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これはただのゲーム⁈

 リナの部屋から話し声がする。

 

 電話?

 なんか違う気がする…

 

 

 よくよく聞いてみると文字変換を言葉でや

 っていたみたいだ。

 入力がめんどくさいのであろう。

 

 

 ピコン

 ん?

 リナからだ。

 お兄ちゃんゲームしない?

 今からそっち行っていい?

 

 

 オレに送る用だったのか。

 

 

 うん。いいよと返信しておいた。

 

 

 するとすぐさま部屋に来た妹。

 

「お兄ちゃん、じゃゲームね。」

「うん。」

「私がなんか言葉いうからその答えに全部、

 うん。オレも好きって言って。」

「はいよ。」

「りんご」

「うん。オレも好き。」

「いちご」

「うん。オレも好き。」

「ステーキ」

「うん。オレも好き。」

「リナお兄ちゃんが好き。」

 

 ⁇  ⁇  ⁇


「うん。オレも…オ…レも…」

「お兄ちゃん‼︎オレもオレもって二回言った

 から負けー‼︎」

 クスクス。

 楽しそうに笑うリナ。

「おっ、そうか…負けたか。」

「じゃ、おやすみーっ。」

「あぁ、おやすみ。」

 

 

 パタン

 

 部屋を出るリナ。

 

 なんだったんだ…

 今のゲーム………


 

 んー…

 

 

 コンコン。

「何?」

「忘れてた」


 リナ?

 何を忘れてたんだ⁈


「何を⁈」

「ルール説明」

「今更遅いだろ」

「あー、たしかに。ねー、明日もこのゲーム

 する?」

「いや、しなくていいんじゃね?」

「そっかー。なら他のゲームしようね!」

「うん。時間あったらね」

「はーい。じゃ、暇人おやすみー。」

「誰が暇人だよ!」

 

 アハハ

 

 

 リナは、笑いながら部屋に帰って行った。

 

 

 好き…

 それは、兄貴としての好きなんだよな⁉︎

 リナ…

 どうしたんだよ⁉︎

 どっちの好きなんだよ。

 

 

 …でも、そんな事聞けるわけがない…

 しかも、ただの遊びの可能性もある。

 

 

 次の日

 

 コンコン

「はい。」

「お兄様、お話がございます。」

 

 なんなんだよ。あらたまって…

 

「ん?何⁈」

 

 コホンッ

 

 

「実は、今日クラスのお男子に告白されまし

 たの。」

 

 

 ⁉︎  ⁉︎  ⁉︎

 

 

 ー告白…ー⁉︎

 

 

 リナに彼氏が…

 なんなんだ。

 この複雑な気持ち…

 

 

 でも、オレは兄貴だ。

 動揺なんかするもんか。

 

 

「へぇー、よかったね。」

「いいわけございません。」

「なんで?ってか敬語とかきみが悪いからや

 めなよ。」

「あっ、そう?ってかさ‼︎きみが悪いとか失

 礼だろ‼︎」

 

 キレるリナ。

 

「で?なんでよくないの?」

「だって、リナ他に好きな人いるんだ。だか

 らお断りしたのにその好きな奴教えろって

 しつこいの。どうすればいい?」

「うーん…そうだなぁ…」

 

 悩みながらも内心びっくりだ。

 リナ好きな奴いたんだな。

 

 ま、お年頃だしそうだよなぁ…

 

 

「その男の子リナの好きな奴聞いてどうする

 つもりなんだろう?」

「さぁ、わからんよ。私超能力者じゃないか

 らさ。」

「うん。まぁそうだな。」

「うん。」

「じゃあさ、塾の先生でとにかく年上が好き

 って言っとけばいいんじゃん?そしたら、

 諦めがつくかもしれないし。」

「あー、それいいわぁ。リナ本当に年上が好

 きだし‼︎アドバイステンキュー」

「おぉ。」

 

 

 リナ年上が好きだったのかよ…

 

 そうか…

 

 ははは…

 

 

 あー…でもこの先リナが家に彼氏とか連れ

 て来たらキツいなー…

 

 なんでリナときょうだいなんだろなー…

 

 

 次の日

「お兄ちゃんのおかげで告白して来た人撃退

 できたよ。ありがとう!」

「あぁ、ならよかったな。」

「うん‼︎やっぱりお兄ちゃんは、頼りになる

 ね!」

「まぁな。お兄ちゃんだからな!」

 

 

 …  …  …

 

「ねー、、お兄ちゃん…」

「ん?」

「あなたは、何故お兄ちゃんなの?」

「へっ⁇  どう言う意味?」

「あー、ううん。なんでもない。」

「いやいや、気になるじゃん。」

「そう?ただ聞いただけ。」

「ふーん。ならリナは、なんで妹なの?」

「うん。それは、それはですね…妹だからで

 すよ。」

「意味わかんねー」

「たしかに」

 

 あはは

 

「じゃ」

「うん。」

 

 笑いながら部屋を出るリナ。

 

 次の日お父さんとお母さんは、映画デート。

 リナと二人か。

 暇だしビデオでもみよっかな。

 リビングで撮りためていたビデオを鑑賞し

 ていたらリナがアイスを持って登場。

「お兄ーちゃん。リナも一緒にみてもいいか

 しらん?」

「いいけど、これ第三話なんだわ。リナが観

 ると思わなくて消しちゃった。ごめん」

「うん。いいの!お兄ちゃんの隣に居たいだ

 けだし。」

 ニコッ

 リナがにっこり笑った。

 

 甘えん坊…なんだよな?

 隣に居たいってのは、寂しがりやの妹って

 だけなんだよな⁉︎

 

 

 続く。

 

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