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うーん、……犯罪に片足突っ込んでませんか。
なんとなく気不味くて、その日以降アタシは天澄に会いそうな場所を避けるようになった。
図書館にも、行かなくなった。「宿題は終わったから、もう行く必要ないでしょ」って、自分に言い訳をして。
「……はあ」
気分が重くなって、勝手にため息が出る。
明日は夏祭りだ。今までだったら何も思わず、ただ楽しそうな弟や妹たちと一緒にはぐれないようにとか、何を食べようかとか、考えるだけだったのに。
「…………どうしよう」
どうせ、夏休みが終われば嫌でもアイツと顔を合わせる事になるのに。
「……」
まきが、図書館に来なくなった。
きっと気不味くて、ボクに会いたくないからだろうけど。まあ、ただ『宿題が終わったから来なくなった』って気楽な方に考えられなくもない。
でも、何となく、ボクと会いそうな場所を避けてる気がするんだよネ。だって、図書館を含め、娯楽施設や近くのスーパーにだって、滅多に来なくなったし。
ちょっと離れた所のスーパーには来ていたから、別に体調を崩したとか、そういうのじゃないのは知ってるヨ。……あはは、まきを見かけたのは偶然、だよ。
「……はあ」
気分が重くなって、勝手にため息が出る。これから、ボクがやらなくちゃイケナイ事を考えると、ネ。
明日は夏祭りだ。今までだったら何も思わず、ただ楽しそうな恋人にいかに退屈かを見せないように過ごそうかとか、どうやって空腹を埋めようかとか、考えるだけだったのに。
「…………どうしよう、かな」
どうせ、夏休みが終わればまきが嫌でもボクと顔を合わせる事になるケド。
でも、誰かとの予定が入っているか、確認くらいはシなくちゃだよネ?