第111話 初めての弟子
真神です。
前回で通算20万字突破しました!
わーおめでとう俺! わーありがとう俺!
・・・・・すごいですよ。
20万字っていったら。
そのすごさがよくわからないけども・・・
平均したら1回1800文字くらいでした。
少ないかな?
それでは今日もよろしくお願いします。
「お前の目的はなんじゃ?わしを殺す事か?ん?」
睨むだけで、しゃべろうとしない男に話かける。
「お前、誰にわしの事を聞いたのじゃ? ラ・メーンか?」
何度話かけても反応がなかった男がわずかに反応を見せた。
「・・・・そうだ。」
「ほう・・やっとしゃべったのう。で、奴は何て?」
「聞いただけだ。俺が興味出て会いにきた。」
「会いにきただけじゃないじゃろ。思いっきり手出してるし。
わしは見た通りのジジイじゃから、もう歳なんじゃから勘弁してくれい。
若い女の子といちゃいちゃしたいだけのジジイなんじゃから。」
「・・・それウソ。お前本当は若い。聞いた。」
「ラ・メーンを信じるのか? あいつがウソついとるかもしれんぞ。」
「自分で確かめるだけ。いくぞ。」
鋭い目つきのまま構える。こちらが身構える前にそのまま走り寄ってくる。
目の前に走り寄り、蹴りか突きを繰り出すかと思いきや、
急に横に飛び、木を利用して三角蹴りで攻撃をしてきた。
これには意表をつかれ、まともに腹にくらってしもうた。
「こら、もっとジジイを労らんか!泣くぞ、わし。いいのか?」
もちろん泣きはしないが、今のでスイッチが入った。
よ~し、こいつ泣かしちゃる。余裕ぶってる場合じゃないのう。
身構える男に歩いて近づく、パンチやキックをさばき男の腹にパンチを1発。
たまらず男はわしにパンチやキックを近くで繰り出すも、わしはガードぜずに
くらいながらも動じず、また踏み込んでおもいっきり腹にワンパンじゃ。
まあ、こっちも結構攻撃を食らって痛いのじゃが、小細工なしでワンパン攻撃じゃ。
吹っ飛ぶなどの大きなリアクションはないものの、結局6発の腹パンで男は沈む。
「ふ~っ、やっと終わったのかよジジイ。無様すぎんだろう、結構やられてたし。」
「いいんじゃよ、防御とか、テクニックとかそんなのは。面倒くさいじゃろう。」
前屈みにしゃがむ男を見下ろしジューローは
「それに、小細工なしの方がこの男も納得いくだろうしのう。」
ニヤっと笑う。
男はしばらくしてヨロメキながらも立ち上がった。
まだ鋭い目は死んでおらん。
しばらく対峙した後、男は腰の剣に手をかけその手に抜く。
さすがに傍観していたジョコとセコスは立ち上がり男に身構える。
「おい、さすがにそれはシャレになんねーぞ、お前。」
とセコスがすごむ。
こいつらは頭がイカレてるのか、セコスやジョコは刃物にも全然動じない。
まあ、それほどすごい自信があるのじゃろうな。
わしなんてチート能力があるから、それほど恐怖もないのじゃが、
無かったら失禁しちゃうよ。マジで。
「どけ、お前達。・・・・この剣をジューローに捧ぐ。」
ゆっくり歩いて男はわしに持っていた剣を渡す。
その剣は一見他の武器と一緒のようにバッキャム粘土を焼いて作られているように
見えるが、輝きが少し違うようだ。何か他の金属が混ぜられているかもしれない。
剣自体に豪華な装飾が施してあり、人を切り裂く武器というより
芸術品のような感じじゃ。
「ほう、これをどうしてわしに?」
「これはおれの1部だ。これをジューローに預けることによって信頼を示す。」
「お前フツーにしゃべれるんじゃん。何で今までぼそぼそカタコトだったんだよ。」
セコスがつっこむ。
「しゃべるの面倒くさい。カタコト、通じる。省エネ。」
「まあ、そんなことよりこれをわしに預けてなんで信頼してもらうんだ。」
「おれをジューローの弟子にして欲しい。」
「「「なにーーーーーーーーーーーーーっっっっ」」」
セコス、ジョコ、マブシが同時にツッコム。
「ジューローのそばに仕えて、強くなってその剣を奪い返す。自分の成長の為。」
「お前はラ・メーンに操られておるんじゃないのか?」
「俺は操られていない。話かけられてジューローに興味を持ち会いにきただけだ。」
「ふむ、そうか・・・」顎に手を添えて考える。
その間もジョコとマブシがうるさい。自分がジューロー様の1番弟子だ、
前から師匠と呼んでいるから、俺の方が兄弟子だとかかんとか。
「うるさいぞ、お前達。お前等を弟子にした覚えはない!」
ショックを受けたみたいで2人とも四つん這いにへこんでいた。
「お主、名前は?」
「俺はリューゴス。」
「では、リューゴスお主をわしの弟子にする。」
「ありがとうございます。ではこれから師匠と。」
「うむ、これからよろしくなリューゴス。」
「はい、師匠。」
これが1番弟子リューゴスのなれそめじゃ。
この時はまだ知らなかったのじゃ。
このリューゴスが何者なのか。
なぜあの装飾を施された立派な剣を持っておったのか。
それはまた別のお話じゃ。
ちなみに今までわしの事を師匠と呼んでいたジョコとマブシは
今後師匠と呼ばないようにと言っておいた。
まぎらわしいのでな。
わしの弟子は1人でいいのじゃ。




