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学園新撰組!  作者: 黒鷹
3/3

第2話 何でも屋とは微妙に違う

一同は、ぐっと息をのんだ。

というのも、この誠部を頼りにするものはほとんどなく、廃部寸前なところがあるからである。

豊でも、山太でもないとすれば・・・・・

期待が高まった。


・・・ガチャ。


「ごっめ〜ん、櫛なくしちゃったんだけど、探してくんない?・・・・・って、どしたの?まっじめそうな顔しちゃってさ?」


苦笑しながらずっこける壱叉。

ため息をつく歳弓。

やっぱりか、と目を合わせる豊と山太。


「姉貴・・・・何でも屋じゃないから。一応。」

「え?違うの?」


というのも、入ってきたのは双刃の姉・ミツ3年。

壱叉、歳弓とは幼なじみで、昔も今も溌剌とした女性だ。

くせっけのある腰まで届く長い髪は、後ろで一つに結んでいる。

学校一美人とも言われているようだ。


「櫛ぐらい、自分で探せばよかろう?」

「よかろうって・・・江戸時代じゃないんだからさ・・・・・」

「でもさ、みっちゃん。櫛なんて、落とすところ決まってるようなもんだろ?なんでまた?」


歳弓は別として、壱叉に言われたのが初めてだった蜜は、少し驚いたようで目を丸くした。

だってぇ、と拗ねるように俯いて、片足を右へ左へ動かしている。


「私も、一通り探したのよ?家は朝見てきてなかったし、学校の中も探した。落し物にも届いてないみたいだし・・・・」

「ほんとに探したのかよ・・・」

「本当よ!っていうか、姉のこと信じなさいよ!」

「はぁ〜・・・・へいへい。」


蜜は全く食い下がろうとしない。

ふぅ、と息をついてから、壱叉がよしっ、と気合をいれた。


「探すか!」

「ちょ、おい!壱叉!いいのか!?」


そんな何の得にもならない事をするのか、と憤慨する歳弓に、壱叉は笑いながら、肩に腕を回した。


「これも人助けだって。千里の道も何とやら、だろ?」

「壱叉・・・・」


歳弓が頬を桃色の染めながら、壱叉に顔を近づけると、それを壱叉はするりと抜け、蜜のところへ闊歩していった。

がくっとこけそうになる歳弓。

それを見て、クスクスと笑っている双刃。


「ほんとに!?ありがと〜、壱叉!」

「でも、みっちゃんもちゃんと探してな?」

「わかってるって。ありがと。」


語尾にハートマークをつけるようにウインクをして、部屋を出て行った蜜。


「おぇ。いい年こいて、よくやるよ。」


双刃は小さく呟いた。





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