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多分ぬるい話になります。


相手の見えないところでやばいタイプのやつを書こうとしています。(ネタバレ)


……元からやばいやつだったな。



教室に戻ると、クラスメイトは誰一人残っていなかった。それもそうだ。部活とか、家の手伝いとか、遊びに行くのだとか、用事があるんだろうし。


「……あれ」


教室を見回すと、天澄の席にだけまだカバンが残っていた。特に用事がなければ、いつも放課後はさっさと学校から出るのに。珍しい。


「……まぁ、アタシには関係ないか」


嘘だ。ホントはすごく気になる。何をしてるんだろ。


「あっ!」


天澄が来るまで待とうかと思ってたらけれど、時計を見ると、そろそろスーパーのセールが始まる時間だった。急がなきゃ!


アタシは慌てて教室を出た。



彼女と、告白してきたモブが去った空間に出る。あいにく、逆上した男子が彼女を襲うなんて大変な事態にはならないで済んだ。命拾いしたね、モブ男子クン。


さっきまで彼女のが居た場所に立つ。まだ、彼女の匂いが残ってる。はぁ、やっぱり記憶に残っているものより、残り香でもホンモノの方がイイよネ。


まぁ、布越しでも直接の触感や匂いを知ってるから、ものすごく物足りないケド。


「……ねぇ、まき。キミは、誰が好きなのかな」


口に出して言ってみる。聞いたって、きっと答えてはくれない。


それなら、ボク自身で探すしかないよネ?


教室から去っていくその遠い後ろ姿を、ただ見た。


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