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第131話 ミチミカレディオ2

そこにはわしが映っておった。

「ちなみにこれは昨日のジューローよ。」


暗がりの中、森を歩くわしが映っておる。

リューゴスが言ってた、わしに記憶のない夜の徘徊じゃろう。

特に変わった事もなく、ただ森の中を歩いておる。

しかし、こんなわしをリューゴスが見つけれないとは解せんな。


「何か色々と解さない事があるかもしれないけど、

これを見れば全部納得よ!」ミチが言う。


わしもしばらく黙って映像に魅入る。

すると・・・・


【えっ、えええええこれは・・・・】


「そう、発光よ。ジューローが自家発電により頭部が発光しているのよ。

見て、次第におしりも光だすわ。」


【わしゃホタルか!そもそも自家発電しとらんわ!】

という軽いボケに一応は返しておったが、

そんな受け答えが煩わしく思うぐらいその映像に魅入った。


ふと立ち止まったと思ったら、徐々に体全体が発光しだして

その光がどんどん大きくなる。光は直径5mほどに大きくなり

中にいるだろうわしの姿は見えなくなる。


「こんなに大きい発光なのに、他の人には見えていないのよ。

リューゴスが見失ったのもたぶんこの発光体に包まれたからなのでしょうね。」


にわかには信じがたいな・・こんなに大きな発光体が誰にも見えてない・・・

でも、確かにこんな目立つ光が見えていたら、1人ぐらい森の民に

今まで見られてもおかしくないからのう。


「光の中を拡大するから見て。」


ミチが発光体を中心に映像をさらに大きくすると光の中がわずかだが見える。


わしじゃ、わしが次第に若返っていく50代、40代、30代、20代というように。

若い青年の状態で止まった。誰じゃ・・・・。

やはり小林十朗だった頃の若者ではない。

それがこの器であるジューローの若い頃だったかもわからんのじゃが、

めちゃめちゃ格好いい!


いいんじゃない、嫁さんが5人ぐらいいる顔じゃ。

ハーレム展開いける~~~~~~~~っていう顔じゃ。


「実は今までにも発光はあったの、ジューローには。

でも、いつもはここまでなの。この後次第に光が修まってくると同時に

いつものジューロー60歳に戻るはずだったのに、この日は違った・・・」


なんじゃ、ミチが思わせぶりにしゃべるとドキドキするのじゃ。

何じゃもしかしてチン○ンだけ20代のままとか。

それとも・・・・


突然5mぐらいの光が、さらに大きく1瞬弾けたと思ったら

わしが60代の姿で地面に倒れていたのじゃ。

その後リューゴスがわしを見つけ生存確認していてくれてる。


あっ本当にリューゴス、木の上でわしを見つめてる。

なんか客観的に見ると、コイツ恐いな・・・・。


「どう?あなたが無意識に行動しているのを客観的に見てみて。」


【まあ、確かに驚いたが・・夜中に光ってるぐらいなら何も問題ないじゃろか?】


「それなのよね~~だからジューローには今日ここまで来てもらったの。」

ミカが現れる。その手に持つのは・・・


「ああ、これ。ジューローの精神体をスキャンさせてもらおうと思ってね。

ハンディースキャンよ。」


うそつけ!がっつり日本刀じゃねえかよ。いくら精神体とはいえ、

そんなんでばっさりやられたら、絶対に生き返らないんじゃない?


「大丈夫大丈夫。今まで試した事ないけど、根拠のない自信だけはあるのよね、

わたし。」

【やめ~~~い!根拠のない自信を持つ中二ほどやっかいなものは

ないんじゃぞ!」


「ミチ、ガッチリ掴んで」

「はい、ガッチリ」

いま、わしは熊のヌイグルミに入ってるんじゃった。

ミチにガッチリ掴まれて全然動かせん。


ミカが日本刀を頭の上まで振りかぶる。マジじゃ・・・

目が殺気を帯びておる。息が荒い・・・


もしわしが、ジューローのままだったら絶対失禁しとるぞ。

大人用オムツはいてても漏らす自信あるぞ、わしゃ。

というぐらい恐い。


「はいいいいいいい~~~~」

というかけ声と共にミカが刀を鋭く振り下ろす。


わしは観念して目をつぶる。


ザクククククク~~~~~~~ッッッ

という音をたててまっぷたつに切り裂かれる・・・・

ミチが!


「「あっ」」


「ちょっとミカ、あんた今マジだったでしょう。

本気でわたしの事忘れてたでしょう。分かることない?

刀の長さで、わたしとの距離分かることない?

わたしジューローを抑えて一歩も動いてないのに・・」


「・・・・・・ほんのジョークです」


「いや、本気のミスでしょ、ミカ本物だわ~~。本物の天然だわ~~~。」


「・・・・・・・・・・・・・」

耳真っ赤やん、ミカ。


【それよりミチまっぷたつだけど大丈夫なの?まあ心配してないけど。】

と指摘すると、


二つに分かれたからだが1つに吸い付けられように戻っていく。

そこでミチが1言

「・・・・・・ほんのジョークです」


そのジョークいらんわ。そして気持ち悪いわ!


「はいいいいいいい~~~~」

ザクククククク~~~~~~~ッッッ

いきなり会話の途中にミカが刀を振り下ろす


ぎゃああああああいきなりやるなよ!心の準備っていうものが・・

・・・まあ全然痛くないな。

ただ単に、体にスキャナーの光が通っただけのような感じ。


しばらく考えこむミカ。

それにじれたミチがミカに話しかける。

「どうだった?ジューロの体は」

「・・・・ふむ、ちょっと言いにくいのだけどいいかな?」


わしは、緊張からかごくりと喉を鳴らしてツバを飲み込む。

それを見てミカがミチに指を鳴らして指示を出す。


「ジューロー・・・・・・実は



次回に続く!」


なにーーーーーーー久しぶりだなこのパターン!

2話目、3話目ぶりだな~~~~~おい!

ミチ・ミカ編長いけどいいのか?

あと1回ぐらいで収めろよ、たいした内容じゃないんだから。



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