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第128話 裸の師匠

真神です。


いつも読んでくれてありがとうございます。

実は最近やさぐれていました・・・・


なぜか最近PV数が急激に下降しちゃいまして、

平均の半分くらいまで減っちゃたので・・・


もうこんな小説読む人いないのかな・・・

と落ち込んでいたのですが、読んでいる人の数は

全然変わってなかったんです。


結局たまたまそういう日もあったということで

また普通にもどりましたけど・・・・

数字でモチベーションが全然変わってきますね。


こんなつたない小説ですが、これからもよろしくお願いします。

今日は何かいつもと感じが違った・・・


どこが?と具体的に聞かれると困るのじゃが、

胸がざわつくというか、落ち着かない感じなのじゃ。


・・・・・・・・・・・・・・・

朝ふと目ざめると、なぜかわしは森の中で寝ていた。

いや、いつもヌル族のゲタンの家に泊まっていたから森の中といえば

森の中なのじゃけど、違うんじゃ。

ゲタンの家の外からまあまあ離れた外、人気のない森の中に、

野宿じゃ。


起きた時には何がなんだか、頭の中で理解するまで大分だいぶかかった。


わしが幼稚園児くらいだった頃、2階建ての家に住んでいたのじゃが、

ある日寝ぼけて、2階の寝室から階段を降りて自分で玄関を開けて出て、

庭で寝てた事があったらしい。


まるで夢遊病者のようじゃったらしいわ。

気づいた両親がすぐに担ぎ上げて寝かしてくれたそうじゃが、

もちろん本人は全く覚えておらん。


まるでその時のようじゃ、などと思いにふけっておったら・・・


あれ、俺、素っ裸じゃん!

何もはいてない・・・裸一貫じゃん!


「安心してください、はいてますよ」


おもむろにポーズを取り、言ってみる。

もちろん安心ではないぞ。

スッパじゃからな。


とりあえず、胸と股間に腕を当てて小走りに村の方に走る。


胸は隠さんでいいじゃろ! 女子か!


裸でなんとかゲタンの家の近くまで、誰にも見つからずに来れた。

何かスネーク的なものを思い出すのう。

ダンボールに隠れるとか・・・・


まだ早朝だからか、人影はみあたらない。

しかし、もうここらへんは集落の中なのじゃ。


冷静に考えてみい、いくら早朝とはいえ、

自宅周辺を裸で歩いておるやつがいたら嫌じゃろ?みんな。

っていうか即、警察じゃろ?みんな。


そんな状況なのじゃ。


意を決して木陰に潜んでおったわしが、ゲタンの家の扉まで

ダッシュしようと足を踏み出した途端に扉が開く、

わしはあわててケツ丸出しで木陰に潜み直す。


出てきたのはゲタンじゃ。


なんじゃビビらせよって。ゲタンなら丸出しでも恥ずかしくない。

「今流行のファッションじゃ!馬鹿には見えないけどな」

ぐらい言っておけば

「わ、わしには見える。なかなかフォーマルだな」

と言ってくれそうじゃ。


と、思ったら中からゾロゾロ嫁さんや、ジョコやマブシが出てきた。

家の前で体操みたいなストレッチをしている。


ジューローは朝早く何処に行ったんだ!

いや~、また覗きにでも行ってるんじゃないですか?げひゃひゃなどと

マブシのゲスイ笑い声が聞こえる。


・・・あの野郎。だれが覗きか!

たまにだけじゃぞ!

それに、行ってない時に言われると腹がたつのじゃ。


よし、マブシをおびき寄せてあいつの服を奪おう!そうしよう!


計画はこうじゃ!その辺りに落ちている石を拾って、マブシにぶつける。

茂みに隠れて動物の鳴きマネをすれば寄ってくるじゃろう。


手ごろな石を拾い、少し離れた茂みにひそみ、マブシに狙いを定め放つ!


ビューッッッッ

ボゴッッッッッ

バタッ

ゴロゴロゴロ・・・・


見事に当たったのじゃが・・・・打ち所が悪かったのかマブシが気絶している。

弱っっっっっ!アイツ倒れてばかりじゃな。

ふと見ると投げようとした石がその場に置いてあった。


あれ、間違えて拳大くらいある石投げちゃった・・・てへっ

裸でてへっ


すまぬマブシ・・肉体強化してて重さに気づかなかった。


あっジョコがこちらに気づいた。

わしはすぐさま動物の泣きまねをする。

「にゅーにゅーにゅーぎゅー」

何の泣き声かはわからん。適当じゃ。


ジョコが一旦後ろに下がったなと思ったら、いきなり槍を投げ込んできよおった。


ちょーーーい、あっぶな。ギリギリだよ、あっぶな。

茂みでいちゃつくカップルだったらどうするのじゃ。

・・・・・・それはしょうがないな、当たっても。


今度は、ゲタンも槍を持ち出した・・ちょい!奥さんも!

ジョコ、マブシも槍を持ち出してきた。


仕留める気や・・あいつ等わしを仕留める気満々や・・・・。

られる。先にこっちがらなければ、られる。


よしってやる、先にこっちがってやる~~~~~!

いくぜ!重力わしの回りだけ200%でつぶれろ~~~~!


茂みからガバッと裸のままで起き上がろうとしたら、

後ろからポコッと木で叩かれた。


後ろを振り向くとリューゴスが立っておった。

「・・・・・・・裸で何してる?」


「いっいや、違うんじゃこれは・・」


リューゴスがわしに服を差し出す。

「これ・・・・落ちてた・・着ろ」


「助かった。さすがわしの1番弟子じゃ。気がきくのう。

いつ、気づいてくれたのじゃ?」


「・・・・・・最初っから。」


「は?」


「夜中に師匠がふら~~~っと出て行くなと思って。

探したら裸で倒れてた。それで・・木の上から

起きるまで~~と見守ってた。」


「は?」


「・・・服も俺が預かっていた。盗まれるといけないから。」


「・・・・」


「起きたら、・・・・胸と股間に腕を当てて小走してた。女子か!」


「・・・見てたの?」


「・・・・ずっと見てた。スッパ・・・・ずっと見てた。」


「いやん。じゃないぞ!どうして言わなかったのじゃ。」


「・・・・なんとなく」


重力200%発動!

ベチャッ


とりあえず重力でつぶしておきました(はーと)


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