「それは・・・ジューローと相対するという使命ですか?」

「私たちはそんなジューローのフォローが使命?」


【そんな小さいくくりで縛られているわけではない。

すべては、おおきなくくりの中に存在しているのだよ。

だからミチとミカも、今まで通りに好きな様にしなさい。】


「「わかりました。あなた様のおっしゃるとおりに」」

と言うと同時に2人は消える。


【人の人生は短い。永遠の時を生きる僕たちに比べれば、ほんの瞬きにも等しい時間さ。

彼がここに来るのを待てば良い。】


いつの間にか、部屋だった空間が宇宙に変わっていた。

その中の1つの星を眺めながらつぶやく。


【ただし、人の手によってあやめられなければという制限はあるけどね。】


※※※※


セイムは正直びっくりしていた。


あのジューロー様が涙を流していたのだ。


久しぶりにジューロー様達が帰ってくるという事で

みんな浮き足立っていた。

たった10日しか村を離れていなかったのに、

ジューロー様が帰るのをみんな心待ちにしていたのだ。


もちろん、ジョコ、レイク、ピチュ、リューゴスさんが帰ってくるのも。

あっマブシさんを忘れていたわ(笑)。


帰ってきたとの報を聞き、私もみんなと一緒にすぐにでも

迎えに行きたかった・・たぶんエメリさんも。


だが、調理中だった事もあって、ちょうど手が離せなかったので、

すぐには顔を出せなかった。


そんな時のジューロー様からの訪問、挨拶だったのだが・・・・・・


もちろんジューロー様の涙にも驚いたのだが、

もっと驚いた事は・・・・


「ありがとう」とジューロー様が言われた時、わたしは・・・・

わたしには見えたの。


ジューロー様の顔とあの、光の人との顔が重なったの・・・はっきりと。

見間違い?幻覚?もちろんそう考えたが、

やっぱりわたしには見えたの。ジューロー様の顔が・・・・

忘れもしないあの人の顔に・・・・・



※※※※


エメリは正直びっくりしていた。


あのジューローが涙を流していたのだ。


久しぶりにジューロー達が帰ってくるという事で

みんな浮き足立っていた。

たった10日しか村を離れていなかったのに、

ジューロー達が帰るのをみんな心待ちにしていたのだ。


帰ってきたとの報を聞き、自分もみんなと一緒にすぐにでも

迎えに行きたかった。たぶんセイムさんも。


何だろう、たった数日会っていなかっただけなのに、

何か・・こう・・調子狂うんだよな。

ちょっかいを出してこないジジイがいないって事が。

ものたりなく感じるというか・・・


いや、別にそんな事を求めてないけど、したいっていうならしょうがないかって

ぐらいだよ。

ほんと、ほんとに。


そんな時ジューローから訪問してくれた事でうれしかったんだ。

セイムの手前そんなに喜べなかったけどさ。


そんな、いつもおちゃらけているジジイがまさか私たちの前で泣くなんて。

なにがあったのか、しつこく聞いたんんだけど何でもないの一点張りだ。


別に言ってくれてもいいんだぞ、嫌な事でもあったのか?

アルーン村でシメラレタのか?ジジイ。


もっと驚いた事が・・・・


「ありがとう」とジューローが言われた時、わたしは・・・・

わたしには見えたんだ・・・


ジューローの顔とあの、光の人との顔が重なって見えたんだ・・・はっきりと。

見間違い?幻覚?もちろんそう考えたが、

やっぱり、わたしには見えた。

まぎれもないあの人の顔が・・・・

忘れもしないあの人の顔に・・・・・


※※※※


ぐおおおおおおおおお~~~~~なぜ泣いたのじゃ~~~わしは~~~

めっちゃ恥ずかしいではないか~~


エメリさん、セイムさんの前でガッツリ泣いてしもうた。


大丈夫かな?二人とも

「ああ、歳を召され過ぎてるから涙腺もユルくなってるのね。

たぶん、シモの方もユルユルよきっと。ふふふ」


なんて話しあっておるんじゃ~~~今頃。きっとそうじゃ~~


わしは、外見は歳じゃけど内面は20代じゃから、まだまだ現役じゃよ!

生涯現役じゃよ!と宣言してあげたい~~~~~~~。


って、シモってそっちじゃね~~だろ!

おしっこのシモだろ!

って自分でツッコンじゃうぐらい恥ずかしかったのじゃ。


あの後の宴会では、ろくにしゃべれなかったもんな~~

意識し過ぎてて。ガックシじゃガックシ。


せっかく、最後の選択の理由を、

「わしは森に帰る。わしの帰りを待っておる二人がおるからのう。

再会したら、いちゃいちゃらぶらぶのイチャラブじゃ!」


とめっちゃカッコイイ決め台詞を、

上は燕尾服、下はスッパでかましてきたのに・・・・


下は履いてないんか~~い。

ぜったいボケてて、履き忘れたと思われているよ、それ。


まあ、そんなセリフ一切言っていないんだけど・・・


済んでしまったことはしょうがない、明日から前向きに頑張るか!

などとポジティブに考え、まとめたつもりじゃったが、


森の民と夜明けまで酒を飲み続け、次の日1日ずっと二日酔いで

寝込む事になったしまったわしじゃった。


本当に本当に、明日から前向きに頑張るんだからね!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ