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チョ●ボール無限

タロウ「はぁ~~~~モテたいなぁ…ほんとうにモテないかなぁ??」



高校三年生を迎えたタロウは布団の上で大の字に寝っ転がりながら呟く。



タロウ「俺もなんか…女子があ!!と驚く一芸を披露できたりしたら仲良くなれるのかなぁ?」




タロウは何の気なしにスマホの動画サイトを開いた。


そこにはおすすめ動画に大食いの動画のサムネイルが表示されていた。





タロウ「大食い…か。やってみたいけどランニングコストかかるしなぁ」





そう。大食いは食べて胃を鍛えてナンボの世界だ。


学生であるタロウには、毎日3食以上の食費はややキツいといえる。





タロウ「なんとか稼ぎながら大食い練習とかできないかな~~??」



タロウはふと部屋の隅に目をやる。


すると妹から貰ったチョ●ボールの四角い箱が目についた。



タロウ「ぬ!!!チョ●ボール……!?あ!あぁあああ!!!ひらめいたぞ!!」




タロウはすくっ!と勢いをつけて布団から起き上がる。




タロウ「チョ●ボール買いまくってそれで大食い練習して金のエンゼルあててお菓子の缶詰をネットオークションサイトで転売すれば無限にチョ●ボール買う資金が循環するじゃないか!!!!」





キュピーーーーーーーーーン。

タロウは今世紀一番のひらめきを得てしまった。





タロウ「そうと決まれば箱で買いに行くぞ!!待ってろお菓子屋とチョ●ボール!!」






タロウは大きな声で叫ぶと、そのままジャケットだけ羽織ってダッシュでお菓子屋をめがけていった。






タロウ「すいません!!!チョ●ボール大入りの箱で10ください!!」






お菓子屋さんもびっくりである。







それから数か月の月日が流れた。





タロウ「今日は190箱食べたな…さすがにもうお菓子の缶詰転売で食費をまかなうことは出来なくなってしまった…だが!!!!」




大食いスキルを手に入れたタロウは、今や大人気大食い動画配信者として活躍していた。



リスナーさんたちの応援により、大食いに充てる資金も十分。



毎日おもしろい大食い動画を作ってはリスナーさんたちを楽しませて徳を積んでいた。




そんな彼のソウルネーム(魂の名前)は


ウロボロス・タロウ。




自らの尾を喰らいしウロボロスの蛇のように、大食いの円環(永久的な機関)を目指した彼のひらめきと、成功を称えて自ら名乗っている名前だ。




タロウ「はいどうもーーー!ウロボロス・タロウのぱくぱくオーバーソウルのお時間がやってきましたよ~~!今日は初心に帰って、チョ●ボールピーナッツ味200箱に挑戦してみたいと思いまーすっ!☆」




ウロボロス・タロウは



今日も自らの尾を飲み込んでいく。




この世界を、この地球を…


愛とユーモアの光で永遠に明るく灯すべく。



<END>


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