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どういう事⁈

 夕ご飯をみんなで食べていた。

 するとリナが

「私、髪肩まで切ろうか伸ばそうか迷ってる

 んだけどどっちがお父さんは似合うと思う

 ?」

 と質問していた。

「リナはかわいいからどっちでも似合うんじ

 ゃないか?」

 なんて父さんは、答えていた。

「なら、お兄ちゃんどう思う?」

 えっ…

 ついでに聞いた感…

「あー、かわいいし、どっちでも似合いそう

 だよね。」

 すると嬉しそうにデレるリナ。

 これも父さんにヤキモチを妬かせる為の作

 戦なのだろうか…?

 でも、父さん…

 テレビに夢中じゃないか。

 オレたちのやりとり聞いてないぞ。

 

 …そうだよな。

 まさか娘が自分を好きなんて思うわけがな

 いだろう。

 きっと知ったらびっくりだろうな。

「そう言えば来週私達ディナーデートしてく

 くから二人ともお留守番よろしくね。」

 嬉しそうに話すお母さん…

 リナ。

 大丈夫か⁈

 すかさずリナをみた。

 普通だ。

 あ、そうか。

 バレては大変だから平常心を保っているの

 か。

「あぁ、留守番任しといてよ」

 なんだかオレが挙動不審になるわ…。

 もー…複雑すぎんだろ。

 

 そんなこんなで二人で留守番の日

「お兄ちゃん。何しよっか⁇」

 ワクワク顔のリナ。

 父さんがデートなのになんでそんなに嬉し

 そうなんだ?

 好きな人が他の人とデートしてんだぞ。

 ついに壊れたとか⁉︎

 リナ…

 かわいそうに。

 オレは思わずリナを抱きしめてしまった。

 ぎゅーっ。

「リナー。」

「えっ、お兄ちゃん⁇…」

「あ、ごめん。つい。」

「いいよ。もう一回ぎゅーして?」

 これはカモフラージュ…⁈

 そこまでしなくても。

 好きでもないのにカモフラージュでハグの

 おかわりなんて。

「リナ、もう無理すんな。オレリナの気持ち

 わかってるから。」

「なんの無理?」

「好きなんだろ?」

「うん。好きだよ。でもふられたじゃん」

 えっ、ふられた?

 父さんに言ったのー⁈

「いつ⁉︎」

「え、この前言ったじゃん」

 言ったじゃんって…

 きいてなーい‼︎

「この前?」

「うん。えっ、お兄ちゃんってバカなの?」

「はい?」

「だってそんな事忘れちゃうなんて」

「うん…バカなのかな。」

「それとも究極の変態だ。」

「なんでだよ!」

「だって…だって最近お兄ちゃん。」

「え?最近何?」

「なんでもない‼︎ってかハグとかびっくりす

 るから!」

「あぁ、ごめん。」

 

 

 そんな日常を繰り返しているうちにあっと

 いう間にリナは高校生になった。

 しかし、リナはまだ不毛な恋をしている。

 未だ両親は、ラブラブである。

「今度の土曜日お父さんとディナーだから二

 人ともピザでもとってたべててね。」

「はーい。」

 リナは、いつも淡白な返事をする。

 

 土曜日

 両親は、デートに出かけて行った。

 リナ…

 いい加減不毛な恋終わりにしないか?

 見てるこっちも辛いぞ。

「なぁ、リナ」

「ん?なに?」

「もうさ、不毛な恋とか終わりにしなよ。」

「なんでお兄ちゃんが不毛な恋とか言うわけ

 よ?」

「だって…無理じゃん?」

「それは、お兄ちゃん次第じゃん!そんなに

 世間体大事?ってか、終わりにしなって言

 うなら、優しくしなきゃいいじゃん。どん

 どん好きになるよ‼︎」

 なぜオレ次第⁇

 

「オレ関係なくない?しかも父さんだって家

 族に優しくするの当然じゃん?」

「なんで関係ないとか言うの?それに今お父

 さんの話し必要?」

「え…だって父さんが優しくするからどんど

 ん好きになってるんだろ?」

「お父さん⁇」

「なー、リナ。オレじゃダメなのか?オレの

 事好きになれよ。」

「はい⁈」

「あっ、そう言う簡単な話しじゃないよな。

 ごめん」

「なんか、意味わかんないんだけど私ってず

 っとお兄ちゃんの中で誰が好きってなって

 るわけ?」

「父さんだろ」

「はぁ〜⁈お兄ちゃん今までずっと私がお父

 さんを好きだと思ってたわけ⁉︎」

「え、違うの⁇じゃあ、どこの家のお父さん

 なわけ⁉︎」

「なんでお父さん限定なのよ。私がずっと好

 きなのは、お兄ちゃんだから‼︎」

「だってそれは、カモフラージュだったんだ

 ろ?何年か前お父さんが好きだけどお兄ち

 ゃんを好きってことにすればいいって話し

 てたの聞いたんだよ。」

「えっ…それは私が書いてる小説の話し…」

「は⁉︎じゃあ、リナってずっとオレの事好き

 だったの?」

「うん。でもお兄ちゃん他に好きな人いるん

 だよね。」

「あー、あれはホントはいない。そう言えば

 リナ他の人のとこに行くかなって。」

「やっぱりリナの事好きじゃないんだ。」

「リナ…オレずっとリナの事大好きだよ。も

 う世間体とかそんなのどうでもいい。リナ

 を離したくない。」

「うん‼︎」

 リナは、オレに飛びついてきた。

 そしてキスをした。

 

 これから大変になるかもしれない。

 でも、お互い好きなんだから仕方がない。

「リナ、今まで勘違いしててごめん。」

「ううん。いいの。それはそれで楽しかった

 し。」

 フフッ

 チュ〜♡

 

 おしまい。

 

 

 

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― 新着の感想 ―
[一言] いいなあ 羨ましい こんなかわいいお話が書けて(#^.^#)
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