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第169話 一悶着

リーダーが倒れたのを皮切りに周りがざわつく、


「あんれー、族長の息子のサルロンがやられちまった。」

「親の族長オペロンの権力をかさに無茶苦茶しやがって、いい気味だ。」

「誰がやったのか、名乗り出ねーとわしらにとばっちりが・・」

「ひいい、またこの辺で暴れられたら、たまったもんじゃね~~~」


・・皆さん、わかりやすい説明ありがとう。


倒れてた族長の息子、サルロンというらしいがフラフラと立ち上がり

仲間に支えられて起き上がった。と同時に

「だれだ~~~~~~。俺様に石をぶつけやがったのは!」

激しく怒鳴り出す。


サルロンの容姿は・・・

全体的に小太り・・・たれ目の髪はおかっぱ、歳は・・20後半かのう。

前髪ぱっつん。

前髪切り過ぎたんじゃない?って顔じゃ。


まわりの取り巻きのくそガキ達も、サルロンが暴れているのをいいことに

急に露天の商品などを蹴散らし始めた。

けひゃひゃひゃ~~~とムカつく笑いをしながら・・・。


「助さん、格さん!懲らしめてやりなさい。」

わしが、ジョコとリューゴスに指示を出す。


まず暴れている取り巻き5人をリューゴスが簡単にねじ伏せる。

「な、なんだおま・・・」

と言わせる暇もないぐらいに圧倒的にねじ伏せる。


ジョコはサルロンに静かに近寄る。

「な、なんだ、お、お前は。も、森の民じゃねーか。

貧乏人の田舎もんがなにしに来やがった。おれは、この村の・・・」

しゃべっている途中に、首もとに手刀が90℃の角度で入る。

本当ならのど仏に手刀を突き刺したい所だが我慢する。


あまりにも圧倒されたか、サルロンは恐怖のあまりズボンを濡らして

その場でへたり込む。


その間にわしとピチュとレイクは蹴散らかされた露天のおじさん、おばさんを

いたわり、蹴散らされた商品を集め、整える。


わしの好感度アップ作戦じゃ!

この好感度がわしの長期連載の秘訣じゃ!


と思ったのじゃが、わしが労った露天のおじさん、おばさんは皆

「なんてことを・・よけいな事をするんじゃない!

わしらまでとばっちりをうけるじゃないか!

わしらは関係ないぞ!」

と、各々お礼も言わずに捨て台詞を吐き、そそくさと荷物をまとめて

逃げて行ってしまった。


わしの好感度ダウンじゃ!

この好感度がわしの打ち切りの秘訣じゃ!


先ほどまで周りを囲んでおった村人達もわしらが手を出した瞬間に

逃げ出し、今わしら意外には誰もおらん。

それを見てか・・・・


「お前達、底辺の森の民がとんでもない事をしてくれたな・・」

「けひゃあああ、誰に手をあげたとおもってるんだ~~~」

「ここにおわす方はな~~最強最大の金持ち、村の長のオベロン様の

ご子息様だぜ~~~~」

「お前等なんかあっという間に始末されちまうぜ!」

「ひざまづいて謝れよ~~~~あ~~ん」


いきなり取り巻きの奴らがイキがって、絡んできた。

最大限のブサイクな変顔でメンチをきりながら、

鋭利な刃物をちらつかせる。


圧倒的な力を持つわしらは、正直こういうノータリンは蹂躙じゅうりんしても

よいのじゃないかな?という衝動にかられる。


生きている意味あるのかな?死んでも変わらないんじゃないかな?

という衝動にかられる。

・・・・・いいよね?ね?


という破壊的な衝動と常に戦っておるのじゃよ。わしは。

今回は負けました。てへ。

破壊的な衝動に負けました。


取り巻きの奴らを蹴り飛ばし、横倒しにした後、皆で一人ずつ顔を踏みつける。

まあ、レイクは見学じゃが・・


「ブッサイクな顔しよおって、お前等権力者の威を借りてのさばり、

弱いものを力づくで弄ぶその行為、わしはだいっっっっっきらいじゃ!

今、おまえらの身をもって教えてやろう。

ただし、生きては返さん。そのつもりでお前等は行為に及んでおるのじゃろう!

あああああああああんんんん!

どうじゃ、その覚悟はあったのじゃろおおおおおおおおおお!」


わしは声を張り上げる。

クソどもの顔に足を乗せ、ねじりながら鬼の形相で声を張り上げる。


すると・・・

「う、うっああああ~~うわあああああああ」

と急に大きな声を出し泣き出した。5人ともじゃ。

静寂に包まれておった村に、5人の大きな泣き声が響きわたる。


しかし、わしはまだ許さん。

その泣き声が小さくなるまで待つ。


「どうした?もう終わりか?泣き終わりか?泣いたからといって許されると思うなよ。」

「ぐっぐううっっぐげえええ・・・」


うわ~~~ゲロ吐き出したり

ジョオオオオオオオっとおしっこも漏れ出した。

辺り一面、阿鼻叫喚図じゃ。

違う意味でわしらも阿鼻叫喚じゃ。


「ゆ、ゆるして・・く・・ださ・・い・・」

「ころさ・・・ないで・・・」

「もう・・にどど・・しま・・せん」

「・・・ゆるし・・・てく・・」

「ひっく、ひ・・・・」

5人がそれぞれに謝りだす。

それを合図に、皆に顔の上に置いた足を離さす。


わしはしゃがみながら、1人1人の顔を眺めながら優しく諭す。

「今回は許そう。じゃが、これから自分も殺される覚悟なきまま

人を傷つける行為をした場合は許さん。わかったな。」


返事をして、みな一目散に逃げ出した。

サルロンを置き去りにして・・・


わしがサルロンに近づく

「ひっいいいい、く、くるなあああああ」

怯え、後ずさるサルロン。


すると・・・・

後ろの方からダダダダダっっと大勢の足音が・・

振り向くと20人を超える男達がわしら6人を取り囲んだ。


「お前等、おとなしくしろ!坊ちゃんに手をだしやがって。」

わしら全員、捕まった。


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