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第163話 泥棒2

毎日最新話を見に来てくださる方

感謝感謝です。

これからも頑張りますので

生温かい目でよろしくお願いします。m(__)m


「ジイさん待ったぜ~~刃物は見つかった・・・・かい?」

おれは絶句した。

なぜならジジイが持っていた物は・・・・


それは刃物と言うにはあまりにも大きすぎた。

大きくぶ厚く重くそして大雑把すぎた。それは正に鉄塊だった・・・・


「いやああああああああああ~~~~~~、やめて~~~~~~~」

俺は泣き叫んだ。もう、恥も外聞も捨て泣き叫んだ。

俺以外の3人は、もう早々と気絶している。

まだ気絶もせずに正気を保っているだけ、俺はすごいんだ!

と、どうでもいい考えが頭をよぎる。


ジジイがその鉄塊を持ち上げ、振り下ろす動作が全てスローモーションのように見えた。

そしておれは失禁した・・・


※※※※


「ありゃ、やり過ぎたかの?」

「いえいえ、こんな泥棒なんぞに気を使わなくてもいいのです。」

「・・・・死ねばいいのに。」


わしは初めから全部知ってた上でやっていたのじゃ。

そりゃそうじゃ。わしの指示じゃからな。


本当は鉄塊を振り下ろした後に

テッテレ~~~~~とドッキリの看板を出してもよかったのじゃが、

失禁されては、出しづらいしのう。

いくら泥棒とはいえ・・・。


「・・・・死ねばいいのに。」

リューゴスこわっ、さっきからこわっ。

殺す事ないじゃろ、未遂とはいえ、盗んでないし。


「・・・・死ねハゲっていってた。」

「お前の毛根殺すぞ~~~~~~!

一生、毛生えて来ないように頭に毛防止ネット張るぞこら~~~~っっ」

わしが泥棒にくってかかる。


「いっ言ってません。そんな事言ったことないです・・・がくっ」

・・・・・・・・・・・リューゴス剃るよ(はーと)


とりあえず泥棒達は村の族長に引き渡した。


すると・・・・

「こっこいつらは・・・カーンの一味・・・」

族長が驚いていたので詳しく聞くと

どうやら盗賊らしい。カーンという頭目を中心に、

この先の小高い丘を縄張りとして悪さをしている半グレ集団らしいのじゃ。


この村も結構被害あっているらしい。

殺人などはないのだが、主に窃盗を行う一団らしい。


「なるほどのう。で、どうするのじゃコイツ等は。」

「うんんん・・・・コイツ等をこの村に留めておくと、カーンの仲間が助けにこの村を

襲うかもしれんし、しかし野放しにすると、また襲ってくるかもしれん」

悩む族長・・・・。

それを見かねてわしが声をかける。


「族長・・・・殺しちゃううう?」

サムズアップ!

あくまでも軽く、重い雰囲気を吹き飛ばすかの様に

明るくそして底抜けに軽く、ふんわりと言ってみたのじゃ。


みんなどん引き!村人どん引き!あっ森の民もどん引き!盗賊四人は失禁・・・

冗談じゃ、冗談じゃよ。


「お前らはどうじゃ?もうこの村を襲わないでくれと言ったら

襲わないのか?」

「・・・・・・・ん~~~む~~~~~」


「どうした?どうなんじゃ?」

「正直俺にはそんな権限なんてない!下っ端だからな。」


「じゃあそのカーンという奴はどうなのだ?」

「ん~~カーンの兄貴も50人以上いる仲間を食わせていかなきゃいけねえから・・・」

「50人もおるのか?」

「カーンの兄貴が本気を出したら、こんな村1日でボロッボロにされちまうぜ。」


「まあ、本当にボロッボロにしたら、畑を耕す者もおらんくなって、お前等も

奪う者すらいなくなって破滅じゃがな。」

「そうしたらまた、違う土地に行くだけだ。」

「繰り返しじゃよ。反対にボッコボコにやり返されるかもしれんしな。今日みたいに。」


ん~~~どうしようかのう。

このまま放っておいても良いのじゃが・・・

こいつらを捕まえてしまった手前、いなくなった後にこの村に報復されても後味悪いしな・・・

結局そのカーンの一味、丸ごと殺すしかないんじゃない?


「しょうがない!乗りかかった舟じゃ、そのカーンとやらに会ってみようかのう。」

「会ってどうする気なんだ?」

「ころ・・いや、話し合いをしてみようと思う。」


「いや、今ころっていったよね、なに?その続き、ころ・・何?」

「ころっけ食べたいな~~じゃ。」


「ぜったい違うし!ころっけって聞いた事ないし!」

縛られながら、なかなかいいツッコミをするなこの男。


「では、ジューロー様こちらから依頼という形で引き受けてもらえんだろうか。

カーン一味をまっさ・・・ごほっごほっ、いやこの村に手を出さないという条件で。」


「えっちょっと、今この族長、“まっさ”て何? “つ”なの?最後“つ”しかないの?」

縛られながら、なかなかいいツッコミをするなこの男。


「まあ、その辺はわしに考えがあるから任せてもらえんかのう。ぐふふふふふ」

と、伸ばしたあごひげを触るゼスチャーをする。

「あごひげないのに?その笑い方でそのゼスチャーこわっ、絶対悪巧みだよ!

悪巧み以外のなにものでもないよ~~~!」

縛られながら、なかなかいいツッコミをするなこの男。欲しいなこの男。


と、いうわけで思いのほか長い話になってしまったのじゃが、

次回は盗賊のカーンに会いにいこうと思う。


本来はアルーン村に行くだけが目的の旅だったのじゃが、

まあ、遅れてよいか。最初から10日ぐらいのアバウトさだったからのう。


次回予告「ついにツッコミの男の名が明かされる」の巻

みてね~~~~


ごめん、本当は明かされません。

モブです。モブ・・・

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