1日目 バーテンダーは神様!
こんなことより、本編を進めて欲しい方が居ることも分かっておりますが、どうかこの茶番にも付き合ってください!
前置きは一旦置いて・・・・
とりあえず、私(社畜)は今、バーにいます。
四色に区切られている床は、そのゾーンごとによって出される種類の飲み物が違うみたい。
「あの、枕は持ってきていませんか?」
「あっ、初めて来たの持ってきてません・・・・」
「はい! じゃぁ特別サービスで、枕を無料で貸します!」
「ありがとうございます・・・・」
なんで枕かって?
看板を見ましたか?
『can you drink dream beverage?』
看板を見ての通り、ここでは『夢の飲み物』がでるみたい。
飲むと、夢を見させてくれるらしい。
夢といっても四種類。
『夢』『悪夢』『予知夢』『過去の夢』
三つは分かるが、最後はさっぱり。
だって、私はさっきウェイトレスに行ったように、初めて来たから。
バーテンダーは二人しかいない。
実際は四人いるんだけど、二人はお休み中。
今いるバーテンダーは『夢』と『悪夢』の二人だけ。
「人間さん! まぁ、私も元人間なんですけど・・・・」
オレンジのロングを揺らしながら、バーテンダーがやってくる。
「私、朝日って言います。 一応『アマテラスオオミカミ』っていう神様なんですけど・・・・」
はい、最高神様が降臨なさいました。
なんで、こんなとこに・・・・
「なんで私みたいな人がここに・・・・ って思いましたか・・・・?」
不味い! 怒ってしまった?
「そうなんです! 実は、私の主人がここで『悪夢』のバーテンダーをやっているので、反対の楽しい夢を見させる仕事を任されたんです!」
天照様って、結婚してたの。 初耳。
というか、あの目に生きる気力が全くなさそうな人が夫・・・・
「ところで、何の夢をご所望ですか?」
「私は甘党なのでお菓子の夢・・・・ とか・・・・」
「ありますよ! ちょうど貴方でお終いです! 運がよかったですね」
「そうだったんですか・・・・」
天照様はカウンターからハーバリウムらしき水色の液体の入ったボトルを取り出した。
「・・・・これは?」
「あっ、飾りだと思いました? 飲み物なんですよこれ!」
中では、砂糖菓子の赤い帽子を被った少女がキャンデーの木の生えたお菓子の家で踊っていた。
「・・・・ 綺麗・・・・」
私のグラスの中にそのきれいな水色と、少女が落ちてきた。
「うぅ・・・・ 食べるには可哀想な程可愛い!!」
「そう言ってくれると幸いです これ、一から手作りしてますから!」
「一から!? じゃぁ、お値段もそこそこ・・・・」
「いいえ、お題は二百円で十分です!」
「それって、昔の金額でのはなs」
「いいえ、今のお金の価値は把握しておりますので!」
わぉ。 これで二百円なんて・・・・
損してないだろうか心配になってきた・・・・
「これを作るためのユメノゲンエキがとても危険なため、私たち以外はこのバーをやってないんですよ あっ! 大丈夫ですよ! お客さんのには安全になったものを提供してますので!」
本当に二百円で大丈夫なのか!?
まぁ、せっかく来たんだし、飲みますか・・・・
グラスを傾けて水色の液体を口に含んだ。
甘くて滑らかな味と共に、
「えっ?」
私は知らない場所にいた。
あのハーバリウムの中そっくりの空間。
キャンデーの木も家の屋根のクッキーも、ちゃんと味がする。
働いてる間こんなもの食べてこなかったなぁ・・・・
ほろりと私は涙を零した。
クスクスとした笑い声に振り替えると、赤い帽子を被ったあの少女が小道にったって私を誘っていた。
私は、咄嗟にお菓子を隠したが、それを見て、余計に笑われた・・・・
「あそぼ!」
小道を駆け出した少女を私は追いかけた。
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眠ったかな。
目に大きな隈のできていた彼女を見つめながら思った。
私の手が彼女の頭をなでると、紫色のフワフワがたくさん出てきた。
「それじゃぁ、代金はいただきますよっ!」
フワフワを鷲掴みにして瓶に詰め込む。
もう少し時間がったったら、樽の中に入れたほかの夢たちと混ぜなきゃね。
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目が覚めると、日があけようとしていた。
「寝すぎたぁぁぁぁ!?」
立ち上がって店を出ようとして、
「あっそうだ! お金払ってなかった!」
私が財布を開いて小銭を探すと、
「あっ! 大丈夫です! 代金の代わりのものをもらいましたから!」
いつの間に!?
「あと、代わりのものがとても良い物だったので、これ、受け取ってください!」
と、ドリンクタダ券を5枚も手渡された。
「こんなにもらえm」
「いえいえ! 受け取って下さい!」
「でも、こんなにされることしてないs」
「してるからあげるんですよ!」
と何度も繰り返したあげく、受け取ってしまったのだ・・・・
いい経験をしたが・・・・
「またいけるのかぁ!」
と会社で零して、叱られるのは別の話。
影滝「本編を進めたかとおもったらこれだよ・・・・」
朝日「全くです! でも、新しい人と会えるんですよね!」
優しい子!
更新日は未定ですがよろしくお願いします!