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魔神の継承者  作者: 黒歴史製造機
第1章
7/20

オリビア

俺はセリス様からの命令を受けた後直ちにアベル王国に転移した。


だが、なにやら少し様子がおかしい。


「次の者、前へ!」


いつもならアベル王国には自由に出入りできると聞いていたのだが今日は何故か門番が入国者を厳重にチェックしていた。


『幻覚魔法』


ザリウスは自身の姿が全くの別人に見えるよう幻覚魔法をかけた。


幻覚魔法のおかげで入国検査を難なく突破した俺は街の散策をすることにした。 


しばらく街を散策していると街の住人の噂話で気になるものを聞いた。


「なにやら、異世界から転生した者が勇者の後継者とした選ばれたらしい。」と。


『異世界転生者』それは異世界から何らかの方法でこちらの世界に来た者達のことを指す。


異世界転生者はこの世界に来たのと同時に通常の人間では獲得し得ない。天賦(スキル)を獲得する。そのため、異世界人の力はこの世界の人間と比べると圧倒的である。


そして勇者の後継者とは勇者の力を魔術によって継承した者の事である。


嘗てこの世界の人間でありながら規格外の力を持っていた勇者アレフの力を天賦を獲得している異世界人が継承するということはつまり、今代の勇者は初代の勇者より強いということになる。


「セリス様の脅威になりかねんな…。」


城下町の散策が終わった俺は隠密魔法を使い王城に潜入することにした。


案外王城のセキュリティは甘く、ステルスを使用するだけで難なく入ることが出来た。しかしなんだか様子が変だ。


「城の外の警備は薄いのになんで中の警備はこんなに厚いんだ?」


城の中は多すぎるくらいの警備隊が警備をしていた。まるで王以外の何かを守っているように。


城の中を探索していると一際警備が固い箇所を見つけた。地下室への入口だ。


「何かここにあるな?」と思い俺は地下室へと入る。


「…ッ!?」


地下室に入った瞬間目に入ったのは発光している魔法陣、そしてその中央に立つ女。


(継承の儀式の最中だったのか!?だとしたらあの女が…!)


『魔法放送』


セリス様に魔法放送を使って映像を送信する。


魔法陣から光が消える。恐らく継承の儀式が完了したのだろう。


「おぉ、勇者よ!魔神共を皆殺しにしてこの世界に平和をもたらしてくれ!」


アベルがそう言うと勇者はそれに応えるかのように。


「了解です。では早速最初の仕事に取り掛かるとしましょう。」


そしてステルスで隠れている俺に指を指して。


「まずは魔神の配下を1人殺すとしましょう。」


(…ッ!?バレていた。しまった!)


ステルスと幻覚魔法が勝手に解除される。俺の姿を見ると儀式に参加していた貴族やアベルが腰を抜かして驚く。


こうなったら戦闘に入るしかない。勇者の能力を少しでもセリス様にお伝えし、あわよくば倒すそれしかない。


「気づいていたとは、流石勇者の後継者だな。それに魔神の配下であるということすら気づくとは。名乗ると良い。」


すると勇者は剣先をこちらに向けて言う。


「我が名はオリビア。魔神を一掃してこの世界に平和をもたらすもの。そして最強の勇者よ。」


「ほう?最強とはよく言ったものだ。ではこちらも名乗らせて頂こう。俺の名はザリウス・アルカディア。終焉の魔神。セリス・アルカディア様の配下。終焉の騎士団の騎士団長だ。」


周囲の人間共がそれを聞いて騒ぎ出す。


「終焉の騎士団って…大昔に守護獣を皆殺しにしたって言うあれか?」


「いや、オリビア様の方が強いはずだ!だから大丈夫だ!」


うるさい。全員ぶち殺してやりたくなる。


「では早速始めましょうか。」


勇者が剣を構えてこちらに突っ込んでくる。


「早いっ!流石だ!」


すかさず俺も剣を抜きオリビア目掛けて突っ込む。


剣で打ち合いをする。両者ともに隙がない。


「何も見えん!!勝負はどうなっている?オリビア様!頑張ってください!」


しばらくすると両者共に動きが止まった。お互い剣が大破したのだ。


「そろそろ本気を出しましょうか。」


勇者が光り輝く剣を抜く。


聖剣『リヴァイン・ギルス』嘗て勇者アレフの為に生まれてきた剣。その力は神器に相当する。


「おぉ!リヴァイン・ギルス!!この勝負オリビア様の勝ちだ!」


貴族共が騒ぎ始める。


すかさずザリウスも黒いオーラを放つ剣を抜く。


魔剣『レイヴァティン・ギルス』


嘗て守護獣を皆殺しにし、伝説の龍を殺し、セリスの驚異となる魔獣をザリウスと共に全て殺した剣。その力は神器には劣るが相性の問題で聖剣には有利である。


両者の剣がオーラを放ちオーラが相殺される。


先程と同様にオリビアはこちらに飛び込んで来た。


すかさずザリウスも魔剣を構え突っ込む。


聖剣と魔剣がぶつかり合う。とてつもない衝撃波が放たれる。


「ほほう。流石勇者の後継者!これほどの剣技!素晴らしいぞ!」


ザリウスはオリビアの剣技を褒め称える。


「そういうあなたも凄い剣技ですね。でも、もう終わりにしましょう。」


聖剣が光り輝く。


「鳴け、リヴァイン・ギルス。」


聖剣から巨大な光の不死鳥が飛び出してきた。


リヴァイン・ギルスとは嘗て世界の守護していた伝説の光の不死鳥の名前。勇者の聖剣は伝説の不死鳥の力を封じ込めた物だった。


光の不死鳥がザリウス目掛けて光線を放つ。


「流石にもう終わりですね。」


オリビアがザリウスに背を向ける。


『チェンジ』


どこからか声が聞こえた。


オリビアがザリウスの方を振り返る。


傍観していた貴族達が騒ぎ始める。


先程までザリウスがいた所には黒いローブを来た金髪の女。ー終焉の魔神セリス・アルカディアが立っていた。

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