表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/262

第105話 村候補地へ

真神です。

みなさんいつも読んでくださってありがとうございます。


本当に貴重な時間を自分の小説を読む為に使ってくれると思うと

失禁しそうです。うれションです(嘘)

それぐらいうれしいことです。


例え暇つぶしでも、数ある中から1話だけでも読んでくれるのが

うれしいです。


ということで今日もよろしくお願いします。


1泊2日のリゾートのつかの間の休息を過ごしたわしはとりあえず、

セイムさん、レイク、リイナをネル村に置いて、わしだけすぐにヌル村へ向かった。


ヌル村に入るやいなや、村人と達の熱烈歓迎・・・・ではなく、罵詈雑言、罵倒の嵐。

初めはチチプさんのことがまだ冷めやらぬからかなと思ったが、

どうやらわしがセイムさんと2人きりでリゾートに遊びに行ったと思った

セイムさんの隠れファン達だったようじゃ。


あわてて否定するために説明する

「ち、違うんじゃ2人きりじゃないんじゃ。う、疑っておるなら・・・・・

一人ずつ出てこいや~~~~あああ、相手してやるわい!!!」

と最初は弱腰で、いきなり豹変してやった。

情緒不安定な老人か!

更年期障害かわしゃ!

というような変わりっぷりじゃった。


みんな蜘蛛の子をちらすように逃げたので

「悪い子はいね~~が~~~」

と言いながら追いかけてやった。

わしゃなまはげか!


追いついてパンチ、追いついてキックと納得するまで

話し合いをしたのじゃ。

・・・うそじゃ。


まったくセイムさんとエメリさんはどんだけ隠れファンがいるのじゃ・・・

そうじゃ、この世界初、ファンクラブというのを作ってもよいな・・・

ファンクラブ特典に美人塩をつけて・・・もちろん中身はわし100%じゃ。

ファンクラブの特典なのにわし100%じゃ。

世の中はそんなに甘くないんじゃぞ!という教訓じゃぞ。


そんなしょーもない事を考えていたら、ゲタンが呼びにきた。

「おい、ジジイいつまでそんなところで・・・だいたい勝手に休むなよ、

今やらんといかんことが山ほどあるのだぞ。

まったく・・・・わしも誘わんか!わしを。」

・・・ゲタン寂しがりやか!お前は。


と、そんなゲタンを余所に、近くにいたジョコに話しかける。

「そういえばジョコの尻相撲の優勝商品は何なのじゃ?」


「はい、わたしは自分の銅像をお願いしました。

いつでも、どこでも自分の偉業を村人に認識させれる逸品です。」

いい顔で言い切ったが、ものすごく自己顕示欲の強い奴じゃなジョコ。

ゆくゆくは選挙に立候補するつもりか?お主。


「よし、その銅像はこの一番目立つ広場に置こう!よいなゲタン・・」


「本当ですか、師匠!!! ものすごくうれしいでです。一生付いて行きます。」

とものすごく喜んでくれたのだが、


「それでゲタン、新しい村移転場所は決まったのか!」


「ああ、もう決めたぜ。今から皆で行こう。」


「あれ?師匠、わたしの銅像は新しい村に置かせてもらえるのではないのですか?」


「いや、持っていかないよ。ここに放置・・じゃなかった

この地に永遠に置いておくぞ。」


「ええっそんな、ここに置いておいてもすぐに“あの人は誰”状態で

忘れさられちゃうじゃないですか!


「そうじゃ。それでいいんじゃよ。」


「え~~~、嫌ですよ、何でですか」すんごく必死の形相で食い下がる・・・・


「馬鹿者!よ~~く考えろ、例え銅像をここに置き去りにしても、

お主が最後のチャンピオンとして、ヌル族の最後のチャンピオンとして、

この地で延々と語り継げられるじゃろう!

子々孫々な・・すごい事じゃろ・・・残るんじゃぞ。

そして最終的には若者達に人気の待ち合わせ場所として活用するのじゃ。」


「そ、そうでしたか、師匠の深い考えに感服いたしました。

そこまで私のことを・・・生まれ変わっても付いていきます!師匠。」

恐いわ、お前!


「わかればいいんじゃ、ジョコ。」

ない、アゴひげを片手でなでるパントマイムをしつつ、

ゲタン達と新しい森の地に向かって歩き出す。


ちなみに、われわれ森の民の新しい村ができた時、

次第にジョコの銅像も忘れ去られる事になる。

誰にも思い出されることなく、朽ち果てていくのである・・・。

銅像じゃなくて、土人形に変更してもらおう。土に帰るからエコじゃしな!


 ※※※※


「それで、この間の聖地はどうなったのじゃ?」


「うむ、聖地に村を移転するのはやめた。あそこはすべての森の民の共有の地とする。

人間は昼間に傷を癒し、夜は動物、すべての森の生き物に使えるようにしようと思う。

だが、その聖地近くに、ふさわしいに良い土地があったのだ。

そこを村の中心にしようと思う。」


わしもゲタンのその決断に賛成じゃ。

わしらも森の一部という謙虚さを持とうという事じゃな。


だがもしゲタンがその地を我々だけで独占するという決断をくだしておったら・・・。

まあ、さすがわしが見込んだ族長の器じゃな。


今、わしらは道無き道を進んでおる。

長い間あまり人の出入りが少なかったようじゃ。

村だけでなく、道などの舗装も必要な仕事になるじゃろうな。


やることは、いっぱいじゃ。ほんとにリゾート行っておる場合じゃなかったのう。

わしのせいじゃけど。いっぱい怒られたけど。


しばらく歩き、ここだ!と紹介されるも・・・

特に何の目印もないただの森なので、言い表しようがないのじゃが・・・

あえて言うなら東京ドーム2個分ぐらいの大きさの森を村にする予定らしい。


ゲタンが懐から紙を取り出し村の設計図をみせる。

ふむふむ、うんうん・・・・・なるほどのう・・・・・


幼稚園児のお絵描きか!絵心ない芸人なのか!

というぐらい稚拙な絵じゃ・・・むら作る、このへん、もり、みたいな・・・


ああ、でもしょうがないか、今まで書く、描くという事が無かったわけじゃから、

よし、ここはわしに任せろ。地球で培った絵心で分かりやすく設計図をかくのじゃ!


というわけで、次回!森の村つくろう編

見てくれよな!

・・・・誰?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ