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この理不尽な神様に絶望を  作者: 因幡の黒兎
3/6

黒兎が消えた後

課題がーーーーーー!!!

「黒兎君!」

六花の悲鳴のようなくぐもった声がやけに静かな教室に響いた。

クラスの空気が重くなっている。

理由は簡単、人が一人消えたから。

それが例えクラスにとって最底辺な男でも自分たちが犠牲になれと目線で訴えたのに変わりはなかった。


《よし、生贄は捧げたな。では送るぞ》

そこに神の声が響く。あまり空気が読めないようだ。その声に反応して魔法陣はまた輝き始めた。


「待ってください」

そこに女の声がかかる。

吉墨彩香。黒兎の事を心配していた唯一の教師だ。


《なんだ?》

まるで意思を持ってるかのように魔法陣は輝きを止めた。


彩香は、それに意を決したように言葉を紡いだ。

「・・・黒兎君はいったいどうなったんですか?私たちは何処に飛ばされるんですか!?」

一度言葉を出したら止まらなかった。いや止まれなかった。

一人の大事な生徒が何処かに落ちて行った事、何処かに連れていかれるという不安要素が一気にこみ上げてきたのだ。


《・・・一度だけしか言わないからよく聞いておけ》

誰かが唾を飲む様な音がした。先ほどまで呆然としていた六花も聞き逃しまいと耳を立てていた。


そして、少しめんどくさげな神の言葉が響いた。

《片桐黒兎は【魂惑の大地】というところに転送した。生きていれば会えるだろう。》

六花と彩香の顔には先程とは打って変わって希望が芽生え始めた。

だが、そのせいで神の含みのある言葉には気づけなかった。


《お前たちが行くのは、【アスガルド】という世界。そこで、勇者として王国に召喚されることになっている》


《まぁ、あとあちらで説明してもらえ》

その言葉を合図に止まっていた魔法陣は輝き始め、そこ光が教室全体を染め上げた。


《せいぜい楽しませてくれ》

最後のその小さな呟きが聞こえた者はいなかった。


日に日にダメ人間化が進んでいる、だと!?

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