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TONDEN FARMER  作者: 800
第1章 プロローグ
5/45

簡単ガイド『開拓の手引き』

 すみません。今回も説明回です。

 ゲームのマニュアル、初心者向けのガイドブック的な物になります。

 ゲームの説明として、最初はチュートリアルをプレイしているシーンを書こうかな、と思っていましたが、何故かこうなりました。

 想定よりやたらと長くなりましたので、どこか破綻があるかも知れません。なんかあったら修正すると思います。

■ご挨拶

 この度は当ゲーム『TONDEN(トンデン) FARMER(ファーマー)』をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。

 このゲームは、基本は土地開拓シミュレーションですが、開拓した土地で如何に過ごすかは、プレイヤーの皆様の自由な発想に委ねられています。


 広大な土地で大農場や大牧場を経営するも良し。

 開拓した土地を売って、土地成金になっても良し。

 猟師となって獣を狩るも良し。

 農具を作る鍛冶屋になっても良し。


 これらの例は実際にプレイ出来るスタイルのほんの一部です。開拓に係わるあらゆるアビリティや、それらに対応した職業称号も用意されており、開拓ライフを彩ります。

 勿論、特に職業称号が用意されていないスタイルで、何らかの職業を自称してみるのも良いでしょう。

 このゲームでは先ず開拓を進めて基盤を確保してから、様々なスタイルに派生する事になります。ですが、あまりにも自由度が高くては、『何をやったら良いか分からない』と言う事もあるでしょう。

 そこで序盤の進め方として、スムーズに開拓を進めるための手引きを、アビリティやスキルの入手方法等を交えて簡単に解説して行きます。

(注:本手引書の内容は、チュートリアルでも同様の解説が行われます。読まなくともゲームの進行には支障はありませんが、チュートリアルの内容を忘れてしまった、誤ってスキップしてしまった、等の場合にお役立ていただければ幸いです)


■舞台解説

 当ゲームは北海道を舞台に開拓を進めるゲームですが、ストーリー設定はございません。スタート地点である『開拓案内所』(開拓が進むと『役所』に変化)で様々なクエストを受けられますが、これらのクエストは補助的な物であり、初心者向けの指標の様な物ですので、全く受けなくても問題ありません。

 『開拓案内所』は北海道全体に何箇所も配置されており、スタート時にどの『開拓案内所』に所属するかはランダムとなります。また、開拓が進み、地図が十分に出来上がるまでは、それが北海道の何処にあるかは分かり難くなっています。

 地理については、北海道を1/6スケールに縮めた物になっています。そのため、特徴的な山や湖等を見つければ位置を把握しやすく、地図の作成が楽になります。これを推し進め、他の開拓地との交流が出来る様になれば、産業の幅が広がるでしょう。

 また、スケールに合わせ時間は6倍速になっており、4時間で1日が経過します。そのため、長い間ダイブ・インしないと作物が枯れてしまっている、等の不都合が起こりかねません。それを防ぐため、農業に関しては『スケジュール実行機能』が備わっていますので、活用しましょう。

 気象条件に関しても、地球環境シミュレータを利用しているため、実際の北海道に準拠しますので、北海道の気候に合った作物を選んで栽培すると良いでしょう。

 鉱物資源に関しても、実際の鉱山等の場所を知っていれば、産業の発展に有利となるでしょう。

 これらの様に、地域によって特色が違いますので、自分のプレイ・スタイルに合わせて他の開拓地に移住するのも良いでしょう。

 また、同じスタイルの仲間と協力したり、他のスタイルの仲間とフォローしあったりする事で、大規模な開拓も可能となります。

 1/6スケールとは言え、十分に広大な土地があるので、開拓は一筋縄では行かないでしょう。頑張って開拓してください。


■所持品を見てみよう

 最初に『開拓案内所』で屯田兵に登録された際、『屯田兵セット』と言う名でアイテム・バッグが支給されます。中身は以下の通りになります。確認してみましょう。


 ・斧:木を切るのに使います。

 ・鋸:木から木材を切り出すのに使います。

 ・鍬:地面を耕すのに使います。

 ・鉈:木の枝を打ち払ったり、草を刈ったりするのに使います。

 ・鶴嘴:地面を掘るのに使います。

 ・縄:物を縛って牽引したり、高所への上り下りに使います。

 ・紐:縄より細いので、小物を縛る場合はこちらを使います。

 ・地図:開拓地の簡易的な地図です。最初は詳しい記載はありません。

 ・弁当:食べると持久力の回復速度が若干向上します。


 これらのアイテムは消耗品です。使い続けると破損しますが、『開拓案内所』で無料で支給されます。弁当も1日1回、2食分支給されます。ただし、これらが無料で支給されるのは、『屯田兵』だけになります。他の職業に転職しますと、有料となりますのでご注意ください。

 また、地図は複数あるスタート地点毎に異なります。開拓が進む度に状況が変化しますので、定期的に地図の更新をお勧めします。


■アビリティとスキル

 キャラクターにはアビリティとスキルが備わっており、これらの習得、熟練によってキャラクターの個性となって行きます。ただし、熟練度は表示されません。

 アビリティは、行動に対し、成功率の上昇や、消費の低減等の補正が掛かります。

 スキルは、持久力や気力を消費して規定された行動を行う物です。

 また、スキルはアビリティに従属しており、大本のアビリティを所持していないとスキルを覚えられません。


 『屯田兵』の初期アビリティ及びスキル

 ・開拓(伐採、採掘、整地)

 ・農業(農耕、収穫)

 ・大工(角材作成、板材作成、釘打ち)

 ・剣術(面、胴、籠手、受け)

 ・格闘(拳打、蹴撃)

 ・移動(歩行、走行)


 ゲーム開始の段階で、これら6つのアビリティが最初に備わっています。( )内はそのアビリティに所属しているスキルです。アビリティさえ習得していれば、アビリティの熟練と、対応する行動をとる事でスキルを覚える事が出来ます。

 最初の段階ではここに書かれただけですが、まだ基本的なスキルしか覚えていませんので、普通に行動しているだけでも新しいスキルを覚える事もあるでしょう。

 アビリティを習得するには、条件を満たした上で、『人から教わる』『指南書を読む』等して覚える必要があります。条件には他のアビリティやスキルを習得・熟練している事、等が多いので、色々試してキャラクターを成長させて行きましょう。

 アビリティには優先順位があり、その順番に1~6までのスロットがあります。良く利用するアビリティ程上位のスロットに移動し、上位の物程熟練し易く、スキルも覚え易くなります。ただし、アビリティの順位の入れ替えは自動であり、任意に行う事は出来ません。

 また、アビリティは6つまでしか覚えられない、と言う訳では無く、7番手以降のアビリティは熟練度が殆ど上昇しないだけで、効果自体は変わりません。


■ステータスを見てみよう

 基本的にキャラクターはレベルUP(アップ)によって成長します。

 その能力を解り易く表記するため、以下の6つのステータスがあります。


 ・筋力:重たい物を持ったり、攻撃するのに影響

 ・体力:怪我のしにくさ、怪我の回復に影響

 ・頭脳:計算や設計等、頭脳労働に影響

 ・精神:集中力や作業の成功率補正に影響

 ・俊敏:動きのすばやさ、反応速度に影響

 ・器用:加工精度や、武器の命中率に影響


 また、これらのステータスを基に、


 ・生命力:ダメージを受けると消費されます。無くなると仮死状態で拠点に送られます。

 ・持久力:力仕事系のスキルに消費されます。無くなると動きが鈍くなります。

 ・気力:頭脳労働系のスキルに消費されます。無くなると失敗が多くなります。


 の3つが算出されます。

 キャラクターにはレベル値×10の潜在能力があり、これが、所持しているアビリティとその熟練度によって、自動的に各ステータスに振り分けられます。これは前の項で説明した、アビリティの順位も考慮されます。

 例えば、力仕事を行うアビリティが多く、それらがスロットの上位に収まっていれば、筋力や体力に多く振り分けられる、と言った具合になります。これにより、ステータスの高さとの相乗効果でより効果的に行動を行えます。

 その反面、苦手な分野が出来ますが、かと言ってあらゆる方面に手を出すと、各ステータスに均等に振り分けられ、器用貧乏な状態となるので、ある程度方向性を決めて育成した方が良いでしょう。

 参考までに、『屯田兵』の初期アビリティの場合、比較的に筋力・体力重視になっています。

 またステータスには潜在能力の振り分けとは別に、トレーニング等によって個々に積み上げられるポイントがありますので、アビリティの熟練や、レベルUPをしなくてもステータスを上げる事が出来ます。


■職業とレベルUP

 キャラクターにはレベルがあり、これは経験を積む事で上昇します。ただし、何をすれば経験となるかは職業毎に異なります。

 またそれとは別に、新しいアビリティやスキルを覚えた際にも、その難易度に応じて経験値が入ります。

 経験値を得るには、職業毎に存在する必須アビリティに対応した行動を執る必要があります。

 例えば、『屯田兵』の場合、『開拓』『農業』『大工』『剣術』『格闘』がそれに当たります。得られる経験値の優先順位もこの順番になります。ただし『屯田兵』の場合、経験値を得られるアビリティが多くなる分、個々の行動で得られる経験値は少な目になります。

 また、職業毎の必須アビリティを習得した場合、転職が可能になります。その際には当然、経験値を得られる行動も変化しますので、ご注意ください。

 ここで、比較的初期に転職可能な職業を幾つか紹介します。( )内は必須アビリティです。


 ・農民(農業、開拓、天候)

 ・大工(大工、図面、風水)

 ・猟師(狩猟、罠、隠密)


 これらに必要なアビリティは、それほど特別な行動を執らなくても、ゲームを進めて行けば自然と身に付く物です。

 その他の職業に転職を希望する場合、『開拓案内所』で問い合わせてみましょう。


■開拓地に行こう

 まず、地図を開きましょう。地図は支給されたアイテムを直接見る方法と、保有している地図情報をシステム・ウィンドウから開く方法の2通りがあります。どちらでもお好きな方でかまいません。

 地図を見ていただきますと、『開拓案内所』を中心に、『公共施設予定地』『計画誘致予定地』『自由開拓許可地』と大まかに分かれている事が確認出来ると思います。

 プレイヤーの皆様の所有出来る土地は、『自由開拓許可地』になります。または、お金を貯めて『計画誘致予定地』の土地を買う方法、『役人』になって『公共施設予定地』に住む方法もありますが、スタート直後ではどちらの方法も実行出来ませんので、説明は割愛します。


 『自由開拓許可地』までの移動は基本的に徒歩になります。開拓されていない初期の段階では、道は獣道位しか無く、場所によってはそれさえもありません。

 この様に、最初の内は道も整備されていないため、移動には苦労すると思いますが、【移動】アビリティを鍛えておくと、疲れず、長距離移動出来る様になります。

 【移動】には最初【歩行】と【走行】しかスキルがありませんが、移動行為全般に係わって来るため、馬や馬車等、乗り物の適性にも影響するので、早目に鍛えておきましょう。

 また、移動する前に、何処を開拓するのか、計画的に考えておくと良いでしょう。地図には大通りの敷設予定まで記入されているので、大通りに面した土地を確保出来れば商業的には後々有利となるでしょうし、広大な土地を確保したければ、逆に離れた場所を開拓してみるのも良いかもしれません。

 土地の種類についても、『草原』『森林』『湿地』等、特性の異なる土地がありますので、それらも踏まえて場所を検討しましょう。


■開拓してみよう

 開拓地に着いたら早速開拓してみましょう。しかし、開拓は『持久力』を多く消耗します。もし遠く離れた場所を選択し、移動のため『持久力』を消耗していたら、一休みする事をお勧めします。

 先度も簡単に書きましたが、土地の種類によって開拓難易度、手順が異なります。


 ・草原:草を除去するだけで簡単に開拓出来、土地の確保は簡単ですが、家を建てるには別途木材等を用意する必要があります。草が牧草として利用出来るので、比較的牧場向けです。

 ・森林:木を切り倒し、切り株を掘り起こす等、開拓には多くの労力が必要です。しかし、木材や森の実り等得る物も多く、大きな木が育つ肥沃な土地は、田畑としても有益です。

 ・湿地:足を取られるため、全般的に作業難易度が上がります。水田として使うには比較的簡単に作業が進められますが、地盤が軟らかいので家を建てるのは困難です。


 他にも数種類の土地がありますが、それらは初心者向けではありませんので割愛します。

 開拓は、基本的には余分な物を取り除き、整地まで済ませる事で完了、と看做(みな)されます。そこで、先ずは難易度の低い『草原』で開拓してみましょう。

 『草原』の場合、草を除去するだけで開拓完了、と看做されますが、再び雑草が生えて来ない様に、根こそぎ取り除く必要があります。ただし草は牧草や肥料として利用出来るので、鉈で草を刈って取って置き、その後に鍬で残りの根を掘り起こすと良いでしょう。

 1(アール)(100㎡)以上開拓出来たら、その土地を縄で囲んでみましょう。縄は初期装備にあります。これを適当な杭等に括り付ければ完成です。これで【開拓】に【縄張り】スキルが追加されます。

 これは、土地を縄で囲う事で、まだ開拓していない土地を『開拓予定地』として一定期間確保する事が出来る、と言う物です。期間は開拓実績によって増減します。開拓計画を立てるのに便利ですが、一定期間を過ぎても開拓出来なかった場合、広さに応じて罰金が課せられますので注意が必要です。

 また【縄張り】した土地は、お金を払って購入する事が出来ます。これは土地をそのままの形で利用したい場合に便利ですので、覚えておきましょう。

 開拓した土地が1ha(ヘクタール)(1万㎡)を超えると、『開拓案内所』でボーナスが貰えます。これを1つの目安として頑張りましょう。


■木材を確保しよう

 【縄張り】を張る時の木の杭の様に、何かと木材は必要です。そこで、『森林』を切り開き開拓するついでに、木材を手に入れましょう。

 先ずは【縄張り】を使い、開拓予約をしておきましょう。ただし、あまり欲張り過ぎないで、材木を採るのに必要なだけの広さにしましょう。この時、場所を選ぶ基準は、斧を振るう必要があるので、周りにスペースがあると良いでしょう。藪が茂っていて動き難い場合は、これらを鉈で払っておくと作業がし易くなります。

 十分なスペースを確保したら、斧を用いて木の根本を斬りつけます。この際、なるべく水平に斬りつけましょう。ある程度切り込みを入れたら、今度は斜めに斬りつけ、楔状に斬り欠きを作れば、後は自重で木はそちら側に倒れます。巻き込まれない様に注意しつつ作業しましょう。

 次に鉈や鋸で枝葉を払い、丸太にします。丸太が出来たら、これを更に木材に加工します。杭サイズの角材を自分で使う分確保したら、残りは板材に加工しましょう。最初の内は失敗もありますが、丸太1本分を加工すればひとまず十分です。

 加工が終わったら、板材を『開拓案内所』に売りに行きましょう。ただし、まだ品質が低いので、安く買い叩かれるでしょう。しかし、これは【大工】熟練のイベントになります。

 ここで、NPCの大工を紹介されるので、案内に従って指導を受けましょう。

 訓練が終了すると、【大工】に【木材加工】スキルが追加され、【図面】アビリティの習得、更にアイテムとして、『大工道具セット』『家の図面』が入手出来ます。以後、NPCの大工から、釘等の消耗品、新しい大工道具、様々な図面を購入する事が出来る様になります。


■家を建ててみよう

 土地の確保、木材、大工道具、家の図面と揃えましたので、いよいよ家を建ててみましょう。家があれば、『開拓案内所』の変わりに『拠点』に設定出来、安全にダイブ・アウト出来ますし、休憩時の回復量も多くなる等、多数のメリットがあります。

 『家の図面』は初心者向けの簡単な物が数種類ありますが、先ずは『ログ・ハウス』を作ってみましょう。『ログ・ハウス』はシンプルで頑丈、壁も厚く寒さにも対応し易いのでお勧めです。図面上では必要な木の量が多くなりますが、現時点では木材の作成失敗で材料の無駄が出る可能性の高さを考えると、さほどの差ではありません。また、図面をアレンジして作成する事も出来ますが、難易度が高くなるため、ここでは図面通りに作る事にしましょう。

 では、『家の図面』から『ログ・ハウス』を選択、実行します。これで、木材をどの様に加工するか、ガイドが表示されますので、それに従って作業を進めてください。材料の管理はシステムが自動で行いますので、作り過ぎや作り忘れを気にする必要はありません。

 木材が揃いましたら、いよいよ組み立てです。しかし、ここまで進めておいて何ですが、どう考えても1人で家を建てるのは無理です。仲間がいれば何とかなりますが、ここは無難にNPCの大工に協力を依頼しましょう。ただし大工の皆さんはあくまで協力、人手を貸してくれるだけですので、自分でしっかりと工程管理をしなければなりません。それでも、どうしても分からない、上手く行かない事があれば、大工の棟梁に聞きながら作業を進めましょう。

 ここで、日当たりや風通し、降雨時の水捌け等をきちんと考慮して建てると住み易くなります。その経験が、後々【風水】アビリティの習得に係わりますので、頑張りましょう。


■畑で作ろう

 家を確保したら、次はいよいよ畑です。畑から得られる収穫は、常に一定の需要があり、重要な収入源となります。ただし、小まめに手入れする必要がありますので、移動の手間が掛からない様、拠点である家の近くの土地を確保しましょう。最初は練習のため、家庭菜園程度の広さでかまいません。

 ガイドの通りに進めていますと、『草原』に家を建てていると思いますので、畑も『草原』を切り開いて作りましょう。既に十分な広さの土地を確保しているなら、すぐに耕し始めてかまいません。

 基本的に土地を畑にするには、


 ・雑草、砂利等を取り除く

 ・土を軟らかくし、空気を混ぜるために耕す

 ・肥料を与え、更に耕す


 この3つの工程が必要です。より良い作物を得るには更なる工夫が必要ですが、そのためには更にアビリティやスキルが必要になりますので、ここでは説明はしません。

 この様に畑を作るだけなら、それほど難しい事もありません。ただし、良く根が張る様に、十分に深く、細かく耕した方が良いでしょう。

 それと、最初の時点で肥料は販売はしていないので、自分で工夫して手に入れる必要があります。ただし、今回は肥料を撒く必要はありません。肥料は作物に合わせて選択する必要があるため、間違うと逆効果となる恐れがあります。現時点では【農業】の熟練が不足しているため、適切な選択が出来ないでしょう。

 また、肥料を入手した場合、『開拓案内所』で買い取ってもらう事も出来ます。

 以前、草を肥料として利用出来る、と書きましたが、細かく砕いて畑に混ぜ込んだり、焼いて灰にしてから撒く方法があります。その他の肥料の入手方法としては、


 ・森から腐葉土を取って来る

 ・動物の糞を取って来る

 ・運を天に任せる


 等があります。ちなみに『運を天に任せる』は冗談では無く、昔から『雷雨が多いと実りが良くなる』と言われており、これは雷による化学反応で空気中の窒素が窒素系肥料となり、雨に溶け込んで落ちて来る事に由来します。


■作物を育てよう

 畑が出来ましたら、実際に作物を育てて見ましょう。

 初心者向けの作物は幾つかあり、種子等は『開拓案内所』で無料配布している物もあります。また、自然に生えている物を採取して来て育てる、と言った事も可能です。天然物を手に入れる以外に入手方法が無い作物も多くありますので、開拓の際に見つけたら種を保存しておくと良いでしょう。

 作物を選ぶ場合、基本的に『初心者向け』と案内されている作物ならどれでもかまいません。育て方は『開拓案内所』にいるNPCの農民が教えてくれます。

 作物は育成に適した時期がありますので、好きな物を育てる、と言う訳にもいきません。ですが、折角ですのでここでお勧めとして『ジャガイモ』をご案内します。

 ジャガイモは寒冷地や痩せた土地でも育ち易く、適切な肥料を手に入れ難い初期段階にも向いています。それに、何と言っても北海道と言えばジャガイモです。また、主食として食べれますし、ポテトチップの様な加工食にしても良し、デンプンを取るのにも使え、芋焼酎の様にお酒の原料にも出来ます。つまり、それだけ大量の需要がある、と言う事です。

 問題点としては、虫や病気に弱い事、連作被害が出易い事です。これらの問題は程度の差はあれ、どの道避けられない物ですし、ジャガイモの有用性を考えれば、早めにノウハウを蓄積すべきでしょう。

 ジャガイモの種芋は『開拓案内所』で入手出来ますし、育て方も教えてもらえます。ここで簡単に説明しておきましょう。ちなみに、ジャガイモの植え付けは4月の終わり頃です。その前に種芋の準備をしておきましょう。


 ・種芋を適当なサイズに切り分け、明るい所(直射日光は避ける)に置いて発芽を促す。

 ・畑には深さ10cm、30~40cm間隔で埋める。

 ・成長に伴い土寄せし、深く埋める。

 ・地上の草の部分が完全に枯れてから収穫。


 この説明は非常に簡略化された物ですが、とにかく1度何らかの作物を育てれば、【農業】アビリティに【育成管理】スキルが追加されます。このスキルがあれば、作物の状態が判り易くなりますし、育てた事のある作物についてはその度にノウハウが蓄積され、より適切な管理、細かい手入れが可能となります。

 また、【育成管理】は成長記録を自動で付ける機能を持っていますが、これに付随する天気の情報が【天候】アビリティの習得に繋がるでしょう。このアビリティがあれば、天気に合わせて手入れを変えたり、冷害や渇水を予見して被害を抑える、等の役立つでしょう。


■害獣対策をしよう

 当たり前の話ですが、作物は食べ物ですので、野生動物の被害にあう事も少なくありません。そこで、幾つかの対策方法を解説します。

 初期段階では対策手段を持っていないため、『開拓案内所』に相談しましょう。簡単な対策方法から教えてくれます。


 ・柵等で畑を囲う

 ・捕獲や威嚇用の罠を設置する

 ・自分で頑張って狩る


 他にも幾つかの方法がありますが、初期段階で選べる物はこれ位の物です。逆に言えば、初期段階でもこれ位の事は出来るので、全て実行しておきましょう。

 柵は【大工】で作れます。特に図面は無くとも、さほど難しい物ではありません。十分な高さと丈夫さを備えていれば、柵を乗り越えられない4足の獣は殆ど防げるでしょう。ただし、猿等の柵を乗り越えられる動物も多々居ますので、油断は出来ません。

 罠に関しては【罠】アビリティを習得する必要がありますが、『開拓案内所』で簡単な説明を聞くだけで習得出来、初級の罠を設置出来る様になります。また、鳴子の様な手作りのシンプルな罠を【大工】で作成して設置する事も可能です。

 狩る場合、野生動物はすばしっこく、戦闘力も侮れないので、何らかの武器が必要になります。特にスキルが無ければ、単純に石を投げる位しか出来ませんが、【大工】を熟練していれば、『弓矢』を作る事も出来ますので、これをお勧めします。

 更に、獲物を仕留める事に成功すれば、【狩猟】アビリティの習得条件を満たしますので頑張りましょう。また、獲物の肉で野犬等を手懐け、番犬として利用する事が出来れば、害獣被害を更に減らせるでしょう。そのために必要な【調教】アビリティは、『開拓案内所』にいるNPCの農民から習得出来ます。

 また、ある程度【狩猟】を熟練すると、【銃器】アビリティの習得フラグが立ち、『火縄銃』の購入が出来る様になります。


■最後に

 この他にもまだまだ色々な事が出来る様になっています。

 例えば、これまでの作業を進めていれば、少なからず道具を破損し、『開拓案内所』に新しい道具を貰いに行った事でしょう。そこで道具の手入れについて聞かされたと思いますが、それが【鍛冶】アビリティの習得フラグで、そこから話を進めれば【鍛冶】が【研ぎ】スキルのみが解放された状態で習得出来ます。

 ただし、実際に鍛冶を行える様になるまでには、様々な設備や、材料の入手が必要ですので、余程特殊な環境下でないと初期の内にそこまで到達しないでしょう。

 また、最初の時点では存在しない、『農薬』や『化学肥料』等もその内作る事が出来る様になりますし、【大工】と【鍛冶】の組み合わせで新しい農具を作る事も可能です。

 これらの様な新規の発明があれば、それを売って大儲けする事も可能ですし、その資金で銀行を運営する、等の殆ど開拓と関係無い事まで出来たりします。

 ここまでの説明で、足掛かりとなる基礎は手に入れていると思いますし、ある程度安定して生活出来、手詰まりとなる様な事は無いと思います。

 後はプレイヤーの皆様の裁量に任せ、広大な北海道を自由に開拓してみてください。

 それでは、ゲーム内でお会いしましょう。


『TONDEN FARMER』スタッフ一同より

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