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第117話 ゴスン来訪

真神です。


今日11月5日でちょうど3カ月連続投稿記念日です。

8月5日から約90日よく毎日更新できたなと・・・

自分自身を褒めてあげたい! わーいわーい


ということで、今日もよろしくお願いします

翌日の朝、またゲタンによりへべれけになったわしら・・・


シスパさんがくる昼過ぎまで寝ることとなってしもうた。ゲタン反省。


昨日あれからすぐ王城へ帰り、道具を揃えてもう一度村まで来てくれた

シスパさんを出迎えもせず、起こされて飛び起きたわしとゲタン。

・・・・めっちゃ気まずい・・・・


「いやいやお気になさらずにどうか・・・おっと、めまいが。

すみません、何せ昨日は王城へ帰ってからも一睡もせずに

道具を揃えたり大変だったものですから・・・ハハハ」


なにその乾いた笑いは・・・目笑ってないやん。めっちゃこわっ。

めっちゃ怒ってるやん、シスパ。


ほら、ゲタン、空気読んで謝って。族長みずから謝ってはやく!

わしの懇願した目を見て、わかってる、わかってるからみなまで言うな

という顔をして


「ガハハハハ、そうかわしらもあれから朝方まで一睡もしずに

飲み通しだったわ~~~一緒だなシスパと!ガハハハハ~~~~。」

空気全然読めてね~~~。

ゲタンのまわりの空気、無色透明じゃ~~~~~。


「ハハ・・ハハ・・ハハはハハ。」

シスパが笑う・・

めっちゃ乾いてる。鳥取砂丘より乾いてるやん。

ザラザラじゃなくってサラッサラに乾いてる笑いやん・・・。


やっぱりここはわしか。わししかいないのう。

この乾ききった時代に、ヴィダルサ○ーンのように髪に潤いを与える存在は・・・

あっわし髪なかった。


「ゲタン、お主シスパさんに失礼なことを言うでない!

まったく、大変失礼しましたシスパさん。この礼儀知らずが無礼を働き、

礼儀知らずというか、恥知らず、厚顔無恥、うすらハゲといっても

過言はございませんのじゃ。」


「過言じゃね? ものすごい過言だよね!うすらはげじゃねーし」ゲタンの意見を無視する。


「それで、お詫びと言ってはなんなんですが、これをお納めください。」

といって小さい袋をシスパに差し出す。


「何だ?賄賂か?賄賂なのか?」ゲタンがしつこい。


シスパが小袋の中身を確認する「これは・・・塩か?」


「そうです。塩です。ですがただの塩ではありません・・・美人塩です。」

わしは小声でシスパに伝える。


「何、美人塩ですと・・・風の噂で聞いた事があります。

美人の入った水から精製された塩であると・・実在したのですか。」

驚いたまなこでわしを見る。

よかった、ちょっとは機嫌がよくなったか?

美人塩を大盤振る舞いした、かいががあったのう。


「それで、どなたの美人塩ですか?」


「ビーク塩じゃ」


「そ、それはどのような・・・どのような美人なのですか、むふー」

ちょっと興奮気味のシスパ。おい、兵士長、お前いつもめっちゃダンディーなのに・・

まあいいけど。


「ふっふふふふ・・・・気になりますかな?」もったいぶるわし。


「はい、ぜひとも。」食い気味に前屈みで聞いてくるシスパ。


「ジジイじゃ。」


「は?」


「ジジイ99%じゃ!しかも禿げとる」


「えっだれ?」


「しかし1%はセイムさんじゃ。だと思う。だったらいいな~ぐらいじゃ。」


「ふざけんな~~~~~~!!」シスパが突然立ち上がり咆哮する。


「1%だと・・・たった1%だと~~~~~~~~」またも咆哮する。


「じゃあ返すのじゃ」わしが手を出す。


「いえ、いただきます。」とあっさり引き下がるシスパ。


いそいそと懐に小袋をしまうシスパ。

・・・・照れ隠しか、照れ隠しで咆哮したのか?シスパ。


ビーク・・塩じいよ!意外にいけるかもしれんぞ、美人塩。


聞こえるかい、塩じいよ!

ここにもいたんだ、ここにも1%に賭ける男達が・・・・

お前の後を継ぐ男達がここにも・・・・


いや、かっこいい事言ったけど、ジジイ塩だからねこれ。


そんなゴタゴタが納まりかけた頃、一人の太り気味の青年が入ってきた。


「初めまして私はゴスン。スペード商会からきました森の民担当の商人です。」

太り気味の青年はくったくのない良い笑顔で自己紹介してきた。


「スペード?スペードとは、あの前回ネズミと一緒に来ていた青年のことか?」


「ええ、スペード商会とはそのスペード様が立ち上げたお店なのです。

ゴスンが答える。


「実は、ネズミが追いやられた後スペード殿が商会を設立して森の民との交易に

名乗りを上げてくれたのです。」とシスパが補足する。


「そうか、それはありがたい。で、そのスペードはどこじゃ?」


「いえ、スペード様はまだ商会を立ち上げてすぐという事で

いろいろとお忙しく走り回っておられますので、私が当分森の民担当という事で

本日からよろしくお願いします。」


「わしが族長のゲタンじゃ。これからよろしく頼むぞ。お主がネズミのようなら

容赦しんからのう。ガハハハハ。」

と笑いながらも一応釘をさす。


「わしはジューローじゃ。しがない年寄りだかよろしくな。」


「はい、二人に信用されるに足る商人となります。」

と応対も合格じゃ。なかなかの好青年じゃな・・太ってるけど。


「それでは早速ですが、前の広場の方に今日持参した道具を

ご用意しておりますので、一度ご覧ください。」とゴスンがわしらを

外に導く。


その広場いっぱいに広げられた道具を見てわしは感嘆の声を上げた。

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