妹がはじめます
「ついに……、ついにこの時が来てしまった……」
シモヘイは、どよ~ん、と淀んだ空気をあたりに撒き散らしていた。
それを態々居間でやるあたり、誰かに構って欲しい、と言うか、相談に乗って欲しいが自分から言い出せない、と言う微妙な態度で中々に鬱陶しい。
「何が来た、って言うんだよ。近々イベントでもあったか?」
ディアスは読んでいた新聞から顔を上げ、シモヘイに問うた。
ちなみにこの新聞は、外部のニュース・サイトを新聞風に表示しているだけである。ゲーム内での外部サイトの閲覧機能は、大分前のアップ・デートからあったが、態々新聞風に再編集して表示する機能は、今し方導入されたばかりで、ディアスも面白半分に試していたところだった。
「妹の……誕生日が……」
「思いっきり、プライベートの話題じゃないか……」
そんな話、ゲーム中にするなよ。とディアスは呆れ顔。リアルの話題を出来るだけ持ち込まない様にするのは、ある意味MMOのマナーであると言える。
「どうせ、プレゼントが用意出来てない、とかそんな話だろ」
そう言うのは、リアルの友達とする話だろうが。と、ディアスはこれ以上この話題に深入りするつもりは無く、え~と、攻略情報は~、とか言いながら新聞に顔を戻す。
言動からして高校生位だと思われるシモヘイには、経験が少ないためか女の子の喜ぶプレゼント、と言う物を選ぶのは難しいのかも知れない。とか思いつつ、ディアスの思考は徐々に新聞記事の内容へと移って行く。
「そんなんじゃ、ねぇ……。ゲームと無関係でもねぇ……。妹は中3なんだが、今度15歳になるんだ……」
「……あ~、そう言う事か」
ゲームと無関係で無く、15歳。つまり、晴れてFDゲームを出来る年齢になる。と言う事だ。
「今回の、DIGの第5期販売で……、我が家にDIGがもう1台……」
その妹は、誕生日プレゼントにDIGを強請ったらしい。
「中3だと、高校受験はどうするんだよ?」
第5期販売は12/1。まだまだ受験勉強の真っ只中である筈。良くDIGを買ってもらえたな、と不思議がるディアス。
「推薦で受かってる。合格祝いも兼ねてるから、DIGなんて高いモン買ってもらえたんだ……」
俺なんて、自分で小遣いためて買ったのに、と愚痴るシモヘイ。
だが、ここまで聞いた話では、シモヘイが思い悩む要素は出て来ていない。と、なれば後は、
「よりによって、選んだゲームは『TONDEN FARMER』……と」
「他のゲームにしろよぉぉぉぉぉぉぉっ!」
どうやら当たりの様である。その様子からして、よっぽど妹とゲーム内で会いたくないらしい。
「まぁ、何のゲームやるかは個人の勝手だし……」
と、そこまで言って、ディアスは別の可能性を思い付く。
シモヘイは、やりたかったゲーム、『Iron Site』を出来なかった訳だ。……親に止められて。
「まさか、親が『TONDEN FARMER』以外認めなかった、と言うオチか?」
「いや、暴力的な要素が無ければOKなんで、他にも幾つかアリなんだが……」
そこでシモヘイは苦虫を噛み潰した様な顔になり、
「あいつ、ゲーム内で俺がどんなプレイしているのか、見てみたいと……」
「ここに来るつもりなのか。なら、歓迎会でもしてやるか?」
「冗談じゃねぇぇぇぇぇぇっ!」
再び叫び出すシモヘイに、ディアスはうるさそうに顔をしかめた。これを放って置くと、落ち着いて新聞も読めやしない。と。
「なんだよ。お前、そんなに妹が嫌いか?」
DIGが誕生日と高校合格の祝いを兼ねている、と言う事は、
「妹の幸せを祝えないとは、……兄としての器が知れるぞ」
間接的にとは言え、そう言う事である。
「それとこれとは、話が別だ!」
せめて、俺の知らない所で勝手にやってくれれば! とか悶えだすシモヘイ。
「何か、アイツの頭の中じゃ、俺はお花畑作って、キャッキャウフフ、とやっている事になっているらしい……」
「何だそりゃ? お前、家じゃどんなキャラなんだよ?」
どんなキャラでどんなプレイ・スタイルをしているか。シモヘイは家族には言っていないらしい。……暴力的な表現が駄目で、『Iron Site』を止められたのに、ここで銃を撃ちまくっている、なんて言えないだろうが。
それにしても、リアルのシモヘイは、そんなにお花畑が似合うのだろうか? もしかしたら、園芸部にでも入っているのかも知れない。と、ディアスは想像した。
「ちがぁぁぁぁぁぁぁうっ! 俺は普通だ!」
「まぁ、今までやってきた感じ、……うん、普通だよな」
と、ディアスは過去を振り返り、多少ミリタリー好きなのは、高校生位なら珍しくも無いよな。と思う。
熊の毛皮を被り、顔を隠した覆面またぎ、と言うのはちょっとヘンだが、どの道本来の姿とは違うアバターである。顔が分からない位はどうと言う程の事では無い。
実際には明らかにヘンであり、他所の地方に行くとシモヘイは必ず目を引く。ディアス達はそれに慣れ過ぎて、またぎってそう言うモンだ。と思い込みつつあるだけなのだ。
「とりあえず、それは置いといて……」
ゲームやっている姿を家族に見られたくない。と言うのはディアスにも理解出来ない事では無い。
同好の士と共にワイワイやっている分には良いが、その趣味に傾倒している姿は、理解出来ない者にとっては割りと引く物であり、それが家族とあってはやたらと気まずい物である。……とは言え、
「妹の想像とは掛け離れているが、別に人に見せられない様なプレイ・スタイルしている訳じゃ無いだろ?」
今までに聞いた話だと、銃を撃つのは親は嫌がりそうだが、妹が告げ口するとは限らない。またぎも必要な職であるし、アサルト・ライフルさえ見つからなければ誤魔化せる範囲だろう。
「そう言う事、心配してんじゃねぇ……」
「あれ? 違った?」
「俺が見られたくないんじゃねぇぇぇぇぇっ! 俺がアイツを見たくないんだ! お前等にアイツを見せたくないんだぁぁぁぁぁぁぁっ!」
正直何でかは理解出来ないディアスであったが、見たくない、とか、見せたくないとか言う事は、おそらく『妹が嫌い』と言う推測は当たっていた様である。……アバターですら見せたくない、と言う事は、内面的にマズイのか、それともただ単に仲が悪いだけなのか。……とか思っていたら、
「アイツは……、腐っていやがるんだ……」
「は? ……早過ぎたのか?」
「何訳の解んねぇ事言ってやがる! 遅過ぎたんだよ! こんなになる前に矯正しておけば!」
あんなのを妹として紹介したくねぇぇぇぇぇぇっ! と魂の叫びを上げるシモヘイに、黙ってりゃ分からないんじゃないか? と思うディアス。
と言うか、腐ってる、とか、腐女子とか言う言葉は既に死語である。ディアスの知る限り、今ではジャンル別に醗酵食品の名前で呼ばれていた筈だ。……何がどれなのかはサッパリだが。
「ディアス! もし妹が来たら、俺は居ない、と言ってくれ!」
「落ち着け、シモヘイ! お前、どんなアバター使ってるか、家族にも言ってないんだろ? それなら適当に誤魔化せばやり過ごせる!」
「それが駄目なんだ! このアバターは……妹が作ったんだよ!」
「……は?」
自分にセンスが無いからって、美術部の妹なら上手く作れるだろう、って頼んだのが間違いだった! と頭を抱えるシモヘイ。
「『これでお兄ちゃんも受けキャラだね』とか言いやがってぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「…………」
あの時、妹が腐ってる、って初めて知ったよ! と後悔するシモヘイに、最早言葉の無いディアス。
とか言う割には、そのアバターを使い続けている訳で、そんなに兄妹仲は悪く無いのかも知れない。
「最近じゃ、強そうに見えないけど強い、ってのが流行りだと……、『女の子にモテるよ。女のアタシが保証するよ』と言い包められて……」
どうやらシモヘイがアホだった、だけの様である。
確かに、漫画の主人公とかそう言うタイプ多いし、美形キャラに見えなくも無いし……、と言い訳をブツブツと呟くシモヘイ。
だが、実際にゲームを始めてみれば、男にばっかり声を翔られる破目に。
アバターを作り直す事は可能だが、課金が要るし、今までの経験がパーになる。そこで、顔を隠した怪しいまたぎキャラの出来上がり、と言う訳だ。
シモヘイが女に興味無い、みたいな事言っていたのは、最初からそうだった訳では無く、外見と中身が別物と言う現実を思い知らされた所為か、自分のアバターの所為で諦めたのか。
とにかく、その後も騒いだり、落ち込んだり、悶えたりするシモヘイを、宥めるのに苦労するディアスであった。
そんな訳で、運命の12/1。
「さて、これから新人勧誘を始める訳だが、シモヘイは来ていない」
「……逃げたんかいのぅ?」
「冬眠明けの熊に対する警戒は、何時もの仕事だし……」
確かにジェーンの言う通り、春先に増えだす害獣被害への対応は、猟師プレイヤーにとって判り易い活躍の場でもある。ただし、山小屋に篭ってまでする程では無いので、ヤマカンの言う通り、妹に会いたくない、と言う気持ちが強いのも確かだろう。
「この広大な北海道で、ランダムに飛ばされて、知り合いに巡り会う可能性なんて、気にするだけ無駄だと思うんだが」
設定されているスタート地点は10数か所。しかも十勝は人口密度を下げるためか、割り振られる人数が比較的少な目になっている。ディアスが把握している十勝のプレイヤーと、『TONDEN FARMER』の販売数を比較すれば、約5%と言ったところか。
ディアスもそうは思うものの、シモヘイのアバターは妹がデザインした物であるし、そもそもシモヘイの名自体が本名を捩った物であるからして、見つかる可能性が無いとは言い切れない。
「その妹さんが十勝に来ていたとしても、どんなアバター使ってるか知らないんじゃ、警戒しようも無いんだけどね」
と、ジェーンも尤もな事を言う。
「そんな正論はともかく、折角のゲーム、それもVRじゃと言うのに、家族に乱入されると言うのは興醒めじゃぞい」
家族なんて、リアルの代表格じゃからなぁ。とヤマカンはシモヘイに同情気味。これが同じ趣味で、仲良く一緒に遊んでいる兄妹なら、違って来るんじゃろうが……。などと言うところを見ると、ヤマカンにも兄弟が居るのかも知れない。
「まぁ、気にしても仕方無い、って事で。……今回は稲作に興味がありそうなヤツを勧誘するつもりだが……、一応、腐ってるっぽいヤツは警戒しとく様に」
「はーい。……でも、そうなってくると、その妹さんがデザインした、って言うシモヘイ君の素顔が気になるよね」
「こら。微妙な話題を蒸し返すんじゃない」
などと言いつつ、3人は新人勧誘へ。
ディアス達以外にも、何組かのパーティーが、事業拡張だの色んな名目で勧誘を行っている。ただ、その数はそれ程多くは無い。既に大半のパーティーは安定した形になっており、今更新人を入れても面倒なだけ、だからだ。
「それにしても、手応え無いねぇ……」
新たに十勝に配属になった新規プレイヤー、約20人弱にチラシを配り終え、その反応の薄さに、期待出来そうに無いなぁ、とぼやくジェーン。
初日のこのタイミングに、全ての新規プレイヤーがダイブ・インする訳では無い。しかも、今期のDIGの『TONDEN FARMER』分の割り当てはまだ売り切っていないのだから、今後もう少し増える筈であり、今ここで出会った人々は新規プレイヤーの本の一部でしかない。
とは言え、確かに手応えは悪い。農業学校の生徒が、『農業日誌』的なコラムを攻略掲示板に載せていたので、農業が動機のプレイヤーは結構居る、と予想していたのだが、これは当てが外れたかも。と思うディアス達。
「そうだなぁ……、時間的にも今日のダイブ・インのピークは過ぎてるだろうし、『役所』の掲示板にも『パーティー・メンバー募集』の張り紙は張っといたし。……ここまでにしておくか」
「それじゃ、普段のプレイに戻るとするかいのぅ。……と言っても、最近蒸気機関の発達が頭打ちになりつつあるんじゃが、【焼物】アビリティでセラミックでも作れたりせんじゃろうか?」
熱効率上げるには、耐熱性の高い新素材が必要じゃ~。と悩むヤマカン。
セラミックと言っても陶磁器では無く、次世代型焼結材の一種が必要なのだろうが、その内訳は多岐に亘り、単にセラミック=凄い新素材、程度の認識しか無いヤマカンでは、自力での開発は無理だろう。
とかだらだらやっている間に、
「あの~、すみません……」
と、そこにさっきチラシを配ったプレイヤーの1人が戻って来た。
「この『メンバー募集』って、稲作希望じゃ無いと駄目なんでしょうか?」
そのプレイヤーは、赤み掛かった金髪に青い瞳。僅かに日に焼けた白い肌が健康的な雰囲気を醸し出していた。
目鼻立ちは整っているが特徴的な物は無く、その事が、美人ではあるのだが『3日で飽きる』と言うラインに微妙に届いていないと言う、絶妙な造形の地味な美少女だった。
おそらくプリセット・パターン『欧米風田舎娘』を、少しばかり垢抜けする様アレンジを加え、パッと見分からない程度にバランスを調整してある。一見プリセット・パターンをちょっと弄っただけの、素人臭いアバターに見せかけ、その実、プロ級の造形技術が盛り込まれていた。
……と言うのはディアスの憶測であり、狙ったのなら凄いが、単なる偶然かも知れない。
「いや、確かに今、稲作要員が欲しいところではあるが……、一応『料理人』とか『菓子職人』辺りでもOK!」
「……稲作の方はどうするんじゃよ……?」
「ウチに新人2人も抱える余裕、無いよ?」
既に諦めていた『スイーツ』での勧誘計画を再度持ち出す辺り、ついにウチのパーティーにも美少女が! と言うディアスの意図が透けて見える。……その後ろでヤマカンとジェーンが、聞こえるかどうかの音量でポソポソと文句を言っているが。
「お菓子作りが出来るのですか?」
「ああ。ウチは小麦粉から牛乳、卵に砂糖と、菓子作りに必要そうな物は一通り生産してるから」
ウチで作ったジャムとかも『市場』に卸して売ってるよ。とディアスは自慢気に語る。
それが功を奏したか、この新人さん、興味津々であれこれと会話が弾んでいた。
「……ねぇ、あの子、シモヘイ君の妹さんじゃ無いよね?」
「まさか。漫画じゃあるまいし、そんな面白そうなベタな展開はそうそう起こらんじゃろ。それに、……今のところ、腐ってるっぽい様子は無い様じゃが?」
「でも、造形センスはあるっぽいよ?」
「ふむ……、せめてシモヘイの素顔が見れれば、センスの類似点があるか分かるのじゃが……」
「それに、確率低い、って言ったって、確か初日の販売数が500位って話だから、その内の1つがシモヘイ君の妹さんな訳で、0.2%位の確立であの子がそうかもしれないんだよ?」
「……十分低い確率だと思うんじゃが?」
「宝くじよりは当たりそうだよ?」
「比較対照が間違っとると思うぞい……」
「名前聞いてみようか? シモヘイ君が本名から来てるなら、妹さんなら似た様な名前になってるかも……」
ちょっと離れた所で、ヤマカン達もこそこそと面白半分に話を弾ませていた。
「何やってるんだ、お前等。行くぞ」
「? 行くって、何処へ?」
話の途中でディアスに遮られ、思わず素で問い返してしまったジェーン。
「我等が拠点に決まってるだろ。彼女を丁重にエスコートするのだ!」
やたらと気合の入っているディアスと、その隣でよろしくお願いします。とぺこりと頭を下げる新人さん。
2人共、殆どプリセット・パターンのまんまのアバターに、初期装備、通称『田舎農民衣装』。知らない人が見れば、新人同士で早速パーティーを組んだ様にも見える。……尤も、特徴の無いアバターを使っているディアスは、知っている人にも時々新人と間違われ、勧誘されたりする事がしばしば。
「その前に名前くらい聞かせて欲しいんじゃよ」
「すみません。私、ドロレスと言います」
「彼女は体が弱い所為で、外で遊んだ経験があまり無く、アウト・ドアに興味があるらしい。その代わり、リアルの趣味は読書とか料理とか、イン・ドア系を嗜んでるとか」
「……何か、男の子が好きそうな、か弱い美少女設定なんだよ……」
「……そうでも無いぞい。病弱な彼女なんぞ、面倒なだけじゃよ……」
「まぁ、好き勝手な事言ってるヤツ等はほっといて。折角のゲームなんだ。面倒なリアルの事は忘れて楽しもう!」
ディアスは道産子に跨り、お嬢さん、お手を。とか言ってドロレスを引っ張り上げ、自分の前に乗せる。
「ところで、ドロレスさんはウチのパーティーに入るのかな?」
「いえ、とりあえず体験するだけ、と言う事で」
「どう言うプレイ・スタイルで行くつもりなんじゃ?」
「う~ん……、釣りをしてみたり、キャンプしてみたり、と漠然とは考えているんですけど、まだプレイ・スタイルと言う程の事は……」
「つまり、俺と似たスタイルだな!」
ディアスのアピールがちょっとウザイ。余程ドロレスをパーティーに入れたいらしい。
そんな取り留めもない事を話しつつ、一同は拠点に戻って来た。
「ウチにはあと、シモヘイってまたぎが居るんだが、今ちょっと留守にしていてな。……多分、まだしばらく戻って来ないと思うが」
「あ……、お帰り」
と言った側から、そのシモヘイが玄関から出て来るところだった。
「ありゃ? 帰って来てたか」
「ちょっと、長い事篭り過ぎてな……。これ以上は、狩場の独占になる、って追い出された……」
マナー違反を持ち出されると、ちょっと辛い。と、シモヘイはその自覚があるのか、渋々と戻って来たらしい。
痕跡を消すためとは言え、何日も前から山小屋に篭るから、そう言う事になるのである。よりによって、今日戻って来てしまっては意味が無さ過ぎる。
「そちらがシモヘイさんですか?」
びくっ! と、シモヘイは聞き慣れぬ女の声に反応する。
「始めまして。ドロレスと言います。体験入隊で、しばらくの間お世話になります」
「シ…シモヘイ……だ」
やたらと脅え、後退りしつつ一応それだけは言うシモヘイ。
「シモヘイ。ビビるな」
ディアスはシモヘイを落ち着かせる様、その肩に手を置き、
「当然、って顔してりゃ、問題無い」
「何が『当然』何だよぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「? 何にそんなに脅えてるんじゃよ?」
と、今度はヤマカンが宥めに入る。
「……似てるんだよ」
「リアルの妹に、か?」
個人情報保護の観点からも、アバターを本人に似せる事は推奨されない。はて? と、首を傾げるヤマカン。
「違う……。俺のアバターに似てるんだ」
「それなら納得じゃ。とは言うても、気にする程のモンでも無いじゃろ」
と、適当に気休めを言うヤマカン。
アレンジしているとは言え、所詮はプリセット・パターンがベース。似ている、程度なら幾らでも居る。……実際は1からデザインする人が多いので、『幾らでも』と言うのはヤマカンの思い込みなのだが。
「本当に妹かどうか分からんが、この先も知らない女性キャラに会う度に脅える訳にもいくまい。これも試練と思うて、何とか『妹の壁』を乗り越えるんじゃ!」
言っている事は尤もなのだが、顔は思いっきり笑っている。……余裕の無いシモヘイは気付かないが。
「シモヘイさんは妹が居るのですか?」
「そうなんじゃよ。しかも、同じくこのゲームをやっとるらしい」
「そうですか。実は私にも、兄が居るんですよ」
びくぅっ! と、ここでも反応して、身を震わせるシモヘイ。その様子に、やれやれ、重症じゃわい。と溜息を吐くヤマカン。
ドロレスも面白そうに眺めていたが、何か思い付いたか、悪戯っぽい笑みを浮かべると、
「……兄さん?」ぴくっ「……兄貴?」…………「……お兄ちゃん?」びくっ!
シモヘイの反応を見てはくすくす笑い、
「なる程。『お兄ちゃん』って呼ばれてるんですね」
「すまんが、そっとして置いてやってくれんかのぅ」
「シモヘイさんて、からかうと面白くって、つい……」
「まぁ、立ち話もなんだし」
と、そこでジェーンが話しに割り込む。
「とりあえず、歓迎会でもする? アウト・ドアが好きなら、鶏を絞めて外でBBQでも」
シモヘイ君も、狩りに行って来たなら肉を出すんだよ。と張り切るジェーン。どうやら、地鶏の育成が良い感じで仕上がってるらしく、それを自慢したい様だ。
「地鶏が良く育ってるんだよ。次の『畜産品評会』は、これでリベンジするんだよ!」
「水牛の失敗を地鶏で取り戻そうとしても、リベンジにはならないと思うが……」
「絞める、とか……。モフモフ好きを自称する割には、あっさり殺すのぅ……」
「何か……、もう慣れたんだよ。……私が殺さなくても、シモヘイ君達が兔鍋とか食べさせるし……」
理想のモフモフとは、違う所に来ちゃったなぁ……。とか、遠い目をするジェーン。その肩に乗ったエゾオコジョのかむぞうも、釣られてジェーンと同じ方向を見ていたりする。
そのかむぞうも時々ネズミを獲っては、口元が血で赤く染まっている事もしばしば。……生き物と接するのは、モフるだけでは済まされない。奇麗事ばかりでは無いのだ。
「……この際、モフモフは忘れて食べる事に集中しよう!」
と、気を取り直して、これが品種改良の成果だよ! と自慢気に地鶏を持って来るジェーン。
「買って来た鶏と、野生に生息していた鶏を掛け合わせて、適当に色々やってたらこうなりました!」
「適当……て、再現性はあるのかよ?」
「その辺は【交配】スキルに蓄積があるから大丈夫! ……だと思う。とにかく、これを『北海地鶏』と名付けて世に送り出すよ!」
「駄目です」
と、それをドロレスが遮った。
「その名前は、駄目です」
「? 何で? 北海道の地鶏、ってだけのシンプルなネーミングで、ヘンなところは無いと思うけど?」
「シンプルなのが問題です。それはそれだけ、誰でも思い付く、と言う事で、実在しますから」
う……、と言葉に詰まるジェーン。実在するブランド名を使ってしまうのは拙い。
「じゃ……じゃあ、名前の後にMk.Ⅱとか付けたら……、駄目?」
「駄目です」
「名前の話は後にしといて、鶏絞めて捌いとけよ」
と、ディアス達は既に他の食材やグリル等の道具も用意しており、炭に火を点けているところだった。他の食材は加工済みなので、まだ何の処理もしていない鶏は、早く絞めないと間に合わなくなりそうだ。
ジェーンは抱き抱えている鶏の顔を覆い、視界を遮る様にすると、
こきゅんっ!
とそのまま首を捻り殺した。
「……何か、屠殺の仕方ばかり上手くなってる気がするよ……」
せめて苦しまない様に殺そう、何て人間の自己満足なんだよ。とか、モフモフ好きは動物園で眺めるだけにすべきだよ。牧場なんてやっちゃ駄目なんだよ。とブツブツ言いながら、ジェーンは鶏の羽を毟っていた。
「いいですね。BBQ。そこの川で魚を釣って焼いてみるのも良いかも知れませんね」
釣りもやってみたいアウト・ドア・レジャーの1つなんですよね。と、ドロレスも楽しみつつ準備を手伝っている。彼女は食材を切っているだけだが。まだ何のアビリティも熟練していないので、それくらいしか出来ないのも仕方無い。
「【釣り】スキルは俺が持ってるけど、熟練がまだまだなんで、今回は期待に添えないな」
「……ああ。やたらと立派な釣竿だけは作っとったな」
冒険家の嗜みとして【釣り】はやっているが、あれこれ手を出し過ぎている所為で熟練度の伸びが今一、と言うディアスに、そう言やあれ、苦労して作った割には、あまり使っとるとこ見ないのぅ。と、自分もリールを作るのを手伝わされたヤマカンが首を傾げる。
実際、マグロの一本釣りでも狙ってるのか、と言う様な釣竿は、素人には持て余し気味だった。……生産能力があるからと言って、ただひたすらに上等な物を作れば良いと言う物ではない。納屋には他にも、スキルが足りなくて使いこなせないアイテムが幾つかあったりする。
「とりあえず、熊肉と鹿肉と猪肉を用意したが……、どれから焼く?」
「全部、少しずつ焼けば良いだろ」
大皿に山盛りの肉を切り出して来たシモヘイに、良く焼けよ~。ゲームだから大丈夫だと思うが、リアルだと寄生虫が居るからな~。と自分は早速野菜を焼きつつ、適当に忠告するディアス。
唐黍とかジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、ピーマン、椎茸と、普通の定番食材ばかり。『これも冒険!』とか言って、時々暴走してゲテモノ食いをやりたがるディアスにしては大人しい。流石にそう言うのに慣れていない新人が居るので、自重したのだろう。
「地鶏も準備出来たんだよ。内臓取り除いて、中に香草とか詰めといたよ」
これは丸焼きにしよう。BBQの語源は丸焼きなんだよ! と何故か丸焼きに拘るジェーン。しかし、
「いや、このグリルで丸焼きは無理だろ。台所の石釜を使わなきゃ」
「むぅ……、仕方ないなぁ。今度は丸焼きも出来る様に、BBQピットも作ってよ」
「使う機会がどれだけあるか分からんが……、作ってみるか」
「それはともかく、丸焼きは時間掛かり過ぎるんじゃないか?」
本来のBBQは時間が掛かる物だが、ゲーム内でお手軽に楽しむとなると、あまり長々と時間を掛けるのは遣り辛い。しかも、1日4時間しか無いので、丸焼きが出来る頃には日が落ちているだろう。……夜中にキャンプ・ファイヤー囲みながら食べるのも乙な物だが。
「時間掛かっても良いんだよ。丸焼きには時間掛けるだけの価値があるんだよ!」
「まぁ……、そこまで言うなら止めやしないが……」
1時間程で出来上がるよ! と走り去っていくジェーンを、普通に焼き鳥位にしとけば良い物を。と思いつつ見送るディアス。
「……あれはほっといて、先に食うか」
一部の肉や野菜は既に食べ頃に焼けている。ディアスはそれらを取り皿に移すと、ほら、食え。と皆に配り、空いたスペースに新たな食材を載せる。
本来は『BBQの美味い焼き方』とかのノウハウがあって、調べればすぐ分かる事なのだが、今回はそう言う細かい事は気にせず、食材を片っ端から焼くと言う、素人っぽい適当な遣り方をしていた。
「美味しい……」
ドロレスは肉を1齧りすると、顔を綻ばせた。
「こんな事もあろうかと、BBQソースを作っといて良かったのぅ」
「ふっ……。美味しさの秘密は、隠し味のミソ・ペーストだ」
「そんなモン、入っとったんかい!?」
おぬし、どんだけ味噌好きなんじゃ!? とツッコミを入れるヤマカン。こう言うのは何時もならシモヘイがやっている事だが、今回の彼は何か動きが少ない。
「焼肉のタレになら味噌入っとるのは見た事あるが……、BBQソースにはどうなんじゃよ?」
「実際、美味いだろ?」
「……最早、焼肉にしか見えんぞい……」
「嫌なら、食うなよ」
「食うわいっ! おぬしこそ、焼くのはシモヘイに代わって、食ったらどうなんじゃ?」
「それもそうだな。お~い。シモヘイ!」
と、ディアスはシモヘイを呼んで、ピット・マスターを代わってもらい、適当に焼けた肉を拾い上げて食べてみる。
「うん。美味い」
ヘンな臭みも無く、ソースと良く調和し、口の中に旨味が広がる。
この美味さは料理の腕より、食材の良し悪し、特に狩りの直後の処理が上手かったためだ。要するに、シモヘイのおかげだ。
と、そこにジェーンが戻って来て、後は余熱でじっくり焼けるのを待つだけだよ。とか言いつつ、自分も肉を取って食べ始めた。
「おい、お前等! 肉ばっかり食べてないで、野菜も食え! 野菜も!」
その様子を見ながら、皆さん仲が良いですねぇ。と微笑むドロレス。僅かに1歩下がった位置から眺めており、何処か入り込む隙の無さを感じている様だった。
「最初は何も無い所から始まった、と聞いてますが、ここまで来るのは大変だったのでしょう?」
「そりゃ、大変だったけど、それを楽しむゲームだし」
それに、まだまだ手付かずの土地は多く残っており、開拓が完了したとは言い難い。
最終的には10万人位まで受け入れられるキャパシティがある、と言う事なので、1万人に満たない現在では、外部からの支援が無いと立ち行かない所も多い。そんな場所では、まだ『役所』が出来ておらず、『開拓案内所』のままなのである。
「それに、ここまで来た、とは言っても、ここからが大変なんだよなぁ……」
ヤマカンも言っていた様に、今現在、発展は頭打ちになりつつある。これ以上を求めるなら、何かの壁を突破する必要がある。ゲーム的に言うなら、重要なフラグを見落としている可能性がある。
「畑の管理の問題もあって、これ以上作物を増やすのは難しいし、タゴサクみたいに【農業】の『エクストラ・ツール』でもあれば話は違って来るんだろうが、あんな特殊なモン当てにする訳にも行かないし……」
今まで面白半分で適当に遣って来たが、本格的に農業の機械化を推し進める時がついに来たのかも知れん。とディアスは顔を顰めた。面白半分とは言え、少しずつ蓄積したノウハウにより、今のままでは実用化は難しい。と理解していた。
「それこそ、新素材でも開発しなきゃならんか……」
「あのぉ……」
「無駄だよ。ディアス君はこうなっちゃうと、周りが全然見えなくなっちゃうから」
ディアス君に限らず、ウチのメンバーは皆暴走するタイプなんだけどね。と苦笑しつつ言うジェーン。
「始めたばかりの人に言うのも何だけど、『アウト・ドア希望』って言っても、開拓が苦労し過ぎてレジャー的な要素はあまり無いよ?」
それこそ、仕事の合間に偶に出来るだけ、位の物だよ。と忠告する。つまり、レジャーを楽しみたければ、ある程度開拓の済んでいるパーティーに入った方が良い。と暗に言っているのであり、一応彼女なりに勧誘しているとも言える。
「他にもアウト・ドアっぽい事が出来るゲームと言えば、『NANIWA AKINDOH』のレジャー産業とか、『超人Athlete』のキャンプ・モードとか、『武林Online』のサバイバル修行モード何かがあるけど?」
何で『TONDEN FARMER』? 自由度高いけど、その分、余計な苦労も増えるよ? と、モフモフを求めて、しかし思う様に行かなかったジェーンの実体験が滲み出ていた。
「それは、兄もこのゲームをやっているので、探しに来たんですよ」
びびくぅっ! とシモヘイが大きく震える。何か、妹と符合する部分が多くなって来た。と、辛うじて保っていた平常心がガリガリ削られて行く。シモヘイの妹とは口調が違っている様だが、その程度のキャラ作りはどうとでもなる事だ。
ジェーンはそんなシモヘイの様子を横目に見ながら、
「そのお兄さん、どんなアバター使ってるのかな? 知ってるの?」
「さぁ? それは秘密です。兄にもプライベートがありますから」
その質問を適当に逸らかすドロレス。
「ふ~ん。……あ、そろそろ焼き加減見に行かなきゃ。シモヘイ君、ヤマカン君。話し相手になってあげてね」
「ちょっ!? このタイミングで振るなよぉぉぉぉぉぉっ!」
「よかろう。空気を読んだ話題提供で、場を盛り上げてやるぞい!」
後は任せたよ。と去って行くジェーンに、対照的な反応を返す2人。ヤマカンの返答など、シモヘイを弄って遊ぶ、としか聞こえない。
「すると、おぬし、当面はレジャー旅行でもしながら兄探し、と言う事になるのかのぅ?」
「そう、なりますね。その前に準備として、アビリティの熟練が必要そうですけど」
「ところで、手掛かりはあるのかのぅ?」
「兄の趣味は知っていますので、プレイ傾向位なら分かりますよ」
「どう言うモンなんじゃ?」
「詳しくは言えませんが、現実では手に入らない物を欲しがってる、とでも言いましょうか」
「ほほぅ……」
さっきから会話に加わらず、こそこそと少しずつ気付かれない様に遠ざかろうとしていたシモヘイだったが、
「シモヘイよ。おぬしも『銃』何ぞ欲しがっとったのぅ?」
「し、知らん! 俺は妹なんて知らん!」
急に微妙な話題を振られ取り乱し、訳分からん事を言う。
「落ち着かんかい。猟師仲間にそれっぽいのは居なかったか、聞いてみようとしただけじゃ」
「し、知らん!」
ふるふると脅える様に首を横に振るシモヘイ。実際、脅えている訳だが。
「……まぁ、ゲームなんじゃし、リアルで出来ん事をやりたがるのは当たり前。……手掛かりとしては微妙かのぅ」
「それもそうですね。では、アビリティはどんな物を採ったら良いでしょう?」
「先ずは【移動】アビリティを鍛えて、【乗馬】スキルを採ると良かろう。それから、【罠】アビリティじゃな。【釣り】スキルはこれに含まれるしのぅ」
ついでに、釣れるまでじっと待つのは、【隠密】アビリティがあると良いぞい。と言うヤマカン。その視線は再びシモヘイヘと向き、
「その辺のアビリティはシモヘイが持っとる。『釣り師』を自称するヤツは居るが、システム的には『猟師』じゃしのぅ」
またもシモヘイを話しに絡める。
「……妹怖い……妹怖い……妹怖い……」
「おぬしの反応の方が怖いぞい!」
シモヘイは心ここにあらず。小刻みに震えつつ、ブツブツとうわ言を呟くのみ。ヤマカンが揺さぶって何とか正気を取り戻させるも、
「お前には俺の気持ちは解らんっ! お前には、兄がガチムチ体育教師に犯される妄想を嬉々として垂れ流す様な妹が居る俺の気持ちなどっ!」
「うぐ……、確かに、ウチの妹はまともじゃが……」
「そうですねぇ……、そんな妹など、漫画の中だけかと思いましたが……」
からかい過ぎた、と言うか、そもそもからかって良い話題では無かった事に今更気付く2人。
「そ、そうじゃ! ここは現実の妹は忘れ、仮想の理想の妹で心の傷を癒すんじゃ!」
「そ、そうだよ。お兄ちゃん! 私が付いていてあげるから、大丈夫だよ!」
と言う訳で、出番じゃ、理想の妹! とヤマカンがドロレスに振ると、ドロレスも間髪入れず妹っぽい? 演技をする。
「……何、阿吽の呼吸で馬鹿やってるのよ……?」
そこへ鶏の丸焼きを持って戻って来たジェーンが、ちょっと目を離した間におかしな事になっている状況に目眩を覚えつつツッコミを入れる。
「ほら、ディアス君も何時までも考え込んでないで、皆をまとめるんだよ。リーダーでしょ?」
「……はっ!?」
合金の精製のためには、精密な温度管理の出来る炉を造るか、とか、いっその事、粉末冶金まで技術を進めるか、と思索に耽っていたディアスは、ジェーンに足を蹴られて仮想現実に戻って来た。
「とにかく、丸焼きが出来たよ! 皆、食べて、食べて。美味しいよ! ……多分」
皆それぞれ肉を取り分けると、思い思いに食す。
「はい。お兄ちゃん、あ~ん」
「おぉぅ……、俺の妹が可愛過ぎて気持ち悪い……」
「何を贅沢な。そんな可愛い妹なら、ワシが欲しいぞい」
「……そこ、何時までやってる気なんだよ? シモヘイ君も、いい加減、ドロレスさんが自分の妹じゃない、って解ってるでしょ?」
まだ若干混乱気味だが、ジェーンの言う通り、妹とは違う、と確信を持てたか、少しずつ落ち着きを取り戻しつつあるシモヘイ。
「そうですね。実際、私の兄も猟師プレイじゃない、って事は解ってますし」
そろそろからかうのは止めにしましょうか。と、ドロレスはネタ晴らしをする。
「兄はこの時期に大学受験そっちのけで、ゲームに入り浸っている困った人です」
MMOに嵌った人なんて、そう言うのが多そうですが、本当にしっかりして欲しいものです。と、溜息を吐く様子は演技では無く、本気で困っていると見えるドロレス。
「一攫千金を夢見ていて、『金、銀、レア・メタルがざっくざくじゃ~』とか言ってますし」
それまで暢気にその様子を笑って見ていたヤマカンが、だらだらと冷や汗を流し始めた。
「と、言う訳で、父さんと母さんが怒ってますよ。兄さん」
「ワシの妹かぁぁぁぁぁぁぁっ!」
そりゃ、勉強しないでゲームばかりしてたら、親に怒られます。ちゃんと現実にも目を向けましょう。
『ゲームは1日、1時間まで』……これを守ってる人って、居るのかな?
「くぅぅぅぅぅぅ……、こんな所で妹に会うとは……、ワシもつくづく運の無い……」
「あれ? 知らなかったんですか? 18歳未満のプレイヤーは、18歳以上のプレイヤーを保護者として登録し、同じ地域を選択して入れるんですよ」
「なんじゃとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
……説明書はちゃんと読みましょう。




