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第107話 学校制度

真神です。

昨日の続きです。もし自分が今急に亡くなったらどうしよう・・・


自分は誰にも言ってないんですよね~~

家族や友人にも「小説家になろう」に書いてるって・・・誰にも。

自分が亡き後、書き溜めておいた小説がどうなるかと思うと

今書き上がっている分の話を全部投入しておいた方がいいのかなと

いつも思います。


ということで今日もよろしくお願いします。


前回の続きなのじゃが、その前にわしが驚いた事を話そう。


わしが今、この世界の森の民、ゲタンだとか、エメリさんだとか

セイムさんと話せているのはミチとミカにもらったチート能力、

言語変換能力のおかげなんじゃ。


この能力は、この世界の言葉をわしには日本語に変換して、

わしの言葉はこちらの世界の言葉に。まあ、わかりやすくいうと

同時通訳をしてくれているわけじゃな。


そこまでは良いのじゃが・・この間、紙を製造した事によって

文字はどうなのじゃろうかと思って・・・

いや、その前にこの世界には文字があるのか疑問じゃった。

それはそうじゃろ、言葉を話せるからと言って、書けるかは別物なんじゃぞ。


真面目な話、生まれつき目がみえない人は文字が書けないのじゃ。

もちろん会話はできるのだけど、生まれてから文字というものを

見た事がないかららしいのだが、見えるのがあたり前のわしたちは

気づかないのじゃ。初めてそこで気づかされるのじゃ。


話しは戻るが、地球でも最初は縄の数で数字を現していたのから始まり、

絵文字、そして文字と長い年月をかけて少しづつ気の遠くなるような工程を

経てできてきたのじゃ(もちろん諸説あり)。


それが、この世界ではどうだ?と思い、出来上がったばかりの紙に

「ゲタンの中途ハンバはげ野郎」と書いて見せたら

ものすごい勢いで追いかけられたのじゃ。


すごい!読めてる。しかもわしは漢字、ひらがな、カタカナを使ったにも関わらず。ゲタンは読めていたのじゃ。


しかし、セイムさんに「セイムさんのホッペにペロペロしたい」と見せたら、

顔を赤くするだけで無反応なのじゃ・・・・読めてないのか?


エメリさんに同じ文書を見せたら怒られたところを見ると

みんな文字が読めるのじゃ。


試しにマブシに文字を書けるのか、書かせてみたら、

「ジューロー師匠、俺にエメリさんをください。」

と書いてあったので殴っておいたのじゃ。

絶対にお前に嫁ぐ女衆はおらん!と断言してやったのじゃ。

ひど!


つまり、この世界の文字も日本語に訳して見えるのじゃ。

なんという神をも恐れぬ、ご都合主義じゃ・・・

助かるけど。


ちなみにご都合主義を調べたら「作者・製作者の都合のいいような展開を

事前の伏線などを張らずにいきなり発生させ物語を進めることを指す。」

だ、そうだ・・・byニコニ○大百貨(仮)


とにかく、そういうことじゃぞ。

これからわしは「小林十朗」改め「小林・ご都合主義・十朗」にしようかのう。

何か外人みたいでかっこいいな。


ようやく本題じゃ。みんな足はくずしておる。まあ正座だった意味はないけどね。

「はよ言わんか、ジジイ。」ゲタンが急かす。


「うむ、わしが言いたいのは学校の設立じゃ。

これが、新しい村1番の要じゃとわしは思う。」


「その学校というのは何をするんだ、要というからには

すごい所なんだろ?」


「ああ、わしの考える学校というのは、人が学ぶ所じゃ。

学ぶといってもいっぱいある。技術だったり、運動だったり、文字だったり

計算だったりと多岐に渡るのじゃが。


わしの1つの案として聞いて欲しい。

まず、計算、城下町のお金の単位これは子供も大人も全員で学ぶのじゃ。」


「わしもか?わしも計算を学ぶのか?」

ゲタンが渋い顔をする。


「もちろん、これからの新しい生活になによりも大事な事の1つじゃ。

計算が出来ると出来んとでは大分違う、必須科目じゃ。」


ゲタンは苦悶に満ちた顔で必須か~~~~と嘆いている。


「そして学校という役割は子供を教えるところじゃ。だいたい5~12歳までの子ども達を集めて、午前中は計算、昼には専門職、その後はいつもの通り薬草採取の仕事をこなしてもらおうとおもう。

いわゆる森の民をより良く、次の世代の子達へ繋げる為の橋渡し的な場所じゃな。」


「ふ~~ん、何だかよくわからんが凄そうだな。」ゲタンが言う。


「いや、これはスゴイことじゃないっすか。つまり、その学校っていうところで自分に何がやりたいか、何をやりたいか、色々と試せるってことでしょう?

俺達の時にこんな学校があれば、暇を持て余す事なんてなかったのに!」

とマブシが食いついた。

アホだと思っていたが、意外にものわかりがいいなコイツ。


「そうじゃ、じゃから12歳まで色々な職を学んでもらい、13歳からはそれぞれの職についてもらう予定じゃ。それまでの準備期間じゃと思ってもらえばよい。」


マブシがすんげーキラキラしてるなぁ。

よしこいつもまず小さい子と一緒に学校から教育し直すか!(笑)


「・・俺は反対だ!子どもはのびのび育てるべきだ。」

珍しくゲタンが反対する。


「俺は子どもなんぞ、仕事も勉強も何もやらんで、ただ親の背中を

みとけばそれなりに育つ。自分の親だけじゃなく他の大人の生き様もな。

だからもっと自由にさせればいいんじゃないか?」


「うむ、まあそういう考えもあるじゃろうな。だが、計算だけは皆一律に出来たほうがええとわしは思う。計算が出来れば、どんな職に付こうが職につくまいが、生活を向上させる事になるからじゃ。何でか?という事はわしから理屈を聞くのではなく、みずから体験してもらうことになるがな。」

とニヤリと笑いながらゲタンを見る。


「ん~~それでもな・・」とまだ渋るゲタン。


「ちなみに、計算を教えてくれるのは、セイムさんとエメリさんに頼んである。

いわゆる女教師じゃな。」


「「「やろう。すぐやろう!」」」

ゲタン、ジョコ、マブシが揃って言う。

ジョコなんて今日初めての発言じゃないのか?


「じょきょうし・・・なんか分からんが、こう胸が熱くなる言葉だ!」

ゲタン・・・正常だぞ、その胸熱は。わしもじゃぞ。


「じょきょうし・・・なんだかアソコを切った牛のような言葉だ!」

おい、マブシ無理無理じゃなその言葉。除去牛って。牛っていないでしょ。この世界。


「じょうきょうし・・・なんだ・・・」

いや、ジョコのボケは言わんでいい。

3回続くとしつこいしな。だからジョコはいい。


ジョコにものすんごい悲しい目で見られた。

その目は、除去された牛さんの目に似ていた・・・・・

いや見た事ないけどね。

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