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TONDEN FARMER  作者: 800
第1章 おまけ
33/45

アイテム解説

勢いで色々出て来たネタアイテム達。

故にちゃんと覚えていない事もしばしば。

なので、ちょっと解説してみました。


これらのアイテムが何の役に立つのか。妄想してみるも良し。

一部には今後の伏線に係わる物もあるかも。

ディアス(以下デ):「気が付けば、何時の間にやらオリジナル・アイテムを色々設計してきたな」

ヤマカン(以下ヤ):「何を今更。システム的には許容されとるんじゃから、問題無いじゃろ」

シモヘイ(以下シ):「俺としては、もっと銃器を開発してくれてもOKだぜ」

デ:「いや、そう言う事言ってるんじゃなくて、怪しげアイテムを持ち出されても、説明が無いとイメージし難いんじゃないかと」

ヤ:「それもそうじゃのぅ。厨二なアイテム名だけ出されても、サッパリじゃな」

シ:「よく考えれば、その名前すら付いてないアイテムもあるぞ」

デ:「ってな訳で、簡単なアイテム解説。まぁ、覚え書きみたいなモンだ」

ヤ:「NPC売りの図面、そのまんまの生産品は、省く方向で良いかのぅ」

シ:「良いんじゃね? そう言うのは大概リアルにあったヤツだから、ググれば良いんだし」

デ:「俺達が作ったの以外も、見た事があるのは一応載せとく」


森林喰らい(フォレスト・イーター)

ヤ:「記念すべき、初登場のオリジナル・アイテムが、ワシの作ったこれじゃ!」

デ:「凄く残念な出来だったな。ある意味、オリジナル設計の難しさを解り易く示したと言えよう」

シ:「その後改良を繰り返して、アドバンスとかエボリューションとか付けてたけど、あまりに頻繁にバージョン・アップするんで、面倒臭くなって今じゃ全部『森林喰らい(フォレスト・イーター)』で通してんだよな」

ヤ:「余計な事ばかり言わんで良い! ……オホン! コイツは、鋸状の刃を持つ鉈を、レールに沿って蒸気ピストンで前後させる。と言う動力式鋸の一種、蒸気駆動式鋸鉈じゃ」

シ:「重たい刃が高速振動するんで、持ってる方も震えるんだよな」

デ:「その欠点を解消するために、2枚の刃を互い違いに動かして反動を相殺する様にしたんだけどな」

ヤ:「そしたら今度は摩擦熱が問題になって、冷却水を使ったらその搭載量の所為で稼働時間が……」

デ:「それより、でかいボイラーを背負わなきゃならんのが最大の欠点だろ」

シ:「チェーン・ソーのエンジン並みに小型化出来りゃ良いんだけどな」

ヤ:「一応、最初期よりは効率上がって小型化しとるんじゃぞ。これ以上の小型化は、考えてはいるんじゃが、今でもパワーが実用ギリギリじゃからな。難しいぞい」

デ:「ちなみに最新バージョンは、レールとなるベース部分が円弧状になって、使用時の応力に絶え易い様にしてある。稼動刃は厚みを押さえ幅も小さくして軽量化。より高速振動に適している。2枚の刃を使ってるのは変わらないが、擦り合わせる面積は最小限にして摩擦熱を抑え、レールとの間もベアリング用の高精度ローラーを入れてある」

ヤ:「蒸気機関部にも色々手を加えて効率化を図っとるが、こっちは地味に正当進化って感じで、独自の工夫を凝らしとる訳じゃないしのぅ」

シ:「じゃあ、これ以上説明する事は無いか。って言うより、そもそもこのチェーン・ソーもどきの存在意義自体が怪しいけどな」

ヤ:「それを言っちゃ、おしまいじゃよ!」


死を撒く霧(デス・フォッグ)

ヤ:「これまたワシの作品じゃ!」

デ:「輪をかけて残念な代物だけどな」

シ:「そうか? 一発ネタとしちゃ、面白かったぞ」

ヤ:「……とにかく、やたらと頑丈なボイラー作って、限界まで温度と圧力を上げ、そのパワーでもって弾丸を高速射出するロマン兵器。超超臨界圧銃ウルトラ・スーパー・クリティカル・ガンじゃっ!」

デ:「大型コンプレッサを使用するエアガンの、コンプレッサの代わりにボイラーが付いた、とでも思えば良い」

ヤ:「ワシとしては空母なんかのスチーム・カタパルトがイメージ・ソースなんじゃが……」

シ:「威力は凄かったけど……、取り回しの問題がな。デカくて据え置き式のボイラー。頑丈でぶっとい蒸気パイプ。高圧に耐えられる蒸気弁を擁するゴツイ機関部。太くて長くて、最早穴の開いたインゴットでしかない銃身」

デ:「当時は細かい応力計算なんか出来なかったからな。ただひたすら頑丈に作るしかなかったんだろ」

シ:「アバターはリアルより力持ち、ってゲーム的補正が無かったら、持ち上げる事すらままならない重さだし」

ヤ:「それでも撃てるだけ進歩しとったんじゃよ? 最初期は精度が足りなくて、弾が詰まって爆発したり、隙間から超臨界流体が漏れたりと、トラブルが絶えなかったんじゃよ」

シ:「……よくそれで開発を中止しなかったな」

ヤ:「そのおかげで、貴重なデータが取れたしのぅ。それが今のワシの礎となっとるんじゃから、良いじゃろ」

デ:「それは理解出来るな」

シ:「この、マッド・エンジニア共が……」


大地を穿つ者グランド・ペネトレイター

ヤ:「ドリルじゃ!」

デ:「ドリルだな」

シ:「うん。ドリルだ」

ヤ:「ドリルと言っても、円錐形だったり、螺旋だったり、天元突破したりはせん! 普通のボーリング用掘削バイトじゃっ!」

デ:「……ヤマカンの言う普通は当てにならんが、まぁ、主に井戸掘りに活躍するものだ」

シ:「建物の基礎のため、柱を立てる穴を掘るのにも使った事があるけどな」

ヤ:「先端の掘削バイトが、蒸気を噴出する反動で回転する様になっとる。しかも、その蒸気圧で土壌をある程度柔らかくするんで、一石二鳥じゃ」

デ:「とか偉そうに言ってるが、これも最初は失敗続きだったんだよな」

シ:「うんうん。パワーが足んなくてアッサリ止まるとか、地面柔らかくし過ぎて掘ったそばから崩れていくとか」

ヤ:「結局使えるものが完成したんじゃから、良いじゃろうがっ!」

デ:「まぁ、比較的役に立っている一品、だと言う事は認める」

シ:「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。だな」

ヤ:「一言多いんじゃよ!」


■一枚岩削り出し石釜

デ:「作った俺が言うのもなんだが、これってオリジナル・アイテムとして紹介する様なモンなのか?」

シ:「確かに。設計的には斬新さなんてない筈なんだが……」

ヤ:「これはディアスの【石材加工】スキルが他者を隔絶する物だと、解り易く示した物じゃからのぅ」

デ:「まぁ、殆どネタで作ったモンだけどな。一枚岩削り出しで継ぎ目が無い方が、熱が均一に伝わって良いじゃないか、とかやってみただけだし」

ヤ:「しかし、使用に耐え得る物を作るのは非常に難しいんじゃ」

シ:「タゴサクも、石が割れる、とか言ってたしな」

デ:「そんなモン、スキルを熟練すれば済む話だろうが」

シ:「大工仕事で【木材加工】は相当熟練してたのは知ってるが、何処で【石材加工】何て熟練してたんだよ?」

デ:「え? 道具が無い時でも、そこら辺の石から石器を削り出すのはサバイバルの基本だろ? 冒険家の嗜みとして練習してたんだ」

ヤ:「……やはりディアスの冒険家像は、どこかズレとるぞい」


■冷蔵庫

デ:「これを一番最初に設置したのは、タゴサクの醸造所(ブリュワリー)だったな」

ヤ:「ピルスナーの醸造は低温である必要があるしのぅ。冷蔵庫の無い時代には、冬にしか造れんかったそうじゃ」

シ:「へぇ~。その辺の設定は俺は知らねぇや。とにかく、これを皮切りに、今や彼方此方(あちこち)に設置してるんだよな」

デ:「そうでもないな。自分である程度の面倒を見れるヤツにしか作ってやってないし」

ヤ:「長時間稼動しっぱなしじゃと、不具合も出易いしのぅ。今は大分改良したんで、故障率は下がっとるが」

デ:「しかし、動力源や冷媒の種類、冷却原理でバリエーションが色々あるんで、一纏めで『冷蔵庫』と呼ぶのはどうかと思うんだが」

ヤ:「そう言われると、確かに設計は別物じゃよな」

シ:「使う方としては気にする様な事じゃないけどな」

デ:「基本的に熱機関の逆回し、動力を注ぎ込んで温度差を発生させる、って発想で設計してるんだが、そのアバウトさで当初の物は効率があまり良くなくてな。ノウハウを蓄積するのに結構手間を掛けている」

ヤ:「ちなみに、冷媒は空気とかアルコールとかを使っとる。それ以外は手に入り難いんじゃよ」

シ:「動力源は、風車に水車、地熱・太陽熱による蒸気機関、と、態々石炭とか焚かなくて良い様に、自然エネルギを使う事が多いんだよな。これはディアスの趣味か」

デ:「冷蔵庫なんて常時稼動してないと意味無いだろ。だから燃料切れの心配の無い方法を採用しただけだ」

ヤ:「でも、自然エネルギだと、自然の気まぐれで止まったりするじゃろ? 特に風とかは……」

デ:「…………」

シ:「反論無いのかよっ!?」


■試作蒸気船4番艦

デ:「ある意味、やっちゃった。ぶっちゃけるとパワー・ボートと言って良い」

ヤ:「ディアスが自重しないとこうなる。と言う見本の様な物じゃな。現時点での技術到達点の確認、と言う意味があったとは言え、これ程の物とは……。逆の言い方をすれば、自重する切っ掛けになったんじゃが」

シ:「1~3番艦もオリジナル図面の筈だが、初心者に蒸気船の作り方を教えるサンプル、って名目で作ってるため、その後開放された蒸気船の図面と大差ないのでここでは省いてる」

デ:「4番艦も一応サンプルとして造ったんだけどな。当初は劣化コピーすら出来なかったと言う」

ヤ:「ホント、やり過ぎじゃよ。ワシも良くあんなモン造れたもんじゃ。チャックの『統合制御機構オペレーション・システム』が無かったら、誰も操船出来ずに、無用の長物となってたじゃろう」

デ:「お前が言うな。ヤマカンだってノリノリで超超臨界圧蒸気タービン作ってたろうが」

シ:「お前等がマッドなのはこれで良く解ったよ。このとんでも蒸気機関とそれに耐え得る強度の船体。そんだけのパワーでぶん回しても何とか操縦出来る操作系とスタビライザー。色々詰め込んだため、乗員や貨物のスペースが殆ど無い」

ヤ:「その代わりロマンが詰まっとる」

デ:「今じゃ釧路(くしろ)の技術発展もあり、これの劣化コピーも造れる様になってな。乗員の育成が追いついてないんで、まだ数隻しか無いそうだが」

シ:「あんな使いどころの難しい物、量産してどうするんだよ? だったら、中身の蒸気機関だけ使って、火力発電所でも建てた方が建設的だろ」

デ:「電気の需要は……、パワー・バランスをおかしくしそうなんで、今のところ自重している」

ヤ:「何を今更」


天空にある希望(クラウド・ガーデン)

ヤ:「そ~らをじゆ~に、とっびたいな~。ってな訳で、作ってみたんじゃ」

デ:「……うん。ヤマカンの残念蒸気機関の極致、と言うべき代物だ」

シ:「色んな意味で度肝を抜いたよな。マジで飛べるとは思わなかった」

ヤ:「ふっふっふ。もっと褒めるんじゃ」

デ:「褒めてねぇよ。20Lの水を推進剤に使って、1分ちょっとしか飛べないって、なんの役に立つんだよ?」

ヤ:「役に立つかどうかじゃない。ワシはただ飛びたかっただけなんじゃ……」

デ:「……自己陶酔に入ってるヤマカンはほっといて、とりあえず解説すると、言ってしまえば『ロケット・マン』だ。背中に背負ったバック・パックのジェット噴射で空を飛ぶ。って言うアレ。昔の資料映像とか捜せば出て来る。特に有名なのが、オリンピックの開会式で飛んでたヤツ。これを蒸気圧で再現した狂気の発明だ」

シ:「って言うかあれじゃね? 今で言うなら、ポンプで水噴出して空飛ぶマリン・スポーツがあるだろ。あれの蒸気圧版、って言った方が通じ易いんじゃね?」

デ:「確かに。その方が解り易いかも。まぁ、あっちはヤマカンのこれとは比べ物にならない位安全だが」

ヤ:「ちなみに、『天空にある希望(クラウド・ガーデン)』の欠点は、水の搭載量が少なく長時間飛べん事。装備の重量もあってややパワー不足な事。高温・高圧の蒸気で火傷し易い事じゃ!」

シ:「解ってるなら直せよ! いや、直さんで良い。もう作るな!」

ヤ:「しょぼ~ん……」


死を撒く霧・再利用デス・フォッグ・リサイクル

シ:「結局ボツになった『死を撒く霧(デス・フォッグ)』を、その頑丈な構造を利用し、強力なトリプル・ベース火薬を使う対物(アンチ・マテリアル)ライフルとして再利用してみました」

デ:「砲身の肉厚が4cmもあったからな。これ自体は大して意味の無い代物だが、後の銃器作製の参考にはなったな」

ヤ:「しかし、これにはライフリング彫っとらんから、ライフルと呼ぶのは間違いなんじゃが」

シ:「え? そうだったっけ?」

デ:「そう言えば、そうだったな。元々の『死を撒く霧(デス・フォッグ)』にもライフリングは無かったし、その銃身を切り詰めて再利用しただけのこれにも、当然ライフリングは無いな」

ヤ:「ついでに言うなら、『死を撒く霧(デス・フォッグ)』の再利用、と言っとるが、何本か試作した砲身を利用しとるんで、『死を撒く霧(デス・フォッグ)』自体もちゃんと残っとるぞい」

デ:「まぁ、これも後にちゃんとした銃器を作れる様になったんで、今やただのネタアイテムだな」

ヤ:「そうじゃのぅ。大体、トリプル・ベースの大火力なんて、何に使うんじゃよ」

シ:「お前等がそれ言うか!? 良いだろ! 大砲にはロマンがあるんだよ!」


■ジェーンの拳銃

デ:「M500ハンター・モデルをベースに、カウ・ボーイ風のジェーンの格好に合わせて、ピース・メーカーっぽくカスタムした物だ」

ヤ:「疑問なんじゃが、そこまでするなら、何で最初っからピース・メーカーを作らなかったんじゃ?」

デ:「最初は普通にM500を作るつもりだったんだよ。だが、流石に世界最大最強の市販拳銃(注:カスタム・モデルや特注品ならこれ以上の物がある)。強度不足で完全再現が出来ませんでした」

シ:「マジか? アレってそんなとんでも威力なのか?」

デ:「そもそも、反動で手首とかおかしくする威力らしいし。そんな事より、材料工学の問題だ。M500に使われてる物と同じだけの強度が出せなかったんだ。まぁ、明治時代の技術からすれば、100年程先の物作れ、って方が無理あるだろうな」

ヤ:「それで可動部減らすために弾倉のスイング・アウトを廃したり、シングル・アクションにして内部の機構を削った分、フレームの肉厚を増やしたりしたんじゃが、それでも足りず」

デ:「仕方ないんで、威力の弱い黒色火薬限定にする事で、何とか暴発せずに撃てる様になったんだ」

シ:「んで、結果的にピース・メーカーっぽくなっただけ、と?」

デ:「ピース・メーカーのシンプルな構造は、強度を確保する上で参考になったし。そこまでやった以上、意図的に似せてみた。だけど、M500をベースにしてるんで、5連装なんだよな」

ヤ:「余談じゃが、今なら製鉄や熱処理の技術が向上しとるんで、おそらくM500を作れるじゃろ」


■アサルト・ライフル(仮)

シ:「念願のアサルト・ライフル!」

デ:「設計した俺が言うのもなんだが、モドキだけどな」

ヤ:「所詮ゲームじゃから。それっぽいだけで十分なんじゃろ」

シ:「水を差すような事言うなよ。まぁ、リアルのと比べれば、連射性能とか低いっぽいけど」

デ:「まぁ、本格的な実戦での運用? って言うか仮想敵を想定して設計した訳じゃないからな」

ヤ:「とりあえず、フル・オート機構が再現出来れば良い。って事だったらしいんじゃが……」

シ:「フル・オート機構って、大概調べても詳細が出て来ないんだよな……」

デ:「マニア向けの銃関係の本とかでも、一応図解は載っているものの、寸法とか潤滑とか表面処理とか、正確に稼動させるための肝心なところが載って無いっ……!」

ヤ:「そりゃそうじゃ。載っとったら、密造アサルト・ライフルとか出回り易くなるし」

デ:「結局殆どオリジナル設計になったよ。機関部は蒸気機関を参考にしてみた」

シ:「前もそんな話聞いたけど、今一何言ってるか理解出来んのだが?」

ヤ:「フル・オート連射機構の動力源は何じゃ?」

シ:「え? ……と、火薬だろ?」

ヤ:「じゃろう。ならば、その爆発で次の弾薬を装填する機構が動作、即ち燃料(火薬)を燃焼室(薬室)に送り込み、連続的に動き続ける様はエンジンと同じじゃろ」

シ:「う~ん……、解る様な、解らん様な……」

デ:「だから、その辺の圧力がどうとか可動部の潤滑とか、熱機関を元に設計してみた訳だ。……正確な図面があれば、そんな手間掛けずに済んだのにな」

ヤ:「まぁ、愚痴はその辺で。完全に一から設計すると手間が掛かり過ぎる事もあって、38式歩兵銃をベースにしているんじゃ」

デ:「38式実包ならNPC販売品があるから入手が楽だし、装薬量とか銃身強度とかの計算も省けるしな」

シ:「俺も後で知ったんだけど、リアルでも38式を自動小銃化しよう、って計画された事があったらしいな。ポシャったみたいだけど」

ヤ:「それとは全く別物の設計になっとるよ。けど、これも量産するには微妙な代物になってしもうたし、これ以上は作るつもりも無いもんじゃから、特に名も付けとらん」

デ:「図面管理の便宜上、『試製有坂改突撃用自動小銃』って付いてるんだけどな」


■ショット・ガン(仮)

シ:「これは村田銃をベースにした散弾銃だ。しかも、自動装填で連射出来る」

デ:「普通の村田式散弾銃なら、NPC売りの図面があるんだけどな」

ヤ:「態々散弾銃にフル・オート機構備える意味あるんじゃろうか?」

シ:「軍用銃っぽくなった!」

ヤ:「……さよか」

デ:「開発に掛かった苦労は、アサルト・ライフルと似た様な物だ。だから、こっちでは詳しく説明しない」

シ:「村田銃ベース、って言っても、大型ボックス・マガジンが付いたり、各部を補強したりで結構見た目は変わってる」

ヤ:「本当はこんなモン狩場に持ち出したら顰蹙(ひんしゅく)モンなんで、たまにしか使えんのが玉に瑕じゃ」

デ:「だから、例によってこれ以上作る気は無い」


対物アンチ・マテリアルライフル(仮)

シ:「使う機会に恵まれない不遇の銃。最早、完全にロマンのためだけにある様なモンだ」

ヤ:「何せ、『死を撒く霧・再利用デス・フォッグ・リサイクル』より高威力、って何に対して使う気なんじゃよ?」

デ:「……物?」

シ:「名前からすりゃ、間違っちゃいないが……」

デ:「俺もついでに自分のロマンを注ぎ込んでみたんだよ。本当は、対戦車ライフルを作りたかったんだよ!」

シ:「ちなみに、対戦車ライフル、ってのは、対物ライフルが昔はそう呼ばれていたんだ。ただ、戦車の装甲の進歩で、歩兵の携行出来るライフルでは貫けなくなっちゃったんで、『対戦車』じゃなくなりました。って悲しい歴史があるんだよな」

ヤ:「なる程。……じゃがその説明じゃと、明治頃の戦車なら何とかなりそうなんじゃが?」

デ:「そんな妥協をするつもりは無い! 要は、戦車を撃ち抜ける高火力ライフルを作っても、人間じゃ扱えない。ってだけの話だろうが! 即ち、ゲーム内の力持ちのアバターなら、対戦車ライフルを扱える!」

シ:「そう言われると……、間違ってない気がする」

ヤ:「じゃと、問題は撃つべき戦車自体が無い。って事じゃな。……はっ! もしやそのために戦車も自ら設計したとか!?」

デ:「その話は置いといて。重装甲を打ち抜くため、弾は細く長く重く硬く。それでいて大量の装薬のガス圧を受け止めて加速出来る様、装弾筒も装着して」

シ:「あぁ。ア○ンαのケースみたいな装弾筒と、オ○ナミンCの瓶みたいな薬莢だったな」

ヤ:「安定翼付徹鋼弾、と言うヤツじゃな。当時は勢いで作ってしもうたが、あの頃のディアスは何処かおかしかった様な?」

シ:「例の女性キャラ勧誘の失敗の憂さをぶつけたんじゃないか?」

デ:「余計な事は言わんで良い。……それでデカくなり過ぎたんで、銃身と機関部が外れて折り畳める様になっている。その所為で命中率が悪いんだが」

シ:「ボルト・アクションで次弾装填するんだが、あの弾丸に耐えられるゴツイ機関部の所為で滅茶苦茶力が要るのも欠点だな」

ヤ:「結局ネタアイテムなんてそんなモンじゃよ」


■蒸気機関式田植え機

ヤ:「若気の至り、と言うヤツじゃ。元々のオーダーは畜力式田植え機だったんじゃが……」

デ:「ヤマカンが勝手に蒸気機関式にしたヤツだな。蒸気機関が重過ぎて、田圃(たんぼ)を踏み固めたり泥に沈み込んで動かなくなったり……」

ヤ:「面目無い……」

シ:「結局、肝心の田植えが出来てないんだが、それを田植え機として紹介して良いんだろうか?」

デ:「ダメだろ。ちなみに、畜力式のは博物館で詳細に解説されてたのを参考にしたんで、それなら問題なく動いたろうに」

ヤ:「流石にアレはワシもダメだと思うぞい。即興で作るため、他に研究中じゃった蒸気自動車のシャーシを流用したのが間違いじゃった。泥に沈む事は想定出来たんで、接地圧を下げるためにキャタピラを採用したんじゃが……、それでも重過ぎた様じゃ」

デ:「その様子は俺は実際には見てないんだがな」

シ:「別に見る価値ねぇよ?」

ヤ:「酷い言い様じゃよ! 実はワシも密かにリベンジしようと思っとって、小型化し、手押しサイズの蒸気機関式田植え機を作ってみたんじゃ」

シ:「あぁ。ちっこい田圃用にそんなのあるよな」

デ:「ほぅ。で、どうなった?」

ヤ:「『森林喰らい(フォレスト・イーター)』用のボイラーを背負って、それから蒸気を供給する様にしとったんじゃが……」

シ:「何か、嫌な予感しかしねぇ……」

ヤ:「その重さで足が埋まり、その所為で転んでは手も埋まり……、そのまま背中のボイラーの重みでずぶずぶと沈み込み……、死に戻った」

デ:「う……わぁ……」

シ:「そんな死に方、したくねぇな……」

ヤ:「それなら、素直に本体にボイラーも積めば良かったんじゃよ……。しかし、この件で心が折れたワシは、これ以上の試作は諦めたのじゃった……」


■太陽熱温水器

デ:「田圃に入れる水を温めるため、適当に作ってみた」

ヤ:「図面見る限り、本当に適当じゃよ。……ただし、何度かバージョン・アップしとって、何時の間にか相当進化しとる」

シ:「……何がやりたいんだ? お前は」

デ:「いや、湯沸しって結構手間なんだよ。それが太陽の力でほっといても出来るって、かなり便利なんだよ」

ヤ:「ログ・ハウス用にも追加しとったな」

シ:「んじゃ、ウチの台所とか風呂で使ってるお湯は、太陽熱温水器で作ったヤツか」

デ:「冬場はあまり温度が上がらないんで、薪も使う必要があるけどな」

ヤ:「構造は至ってシンプルじゃ。細い管に水を通し、それを太陽熱を吸収し易い様に黒くしてある。基本的にはボイラーの構造と大して変わらん。熱源が太陽になっただけじゃ」

シ:「マジでシンプルだな、おい。そんなんで良いのか」

デ:「最新のは、熱媒を使って、ヒート・パイプで保温容器内の水を温める。って構造になってる」

シ:「……細かい事は解らんが、まぁ、薪とか炭とかも金掛かるし、ありがたい、って事で」

ヤ:「その割には、売り込んでも普及しとらんのじゃよな」


■ミニSL

ヤ:「お猿の運転するミニSL。乗ってみたかったんじゃよ」

デ:「何気に、ただ単にSLを小さくしただけ、って物じゃないらしい」

シ:「そんな物が作れる技術者も、彼方此方に育って来てるんだよな。うん。良い事だ」

ヤ:「先ず特筆すべきは、猿でも運転出来る簡単な操作系じゃ!」

シ:「マスコン1つで簡単操作、とか言ってたアレか」

デ:「実際に中々凄いぞ。燃料調整、蒸気圧調整、ブレーキ機構がそれ1つで適切に連動してるんだからな」

ヤ:「自分で設計しようとしてみると、思う様に調整出来んのじゃよ。かなりノウハウの蓄積が要りそうじゃ」

シ:「へぇ。もしそんな技術があったら、試作4番艦も簡単に操船出来る様になったかもな」

デ:「……そうかも知れないな。ただ、アレの場合は物が物だけに細かな操作が要るから、難しいと思うが」

ヤ:「その話は置いといて。凄い点その2。アルコール燃料を使っとる事じゃ」

シ:「え? SLなのに石炭じゃなくて?」

デ:「蒸気機関ってのは、極論すれば蒸気が発生すれば良い訳だから、お湯を沸かすための燃料は何でも良いんだ」

ヤ:「その通り。それが外燃機関の良いところじゃ。ただし、アルコールを使い易い様に工夫はしとった様じゃが」

シ:「そうなんだ。……いや、別に石炭を使っても良さそうな気がするが?」

ヤ:「ミニSLじゃからのう。乗客は剥き出しなんじゃし、出来るだけクリーンな煙にしたかったんじゃろう」

デ:「畜産品評会内でのイベントだったから、周りは食い物屋も多かったしな」

ヤ:「一応、炭水車は石炭積んどる様に飾り付けしとったが、中身はアルコール・タンクじゃった」

シ:「態々そんな演出を……」

ヤ:「残念なのは、ジェーンがトラブル起こして追い出された事じゃ。おかげで誰が作ったのか、聞けず終いじゃよ」

デ:「確かに。上手く行けば技術交流も出来たろうにな」


強欲な死神(グリード・リーパー)

ヤ:「稲刈り機じゃ。将来的にはこれを発展させ、複式収穫機(コンバイン)にするのが夢じゃ」

デ:「ちなみに、刈取り機(リーパー)死神(リーパー)をかけているらしい」

シ:「厨二ネーミングの解説は要らないんだが」

ヤ:「リアルの稲刈り機を参考に出来れば、もう少し性能の良い物を設計出来たんじゃろうが……」

シ:「え? 参考に出来なかったのか? 何時も色々調べて来るのに?」

デ:「今回の件は俺はノー・タッチだ」

ヤ:「ワシにも意地があるからのぅ。ディアスに頼ってばかりはいられんぞい。コイツはワシの力だけで完成させる!」

シ:「……やらなくても良い苦労を……。ディアスの『高機能製図台(ハイ・ドラフター)』なら簡単に出来るんだろ?」

デ:「言う程お手軽じゃないが。まぁ、ヤマカンも頑張ってるし、苦労しつつもそこそこ使える程度に改良は進んでるから良いんじゃないか」

ヤ:「ちなみに、現在のバージョンは、櫛状の刈取り部に両側から押さえ付ける様にベルトがあって、そいつで挟み込んだ後、下にある回転する刃で切り取る。それでそのままベルトに運ばれ、荷台の籠へ。ってなっとるんじゃ」

シ:「それでも、まだまだ改良の余地があるんだろ?」

ヤ:「当然じゃ! 特に稲を固定する方法はもう少し何とかしたい。今のはちょっとアバウトで、零す事があるし」

デ:「それでも鎌で刈るよりは楽だから、助かってはいるんだけどな。進歩するに越した事は無い」


■ピンボール

デ:「依頼されて作ったとは言え、何、この無駄スペック……」

ヤ:「ただボールが跳ね回るだけなら、簡単だったんじゃがのぅ……」

シ:「電飾とか、効果音とか、スコア表示とか……、明治頃の技術で出来るのかよ?」

デ:「正直言えば、これもやっちゃったアイテム。何せ1ha(ヘクタール)ボーナス、『真空管の基礎知識』が係わってるしな」

ヤ:「1haボーナスは、開拓を加速させるための、『ゲーム的なご都合主義』の一面があるからのぅ」

シ:「そこまで頑張って作っても、娯楽に塗れた現代人が喜ぶ程の物になるとは思えんが……」

ヤ:「温泉宿にレトロ・ゲームは付き物じゃし、暇潰しくらいにはなっとるじゃろ?」

デ:「そう信じたい。何せ苦労したからなぁ……。電飾散りばめて、スコア表示部にニキシー管使ったり、真空管で論理回路組むのは手間掛かり過ぎるんで、スコア計算は歯車式計算機組み込んで……。あ~、面倒臭……。リアルならワンチップ・マイコンに制御させれば済む事なのに……」

ヤ:「時間掛けて熟成させた設計じゃないんでのぅ。不具合が多く残っとり、小まめなメンテナンスが必要なんじゃ」

シ:「そんな無理な依頼を引き受けざるを得なかったのは、ヤマカンの所為だろ」

デ:「今のところ改良に要する技術が足りないからな。もう少しこのままだな」


■冷凍庫

デ:「これを態々『冷蔵庫』と分けて解説しなきゃならん意味が解らん」

シ:「冷凍保存が出来る、って意味では商業的には大きく違うけどな」

ヤ:「ディアスの言わんとする事は解る。技術的には冷蔵庫をよりハイ・パワーで稼動させれば良いだけじゃからな」

デ:「強いて言うなら、ある程度効率を上げたからこそ、実用化の目途が立った。と言える」

シ:「特に魚を冷凍保存したい釧路は大喜びだな」

ヤ:「実際、漁船や貨物船に搭載しまくったからのぅ」

デ:「おまけに、波力を動力とした港湾用大型冷蔵倉庫もつくっといた」

シ:「おかげで、冷凍マグロとかが物流に乗り、食文化が豪く発展したと言う。料理人プレイヤー達が大喜びだとか」

ヤ:「ワシは夏の風物詩、カキ氷とかアイスが出回り易くなった事が嬉しいぞい」

デ:「まだ一家に1台、って言える程お手軽な物じゃないけどな」


■アイスクリーマー

デ:「だから、何でこれを分けて解説する必要が……」

ヤ:「愚痴っとらんで、説明せんか。……名目上はアイスクリーマーじゃが、要は冷却しながら調理するための物じゃ」

シ:「だが、このために(かまど)を1つ新造したんで、台所が狭くなったな」

デ:「文句はこれを欲したジェーンに言え。……確かに、アイス以外に何に使うか、と問われれば返答に困るモンだが……」

ヤ:「そんな細かい事は後で考えい。とにかく解説じゃ。竈は保温を考えて軽石の削り出し。ただし、普通の竈みたいに薪の投入口は開いていない。中には冷媒の流れるパイプが仕込んであり、竈の中が冷凍庫になっとる様なモン。と考えれば大体あっとるじゃろう」

シ:「後は、その竈に乗せた釜がキンキンに冷やされるんで、その中でアイスクリームの素を掻き混ぜつつ冷やせば、アイスクリームの出来上がり。って訳だ」

デ:「……うん。こうして解説を客観的に聞いてみて思ったが、やはりこの解説要らないと思うぞ」

ヤ:「身も蓋も無い事を……」


■ロードローラー

ヤ:「これって、ここに載せる意味あったんかいのぅ? 蒸気機関式のロードローラーなんて、リアルでも実在した筈じゃし……」

シ:「良いんじゃねぇの? NPC売りの図面も無いし、一応オリジナル設計だろ」

デ:「作ったは良いが、使う機会はあまり無いんだよな」

ヤ:「釧路~帯広(おびひろ)間の道路敷設予定があるじゃろ。そこで使おう、って話は出てるんじゃが」

シ:「とりあえず、説明始めような。蒸気機関はディーゼル・エンジンとかに比べ、同等の出力だと重たくなる、って欠点があるんだが」

デ:「だったら、最初から重くても構わない物に載せれば良い。と言う発想。……意外と普通だ」

ヤ:「その説明は……、本来ならワシがやるべきだったんじゃが……、台詞が盗られたんじゃよ」

シ:「さっさと自分で説明しないからだろ」

デ:「特に斬新さも無いため、もう語る事は無いな」

ヤ:「酷っ!?」


■大型丸鋸

ヤ:「これまた……、板材を手っ取り早く大量生産しようとしただけ。そのためにはデッカイ鋸があれば良いじゃろ」

デ:「発想がこれまたシンプル。だが、間違ってはいない」

シ:「精度良く作るのが結構大変なんだけどな」

ヤ:「まぁ、のぅ。高速回転するんで、ちょっとの歪みで豪い事になるしのぅ。しかもデカいんで、均一に作るのは腕が要るんじゃ」

デ:「職人の腕が要るのは確かだが、設計的な斬新さが無いんで、オリジナルと呼ぶには微妙なところなんだがな」

シ:「そう言うの結構多いよな」

ヤ:「まぁ、そんなモンじゃろ。必要な物は実際リアルの歴史で作られとる訳だし。完全なオリジナルなんて無理じゃろ」

デ:「開き直りやがった。だが、その通りだな。リアルじゃエンジンかモータで回すところ、蒸気タービンで回してる位しか違いは無いしな」

シ:「しかし、そんなに高速で大量に板材作る必要もあまり無いんで、活躍の場が……」


■フォークリフト

ヤ:「あったら便利! と思って作ったんじゃが……。アバターがリアルより力持ち、と言う事で結局ネタアイテムじゃよ……。とほほ……」

シ:「だよなぁ。丸太とか普通に肩に担いで持ち運べるし」

デ:「実際に使った神社の建設現場でも、必要だったから、じゃなくて、運転してみたかったから。って理由だったな」

ヤ:「……泣いて良いかのぅ」

シ:「失敗作を作るのは、宿命みたいなモンだ。気にするな」

デ:「別に失敗ではないよ。滑車を使って軽く持ち上がる様にしたり、重い蒸気機関を後ろ側に載せて荷物とのバランスを取ったり、ちゃんとフォークリフトとして機能する様に作られてる」

ヤ:「ただ、ゲーム的には明治時代頃の技術でもそこそこ何とかなる様、開拓力が強化されている訳で……」

シ:「……ああ。なるほど。大抵の場合は人力や畜力で十分だ。って事か」

デ:「あまりヘンなところに注力しても無駄な努力なんだな。これが……」


■双眼鏡

デ:「いや、確かに俺が設計してハイサムに作らせた物だが……、NPC売りの双眼鏡との違いなんて、コンパクトでポケット・サイズだったり、対象との距離を簡単に測る目盛が付いていたりする位だぞ」

シ:「そう言わずに、少しは宣伝してやれ。あまりに売れなくて不良在庫になってるらしいし」

ヤ:「コーナーの趣旨と違ってるんじゃが……」

デ:「え~と、NPCが双眼鏡売ってる事からも判る通り、一応双眼鏡の需要はある。だが、NPC売りで十分なんだよな。態々コンパクトで高精度、なんてのを必要とするヤツなんて少数派だ」

シ:「ディアスの場合、【測量】スキルの高さと、『高機能製図台(ハイ・ドラフター)』の合わせ技で、双眼鏡覗いて辺りを見回すだけで地図の出来上がり。だからな」

ヤ:「なるほど。逆に言えば、それ程の能力持っとらんと、高性能の双眼鏡なんぞ要らん。となる訳か」

シ:「そうそう。それに視力補正の掛かるアビリティとか持ってれば、リアルよりずっと目が良くなるしな。更に【狙撃】スキルとかあれば、視力5.0並になってるんじゃないか?」

デ:「それでも売りたければ……、何か付加価値を付けてみるか。一流の開拓者には、双眼鏡が良く似合う。とか煽り文句でも付けてみて」

ヤ:「実際にトップ・プレイヤー達に配付して、使ってみてもらってはどうじゃろ? トップ・プレイヤー御用達、と周囲に思わせ、ステータス・シンボル化すれば売れるじゃろ」

シ:「うん。煽った俺が言うのもなんだが、趣旨がずれ過ぎたんでこの話はここまでな」


■銃弾生産設備

シ:「詳細は秘密だ! リアルで真似するヤツが出て来ると困るからなっ!」

ヤ:「と言う程の物でもないじゃろ。要は材料を鋳型に入れて弾丸を作ったり、薬莢に装薬詰めたり、雷管取り替えたり、それで弾丸を再装填したりと、そう言った作業を流れ作業で簡単に出来る様にしただけじゃろうが」

デ:「それなりに手間なんで、本当はNPCから銃弾買った方が手っ取り早いんだけどな。価格高騰を機に作ってみた」

シ:「しかし、今のところ元が取れたのかどうか……」

ヤ:「じゃのぅ。価格高騰の原因じゃが、弾丸の材料が他にも需要が増えた。って事じゃからのぅ」

デ:「結局材料価格が上がってるんだから、さほど節約にはなってない訳だ」

ヤ:「使用済みの弾丸を回収して、溶かして再利用もしとるから、全く意味が無い訳でもないがな」

デ:「でも、その手間に見合った物かどうか……」

シ:「今更そんな事言うなよ! これのために大枚叩いたのに!」


■堆肥化施設

デ:「このためだけに、新たに風車小屋を建てたのであった」

シ:「風車の動力は、生ゴミを掻き混ぜるのに使ってる」

ヤ:「掻き混ぜるのは洗濯機を参考にし、斜めドラムが回転する事で行うんじゃ。ちなみに、攪拌はたまにやれば良いんで、必要な時だけクラッチを繋いで回すんじゃ」

デ:「他にも、適度な温度を維持するための壁材の選定とか、臭い消しのために脱臭炭を使うとか、エア・フローを工夫するとか。色々気を使っている」

シ:「分解には好気性微生物を使ってるらしい。……と聞いただけで、俺には何の事かサッパリだ」

ヤ:「攪拌するのも、保温材使っとるのも、空気の流れを考えとるのも、全部そのためじゃ」

デ:「好気性微生物使う方が、良質な肥料が早く出来るらしい。それに、臭いも比較的臭くないしな」

ヤ:「だが、ウンコも堆肥化しとるんで、結局臭いんじゃが」

シ:「その辺は諦めろ」

デ:「そんなこんなで苦労して作ったんだが、肝心の堆肥は大量生産したところで、需要が無かったと言う……」

シ:「農家は自前で堆肥作ってるからなぁ……」


■マメバルカン

デ:「節分用対鬼殲滅兵装! 1分間に2000発の豆をバラ撒ける脅威の威力! 食べ物で遊んではいけません!」

ヤ:「調子に乗って作ったワシが言うのもなんじゃが、完全なネタアイテムじゃな。当然、豆を打ち出すのに火薬なんぞ使えんから、こいつはエア・ガンなんじゃ」

シ:「何気に珍しいよな。何時もだったら、無理矢理蒸気機関で何とかしそうなモンだが」

デ:「折角ガトリングを持ち運べるサイズで作ったんだ。ボイラーとケーブルで繋げて取り回しが悪くなるのは避けたいだろ」

ヤ:「大型弾倉豆タンクを使う際は背負う事を想定しとるしのぅ。となると、『森林喰らい(フォレスト・イーター)』みたいにボイラーを背負う訳にもいかんから」

シ:「でも、一応エア・タンクの代わりに蒸気パイプを繋げる様にはしてるんだろ?」

ヤ:「うむ! その仕様はワシが勝手に『死を撒く霧の魔界デス・フォッグ・ドミナンス』と呼んどる!」

シ:「……相変わらず、その厨二センスは理解出来んな」

デ:「それはともかく、何時も通り図鑑とかを参考に設計したんだが、結局リアルとは別物になるのも何時も通り」

ヤ:「リアルだと機関部の稼動は手回しだったりモータ使ったりとしとるんじゃが、そこも空気エンジンで回そうとか言い出すからじゃよ」

シ:「それは置いといて、見た目は6砲身のミニガン。弾倉はバケツサイズの物を機関部に取り付けるか、大型の物を背負って給弾ベルトで機関部に繋ぐかする。動力源は500mL入り50MPa(メガパスカル)のエア・タンク。もしくは大型ボイラーとの選択式」

デ:「ちなみに、空気圧を調整して、威力を犠牲にエアの消費を抑える。何て事も出来る」

ヤ:「おまけに、排気の一部が『銃声っぽい音のなる笛』を鳴らすと言う、ニクい演出もあるんじゃ」

シ:「豆なんて形が不揃いな物を飛ばすためか、弾と銃身の間の隙間が大きくて大した威力が出ないんだが……、まぁ、玩具としちゃ楽しかったぜ」


■ライフル・グレネード

シ:「タゴサクのとこで作ってたヤツだな。日本初のライフル・グレネードは、明治終わりから大正初め頃に開発された、って事だった筈だから、もしかすればNPCで図面売ってたりしないか、とも思ったんだが……」

デ:「そりゃ、無理だろ。狩猟とか関係ないし。38式歩兵銃はネタで特例みたいなモンだったし」

ヤ:「ちなみに、そのリアルのヤツは村田銃で使うモンだったんじゃ」

デ:「タゴサクのはリアルの物と違う設計になってたけどな」

シ:「しかし、用途が節分の豆をバラ撒くため、って……」

ヤ:「これもネタアイテムじゃからなぁ……。グレネードなんて普通に使う機会なんてなかろうし」

デ:「後に照明弾打ち上げるのに使ってたけどな。その方向で今後は需要があるかも知れん」


天空からの失墜クラウド・ガーデン・フォールン

ヤ:「『天空にある希望(クラウド・ガーデン)』を即興で改造した、蒸気圧で弾を発射する多連装ランチャーじゃっ!」

シ:「発射する弾が豆の塊、ってのが締まらないけどな」

ヤ:「ほっとけ!」

デ:「元々空飛ぶ程の蒸気圧だから、威力は高いが反動で自分も後ろに吹っ飛ぶと言う」

ヤ:「だから、ほっとけ!」

シ:「所詮ダメアイテムの使い回し。どうと言う程の物じゃ無い」

デ:「そうだな。蒸気圧で何か発射したい、って程度の話なら、他のボイラー使っても良い訳だし」

ヤ:「多連装ランチャーにした場合、1度に大量の蒸気が要るから、それだけの蒸気量を賄えるのがこれしか無かったんじゃよ!」

シ:「何にせよ、これ以降の出番は無いのであった」


不滅の刃(イモータル・エッジ)

デ:「かつて掲示板を賑わせた、伝説のチェーン・ソー」

シ:「その当時のはとりあえず動くだけ、って程度の物だったらしいけど」

ヤ:「動力はエンジンではなく、モータ。電動式じゃ」

デ:「この1件で、ついに我々は電動機・発電機・電池の本格的なノウハウを手に入れた!」

ヤ:「マゼランの『電動機の基礎知識』のデータをコピったからのぅ」

シ:「厨ニなネーミングといい、大型バッテリーからケーブルが繋がってるところといい、何処かヤマカンの『森林喰らい(フォレスト・イーター)』に通じる物があるよな」

ヤ:「どっちかと言うと、ワシがこれを意識して作ったからのぅ。実はワシとしては、モータよりもチェーンの製作技術の方が気になってたりするんじゃが」

デ:「ああ。細かいパーツの集合体だからな。下手に負荷をかければ簡単に壊れたりするし。でも、俺はやはりモータの方が興味あるな。強力なモータが簡単に作れるなら、馬渕さんの会社は大きくなったりはしなかった」

シ:「昔のモータはすぐにへたれて性能が落ちてたからな……。って聞いたが、それってどう言う事だ?」

ヤ:「永久磁石とは、言葉程永久じゃないのじゃよ」

デ:「磁力が弱まれば、当然、モータのパワーも落ちる。その辺の対策も手に入ったからな」

ヤ:「本当は戦後の技術なんじゃがのぅ。1haボーナスは使いこなせればちょっとしたチートじゃぞい」

シ:「……これを切っ掛けに、ディアスがまたやっちゃいそうな気がする」


■ワイヤー・フック

デ:「スパイ映画とかの定番。なら、作るしかないだろ」

シ:「はい。ディアスの何時もの、何処かおかしい冒険者像が反映された結果ですな」

ヤ:「あったら便利な事は否定せんが。態々袖の中に隠してあるのがヘンじゃ。その所為でワイヤーがあまり長くない」

デ:「それでも、10mはあるんだが……、10mが意外と短い、と言うのは認める」

シ:「バネで射出するとか、巻き取り機構とか、余計なギミック仕込んでるから、中途半端な長さになるんだ」

ヤ:「しかも、普段は別に用意しているロープを使うんで、これの出番は……、どんな時じゃ?」

デ:「え……、不意に高所から落下した時?」

シ:「何で疑問形?」

ヤ:「完全にネタアイテムだからじゃろ。映画の様な状況には普通はならん」

デ:「だが、1度だけ、実際に役に立ったぞ」

シ:「忍者に襲われる、ってのは映画っぽい状況だけどな」

ヤ:「ちなにみ、これの作製にはワシは係わっとらん。ディアスが自分の【鍛冶】アビリティだけで作製しとる」

デ:「将来的にはカーボン・ナノチューブとか採用してみたい」

シ:「そりゃ、無理だろ」


■ディアスの拳銃

デ:「適当にさらりと流しているが、NPC売りの図面に拳銃、などと言う物は無いんで、拳銃は全部オリジナル品だ」

ヤ:「ちなみに、これは卑怯にもオートマチック拳銃じゃ」

シ:「良いなぁ。俺もサブ・ウェポンに欲しいなぁ……」

デ:「外見はベレッタ90-TWOっぽくしてある」

シ:「ゲ! よりによってそれをチョイスするかよ。素直に92FS辺りにしとけよ」

ヤ:「型番で言われても一般人には判らんぞい!」

シ:「90-TWOはフレーム強度に難があって、ピカティニー・レールにカバーが付いているのは、補強の意味があるとか……」

デ:「それは風評じゃないのか? とにかく、俺はこれが好きなんだよ!」

ヤ:「だから、何言ってるか解らんぞい! どうせ外見似せただけ、要するにモデル・ガンじゃろうが!」

デ:「身も蓋も無い事を……、そりゃ、内部構造もまんま真似するのは不可能だが……」

ヤ:「M500にしろ、これにしろ、何でそんな昔の拳銃なんじゃ? もっと最近のモデルで良いじゃろ」

シ:「あの頃は今みたいに規制がキツくなくて、魅力的な拳銃が多くあった、マニアには憧れの時代だからなぁ……」

ヤ:「……そうかい」


■戦車

デ:「基本的に、大学の客寄せとか宣伝のために設計した物だ。この時点では設計しただけで、実物は出来ていない」

ヤ:「スチーブのヤツ、蒸気機関車のノウハウを利用して、とりあえずシャーシと機関部までは手を付けたらしいが……」

デ:「そこから先が中々上手く行かないんだろ?」

シ:「ディアス……、何か小細工でもしたのか?」

デ:「アレは複数の分野の集大成だからな。全てに精通するか、専門家が協力し合うかしなければ、出来上がるのは使い物にならない戦車型の置物だ」

ヤ:「なるほど。総合大学(ユニバーシティ)の本懐を果たした際、初めて完成させられる。と言う訳じゃな」

シ:「協力を促すよりも、独占欲を煽る結果になったりしてな」

デ:「…………」

ヤ:「…………」

デ:「と、とにかく簡単に説明すると、軽量化のためにチタンを多用した車体に、適度に精度を落として生産性と耐久性を向上させた蒸気機関。不整地走破性を高めたサスペンション系にキャタピラ。大砲は魅惑の88mm高射砲(アハト・アハト)。外見はタイガー戦車に似せてある」

シ:「あ~。88mm高射砲(アハト・アハト)撃ってみてぇなぁ……」

ヤ:「タイガーにはⅠ型とⅡ型があるが、図面見た限りではⅠ型を模しとるのぅ」

デ:「蒸気機関で動く様にしてある分、中身は全く別物だけどな。駆動系なんて、ラジコン戦車を参考にした位だぞ」

シ:「操縦はラジコンみたいに簡単にはなってないけどな」

デ:「タイガー戦車の皮を被っている事から、俺は密かに『タイガー・マスク』と呼んでいたりする」


■資源採掘船

デ:「チャックの以来で設計した物だ。メタン・ハイドレートを採掘したい。とか言ってたんだが……」

ヤ:「無謀じゃろ?」

デ:「俺もそう思うんだが、採掘船自体は有益だと思うんで、一応依頼を受けた。メタン・ハイドレート以外にも海底資源とか掘れたら良いな。とか考えなくもないし」

シ:「でも、結局は貨物船に採掘用のクレーンとか積んだだけだろ?」

デ:「一応メタン・ハイドレートを想定してるんで、それを安定保存するために、与圧冷凍庫を備えている」

シ:「そうなんだ……、って、言われても良く解らん」

デ:「深海で安定している物だから、それに近い環境で保存しておく方が良いだろ」

シ:「なるほど。解った」

ヤ:「それにクレーンだけじゃなくて、ドリルとかもあるし、一定の場所に留まって採掘出来る様、スタビライザーも充実しとる」

シ:「それって、例によって使いこなせるヤツが殆ど居ない。って事になるんじゃねぇか?」

デ:「その通り。だが気にしない。その訓練はチャック達の仕事だ」


■照明弾

シ:「基本的に花火だから、そんなに難しくないんだとか」

ヤ:「主成分はマグネシウムだったと思うんじゃが……、何処で手に入ったかのぅ?」

デ:「さぁ? ゲーム的なご都合主義でもあれば、話は簡単なんだが」

シ:「地下資源分布をリアルに再現すると、日本では作れない物が多過ぎると思うんだが……」

ヤ:「必要だけど日本には無い物、の類はフラグを立てれば他所から輸入、と言う体裁で入手出来る様になるんじゃが」

デ:「タゴサク曰く、『黒色火薬を、木炭粉を軽金属粉に換えて調合すれば、それっぽい物が出来る』って事らしいが、実際に作ったのはタゴサクじゃなくて他のパーティー・メンバーらしいから、正確な話は伝わって来てない」

シ:「独占するつもりかな?」

ヤ:「いや、この程度のとは言え情報があれば、多少研究すれば何とかなるじゃろ」

デ:「そうだな。リアルの照明弾の仕組みを調べても良いんだし」

シ:「そうか。んで、これが燃えながらパラシュートでゆっくり落ちて来る事になるんだが……、ホントにそんな仕掛け花火があったよな」

ヤ:「じゃのぅ。実際に花火と同じ様に、色んな金属混ぜて炎色反応で色をつければ、簡単に信号弾も出来そうじゃ」

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