表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/262

第19話 てへぺろ部隊出陣!

 「ジューロー様、何か案はあるんですか?」

 スブムがおどおどして聞いてくる。


 「ん〜まあ、ないこともないんじゃが、腹が減ったのう。ぐうぐうじゃ。まずは腹ごしらえしようかのう。」

 セレブさん、セイムさんで朝食の準備に取りかかってくれていた。


 その後、みんな揃って朝食を取る。ふかしたじゃがいもを2個といちぢくみたいな果物の食して終了。いちぢくみたいなくだものはカルンと呼ばれてた。みずみずしく、ほんのり甘い果物で暑い地域にはぴったりだ。


 それにしても、朝から色々ありすぎてもうすでに濃い1日だったわ〜。

 まだ朝7時くらいなのにね。


 さて、5日後に向けてアイデアを練ろうと外に出ると…

 昨日の子ども達を含む40人ぐらいが3列になって勢揃いしてた。


 「テヘペロ!」


 「「「「「「テヘペロ」」」」」」


 レイクが挨拶みたいに号令をかけるとみんなが一斉にテヘペロのポーズをとる。例のポーズを…。


 レイクなにこの子達…


 「仙人様今日は40人集まり、準備万端ですペロ!」


 〈ムラノコタチノ、ハンブンクライアツメタヨ。ペロ〉


 リイナもいるの?あと二人とも上官につけるサーみたいな感じで、気軽に語尾にペロつけるのやめてくんない。流行っちゃうから。


 「今日から我ら子ども部隊は仙人様直属のテヘペロ部隊として誠心誠意使えていきますんでよろしくペロ。」


 最後のペロ、ムカつくんですけど…わしバカにしてない?


 どうやら、まだ仕事を任せるには早い小さい子や、働けなくなった老人などは暇をもてあましてるようだったので、そういう人たちにでもできる簡単な仕事を任せれば、責任感も自信もつくであろう。


 やりがいを与えれば子ども、老人だけでなく森の民全体の明るい未来につながるのではないかと、なんとな〜く思う。


 まあ、とにかくわしのアイデアを形にするには人出が欲しいと思っていたし、レイクの申し出を受け、挨拶をする。


 「諸君は幸運である。わしという光に出会えて。

 諸君は幸運である。わしの手足となれることを。

 さあ!気の趣くまま叫ぶが良い!神をも恐れぬ! 永遠の挨拶テヘペロをおおおおおお」


 「「「「「うおおおおおおお」」」」」

 「テヘペロ」「テヘペロ」「テヘペロ」「テヘペロを世界の合い言葉に!!」


 うわあああやべえええええ〜〜〜いきおで適当な事言ったのに…

 全然意味のない事を厨二病的なノリ100%で言っただけなのに…


 なんだなんだと村の人が集まってきた。

 よし、じゃあ後はレイクに仕事は任せて大丈夫だろう。


 いつの間にかわしの右腕となったレイクに細かい指示を出して、子どもたちを率いてもらう。よし、これで当分は帰ってこんじゃろう。


 セイムさん暇かのう?わしとちょっと出かけませんか?


 ポッとほほを赤らめる族長の妻セレブ、それを見守る族長スブムもほほを赤らめる。


 なんでやねん!おまえら2人は誘ってないっちゅうに。


 絶対ついてくんなよ。おまえら2人。


 まあデートでも何でもないんだけれども…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ