表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/262

第114話 マブシの連絡

真神です。


いつもつたない小説を読んでいただき感謝です。

何か先月は携帯から読んでくださる方が多くてありがたいです。


安心してください。自分も携帯派ですよ。

まあスマホももっているのですが・・・wi-fiで使ってます。


それでは今回もよろしくお願いします。

ヌル族でひとボケかました後は、ネル族に帰り、また同じボケを

スブム相手に繰り返す。


その後は、わしの弟子になったリューゴスをひと目みようと

物珍しく集まる野次馬達を適当にあしらいつつ、またいつもの日常に戻る。


両部族とも新しい村移転の為に、コツコツと準備をすすめている

最中なのじゃ。


両部族から人員を出し合って、村開拓の人手を賄っている。

それと同時に今の村の整理・家の解体などの打ち合わせや、

村に移転してもすぐに農作物が育つ訳じゃないので、

当分の作物の確保など、同時進行で進めなければいけない事が

山ほどあるのじゃ。


わしはわしで色々とやることがあって忙しい。

ただ単にボケてばっかりじゃないのじゃわしも。

日本の労働時給に換算すると1時間570円じゃ!

・・・・やすっっ、最低賃金の820円を下回っておるじゃないか!


とわしが一人ツッコミをしておるときも、

リューゴスはわしのそばに付いておる。


片時も離れようとせんな・・・コイツは。


トイレと水浴びの時だけじゃ、離れるのは。

いつも、わしに付いておるので最近はセイムさんにも話しかけれんのじゃ。


せっかく2人きりになって話しかけるチャンスがあるのじゃが、リューゴスの愛想なしのせいで、空気がしらけてしまうので話が盛り上がらんのじゃ!

・・・・ぐっすん(悲)


まあ、初めは慣れないこともあって不愛想だったのか、最近ではビミョーーーーに「フッ」だの「ムッ」だの「んん」だの変化はみられるよになった・・・・

あんまり変わらんか。


それでも最初に比べると話してくれるようになったのじゃ。


そんなこんなでわしはピッタリマンツーマンでマークされておるのじゃ。

噂のマンツーマンディフェンスじゃ。

花道じゃ。


そんな花道も、ときおり夜一人で抜け出てどこかに行っておるようじゃ。

聞いても黙ってしまうので今は聞かないのじゃが、一度付いていってみようかな~とイタズラ心に火がついておる、ふふふ。

夜の町にくりだしておるのかの、若いのう。

ぐふふふふ・・・夜の町なんて無いけどね。


リューゴスはわしと戦いたいのか、仕事の合間にしょちゅう戦いを挑んでくる。

だが、わしは戦闘に特化しておるわけではないので断る。

断るのを断られる。だけどそれをさらに断って断られるという訳が分からなく

なるが、とにかく断るのじゃ。

まあその代わり、セコスに揉んでもらっておる。セコスは、なかなか強い。

っていうかかなり強い。


リューゴスも毎回セコスにボッコボコにやられておる。

さすが戦闘民族セコスじゃ。


そんなリューゴスじゃが、最近では少しではあるが、

セコスの狩猟メンバーの若い子達とも打ち解けてきたようだ。

打ち解けるというかイジられているだけかもしれんが・・・。


そんな感じにリューゴスは毎日を過ごしておる。


初めてネル族に戻ってきてリューゴスをわしの弟子として紹介したら、

レイクがものすごくへこんでおった。

どうやらレイクは大きくなったらわしに弟子入りしようとしていたらしい。

だから先を越されたリューゴスに嫉妬というか、悔しかったみたいじゃ。

だからレイクはリューゴスの事が嫌いみたいじゃ。


まあ、わしは正直弟子とかどうでもよかったし、というより何の弟子?って

感じだし。


あのまま断って帰すっていう選択もあったのじゃが・・・・

断っても何度も、何度もお願いに来そうな雰囲気じゃったしのう。


本当はそれ以外にもリューゴスに何か危ういものを感じておった。

ほっておくと何かしでかしそうな・・・・

だから自分の目の届く範囲にいてもらったほうが良いとおもったのじゃ、

あの時は・・・。


今のリューゴスをみると、わしの弟子にして手元においたのは

間違いではなかったのかなと思うのじゃ。

さすが時給570円の男じゃろう。

時給800円分の働きはしとる。

・・・・・微妙なボケじゃな・・・


そんなある日、ネル族で過ごしておるとヌル族のゲタンの使いで

マブシが来た。


「ジューロー様、お久しぶ・・・」

となれなれしく寄ってきたマブシにそばに居たリューゴスが

マブシの腕を掴みとる。


「・・・・・・なれなれしい。」

「いや、俺マブシだよ。何回も会ってるよ俺。

しかも初めて会ったときにも居たよ俺。」

と手をタップしながらリューゴスに訴える。


「・・・冗談・・フッ」


「しっぶいい~~~、その冗談しっぶいわ~~。っていうか本当に忘れてたでしょ、リューゴス。傷つくわ~~~、おれ。」

腕を解いてもらったマブシは肩をぐるぐる回しながら、

リューゴスのギャグにまんざらでもないようじゃ。


「つかみはOKか?マブシ。前座はそれぐらいにしてゲタンから

何をことづかって来たのじゃ。」


「ああ、はいはい。ええっっと・・・たしか、んん~~~忘れちゃった!

今の長い・・」


「とう!」

かけ声とともにリューゴスがドロップキックを繰り出すも、

マブシが奇跡的に避ける。


空ぶったドロップキックがむなしく不発。

地べたにベタッと落ちるリューゴスをわしとマブシ二人で蹴りつける。


「このやろ、このやろ。」

「天誅!天誅じゃ!」


どさくさにまぎれてわしも蹴りを繰り出す。

うっぷんじゃ、今うっぷんを晴らすのじゃ。

蹴りを繰りだし、逃げる。

ヒットアンドアウェイじゃ。


ふ~~バレなかったわい。


マブシだけ反撃をくらっておる。


「なんで~~ジューローだって・・・」

というマブシの声が聞こえてくるが、

わしはバレていないようじゃ。


もうそろそろつかみはOKなので

ゲタンのことづけ思い出したかのう?

マブシ・・・


やれやれ、やり過ぎじゃ、リューゴス。

マブシ白目むいておるじゃないか・・・

だいたいお前は・・・・


セリフの途中でわしもリューゴスに追っかけられる。やっぱりバレてた?


まだ、人がしゃべってる途中でしょうが~~~(北国風)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ