第109話 候補地総括
真神です。
さらに続きです。もし自分が今急に亡くなったらどうしよう・・・
だから、家族だけには書いてる事を打ち明けて、もし俺になにかあったら
残りの話しを更新してもらって、終了宣言してもおうかな・・・
とか考えてしまいますが、絶対この話読まれたくね~~~~~
“てへぺろ”だとか“おなら”だとか読まれたくね~~~~~
まあ家族はパソコン音痴なので全くさわれないんですけどね・・・
ということで今日もよろしくお願いします。
「あ~なるほど、そういう考えもあるか!」
わしらはまだ、森の村移転予定地におるのじゃ。
東京ドーム2個分ぐらいの大きさの森、この辺り一帯を村にしようと思う。
それで、わしはとりあえず目に付く木を試しに重力変換50%で軽くして
ぽいぽい抜き出したのじゃ。そうしたらみんながポカーンとしてのう。
あっそういえばわしチート能力の事、内緒だった。
「いや、このへんの雑草は大きいのう、引っこ抜くのも一仕事だわい。」
と腰を傷めたジェスチャーをして、何とか雑草の体でごまかした。
「ほんと、この雑草はおおきいな~」とマブシが同意してくれた。
・・・何とかごまかせたか?
「ジジイはたまに信じられん事をするな、しかし・・・。」
とゲタンはごまかされない・・・そりゃそうだ。
「それはそうと何で考えなしに木を抜いたんだ?」
「えっ、ここを村にするんじゃろ?じゃあここの木すべて引っこ抜いて
更地にしたりして土地造成をしなきゃならんのだろう?」
「いや、確かに家や建造物を作る事は作るが、全部更地にするのではなく、
自然のままにしておけるところは極力そのままにするつもりだぞ。」
と言われてはっとした。
それが冒頭の「あ~なるほど、そういう考えもあるか!」なのじゃ。
わしには全くそういう発想がなかったのじゃ。
だから驚かされた。
全部まっさらにして、そこに自分達の思いどうりに村を作ると
信じて疑っていなかったのじゃ。
この世界では、わしの考えのほうが異質なんじゃろうか?
ついつい、駄目な方に地球の思想が染み付いておったわ・・・・
いや、地球は関係ないか、わしの傲慢じゃな・・・。
そう考えれば、ゲタン達、森の民としてはそれがあたり前の考えなのじゃろう。
それも、自然との共存なんてキレイごとの考えではなく、
森でただ生きるというシンプルな思想じゃな、あえて言うなら。
奪うだけ奪い、自分たちに都合の良いふうに、快適にするために改造していく。
共存どころか寄生じゃからな。
自然との共存という言葉自体が傲慢じゃからな・・・。
ジジイ反省。
「木も伐採したり、平地にしたりする箇所はもちろんあるけどな。
家を建てる材料の木は、今住んでいる家をバラして再利用もする予定だ。」
ゲタンが言う。
「森をそのまま活かすというのなら、木の上にわしの家を作ってもいいな。
楽しそうじゃ。」
「ああ、有りだな。俺ならでっかい木の幹を削って中に部屋を作って
住めるようにしたいな。」
とゲタンがガハハハと豪快に笑う。
豪快に笑うが、発想が乙女チックじゃなちょっと。
・・想像するとちょっと笑えるな、そんな家にお前が住んでおったら。
と思いふと、皆を見ると
あっジョコが想像して笑いをこらえてる・・・
「ぶっっふぉーーーー」
マブシが我慢できずにふきだした!!
それを合図にみんな笑い出す。わしも、エメリさんも。
そしてマブシのみゲタンに追いかけられる。
ゲタン耳まで真っ赤じゃないか。
よし、わしが作ってやろうゲタンに木の家を!
※※※※
その後、わしがこの辺りを回り、どんぐりの木や果物の木、
川の位置、流れ、地形の起伏などを調べて町の計画書を作る予定。
新しい村ではジャガイモや豆は自生に頼るのではなく、
ちゃんと畑を耕し栽培していく方にシフトじゃ。
もっといろいろな種類を増やしていこうと思う。
もちろん、家畜なんかも育てる予定じゃ。
動物性タンパクは必要不可欠じゃろうしな。
それと村に水道のような施設も作れれば良いかなとも思う。
いざ、という時の為の貯水タンクや食料倉庫など。
これにより森の民がその日その日生きる為だけの暮らしではなく、
心にもゆとりができて、森の民独自の文化が花開いていけばおもしろそうじゃ。
もちろん、わしも必要とあれば地球の文化の知識を導入する予定じゃが、
あまり導入し過ぎても・・・とも思う。
あくまでもわしの欲を満たすためだけに使おう。
よし、そうしよう。独り占めしよう。
そう決めたのじゃ。
・・・・俗物なのじゃ、わしは。
そんなこんなでとうとう始まるのじゃ、わし達の森づくりが。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
それから2年の月日は流れ・・・・
っていう展開だと怒る?
だって面倒くさそうなのじゃ。
一気に月日が流れると楽なのじゃ。
あとあとネタが無くなった時にはその空白の2年の話を
いくらでもぶち込めるしな。
ちょっと隙間を作っておくのじゃ。
ぎっちぎちに詰めておくと、後々から大変じゃからな
ぐっふふふふぐふっっっっっっ
などと嫌らしい事を思い笑っていたら、
「そうはさせん!2年もたったら俺が18歳になるじゃねーか。
そんな俺達青春の1ページを無駄にするような事はさせん!」
とエメリさんに飛び蹴りされたので
多分、次からも普通に続きます。




