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わたしが家族について仕事を学ぶこと早15年。

こんな家族に囲まれていれば、

そりゃもう優秀な人材になってしまう!!

ならないほうが無理でしょー。

なるわー、そら、なるわー。


そう、わたしは今では自分の会社を運営しつつ、

家族の仕事にも今でも時々たすざわっている。


それは楽しくて楽しくて仕方がない。


国の宝である子どもたちへの教育事業。

いままでもテンプレート化された教育ではなく、

自分の頭で実践的にものごとを考えることができるプログラムを中心にした

学校の設立。

また、これと同時進行で、お金がなくて、

学校にいけない子供たちの親に対しても、

職業訓練を受けながら働くことができる場所も同時に作った。


この国の貧富や能力開発の機会の差に関して

政府もまだ手をつけられていない部分だったため

どうしても、手を入れていきたかったこと。


もちろんこれはわたしだけの成果ではない。


一緒に働いてくれているレイとアラティ、

かねてはみんなのおかげ!


レイは生まれた時からほぼ一緒の幼なじみ。

わたしがなにかするときは、いつも一緒にいたの。

兄弟がいるのに兄たちと遊ばず、

レイだけいつも静かに本を読んでテディベアと座っていて、

まぁ、それはもうかわいかったんだから。

自分とベアの分のティーセットを用意しててね、

当時髪の毛もふわふわくるくるでどこの天使かと思ったんだよね。

そんなレイは大人になってから、心理学や人間についての研究をしていてね。

昔から、人間って不思議でよくわからなくて、それが知りたいからと研究までして。

論文の対象として私を使ってるみたい。よく観察に来ていたのよね。

少し、不思議な子だけど、わたしがやる教育事業にすぐに引っ張ってきた!

そして、期待以上の働き。さすがレイ!


もうひとりは同じ学校だったアラティ。

もうね、アラティは天然ひとたらし。彼女にかかれば、誰でも彼女のファン。

わたしたちが話すようになったのは、

昼休みに母の仕事の試作品のお弁当を学校の庭で食べていたとき。

アラティが興奮して話しかけてきた。

「メイリアさん!なにそのお弁当!みたことない。」

「あー、これは母が今いろいろ試しているものなの。

子どもたちがどうしたら、残さずに楽しくたべられるか。よかったら食べてみない?」

「ありがとう。ねぇ、このお花の形ものとか、顔が書いてあるのはどうやってるの?うちの弟が食が細くていつもいろいろしてるんだけど、なかなか食べなくて困っててね。」


その話を聞いた瞬間にわたしはアラティの手をしかっと握った。


「アラティ!もし、よかったら弟さんに母の開発したお弁当を食べてもらうことはできる?もし嫌でなければ、毎日とどけるのだけど。」

そこから、アラティの弟に毎日お弁当のモニターになってもらって、

アラティの弟も無事大きくなって。

というか、大きすぎるくらい。今はなんちゃらとかいう格闘技をはじめてムキムキ。

そんなこんなでよく一緒にいるようになって今にいたる。

彼女がいれば、ほとんどの商談がスムーズでまとめるのも上手。


最近ではそのふたりに任せることもできてるから、

わたしが休んでも、事業は回るようになった。

これはお父さまの助言でね。


「ハロミスタ家の人間はよく休まなくてはならない。

そうでないと、一緒に働くすべての人が休めない。

自分の事業が楽しいのはわかるが、自分がいなくても回るようにしなさいって。」

それから、半年くらいで、ほぼ二人で回せるように整理して、

2週間わたしが試しに休んでも問題ないことが分かったところ。


お父さまのおかげで、より働きやすくなったー。と喜んでいたさなか、

お父さまから呼び出しが入った。


ちょうど、このことも報告できるしと思って書斎に向かった。




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