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霊能夢想  作者: 四畳半
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序章「故に愚者は彼らを妬む」

 今回のテーマは『超能力』です。取り敢えずいつも通りできるだけ更新のペースは早くしていくつもりです。超能力開発とか某作品みたいですが温かい目で見守っていただければ幸いです。

 ――この事を知った時、君はどうするのだろうか。興奮に目を輝かせるのか。それとも恐怖から逃げ出すのか。

 

   ×


 不可能を可能にする力とは誰もが求めるものだろう。

 ああしたい。

 こうしたい。

 あの時こうしていれば。

 こうなればいいのに。

 古来より人々には願望があった。

 神様に祈るのだって『願望』があるからだ。

 それは現在でも変わらない。

 お金が欲しいとか人に褒められたいとか少なからず誰でも欲を持つ。

 生きる上で必要不可欠である欲。

 それを叶えたいが為に人は努力する。

 挫折を味わい、何かを諦め、打ちひしがれてもそれを叶えたい一心で動き続ける。

 おそらく叶えるまで続けられるような人はごく一部だろう。

 もしかしたら運の要素も必要かもしれない。

 当り前だ。

 座席が一つしかないのならば2人はそれに座れない。

 勝利を勝ち取った者しかそれは叶わないのだから。

 競争。

 戦争。

 敗者は泥水を啜り、立ち上がるか諦めるかを選択しなければならない。

 それが『凡人』。

 努力によってでしか高みを目指す事のできない存在。

 しかし世界には希少ながらも努力が必要の無い人達が存在する。


 彼らが存在するだけで空気が変わる。

 彼らが存在するだけで流れが変わる。

 彼らが存在するだけで全ては好転する。

 彼らが存在するだけで全ては失敗する。

 彼らが存在するだけで閉ざされた扉は開く。

 彼らが存在するだけで全ては終わる。


 能力を持つ者。

 『凡人』では到底不可能な事を簡単にやってのける存在。

 あらゆる人間の願望を寄せ集めて作り出したような人間。

 それは何もかもが完璧であるが故に常人と相容れない。

 にも関わらず彼らは神の如く高みから『凡人』を見下ろし、見通し、ただ何かをする訳ではなく傍観する。

 故に『凡人』は彼らを羨み、妬む。

 無知であるが故に彼らを攻撃する。

 それでしか彼らに対抗する術を知らないから。

 わかり合う事を放棄して排斥する。

 しかし彼らは知らないのだ。

 何も知ろうとしないのだ。

 そういった一握りの『天才』がどれ程の苦悩を背負っているのか。

 耐えているのか。

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