第4話
あの後ワシは行き先も決めずに単車を走らせたんじゃが
鬼「クソがぁぁ、あの馬鹿たれ共単車にまで細工しやがったんか」
そう、あの後コーナーでワシはブレーキが効かんことに気がつきチェンジを落として減速してからカーブを曲がったが次のカーブでエンジンが焼き付き単車から投げ出されたんだ
多分爺が燃料の中に砂糖を入れたんじゃろう、そのせいでエンジンが焼き付いたんだ
くそっ 単車はおシャカじゃしこんな峠しかも夜中の10時・・・・多分人は通らんじゃろう通ったとしても日頃からワシに恨み持ってる奴等じゃろうなおまけに足挫いとるし腕はもしか折れとるし。まっタバコ吸うか・・・・
キンシボ・・・・アアホシガキレイジャナ
そんな事を思ってると遠くの方から単車の音がしてきた、ワシは痛む足を引きずりながら車道に出ると、運良く単車が止まってくれた。
よく見ればカワサキのZ250 LTDだった、乗ってる人は女性で俺がけが人だと分かってすぐさま単車から降りて俺に駆けつけてくれた
?「あんたーどうしたんね!?凄い怪我じゃが!!」
鬼「うう、少し事故ってなこの様じゃ」
?「ここからじゃったら病院よりもウチん家の方が近い後ろのりんさい」
どうやら俺は助かるらしい・・・・・・・・後ろに乗れって言ったけど俺足挫いてるんじゃけど・・・・
まいっか命には変えられんし。
さてタンデムステップを出して
鬼「よっ」ギシ
?「飛ばすけんしっかり掴まっとりんちゃいよー」ガチャ ブォオオオオオオン
ワシはこの時女だからって安全運転するとゆう考えを捨てたのであった
?の家
鬼「ありがとさん危うく死ぬ所だった、ワシは鬼龍忠虎あんた名前は?」
帝「帝、神山帝って言うんよ よろしくねキーちゃん♪」
自己紹介した帝はワシにウインクをした
ドキッ
やべ可愛い、これやられたわ
帝「???で、キーちゃんはこれからどうするん?」
あっそうだった!教科書とかは学校に置いてあっけど肝心の家が燃えちまったし・・・・
俺がそんなことを考えてると
天「ふぁあああ帰ったぜー」
皇「うっぷおめーの運転は危ないわーや、気持ちわりー」
何か特攻の拓の風神雷神コンビみたいな奴が帰ってきた
ワシは二人をガン見していると片方のが気付いて
天「おう帝ーこの兄ちゃん誰だ」
皇「あっほんまじゃ誰ならこの兄ちゃん?」
帝「さっき峠攻めとったらこのキーちゃんが急に飛び出してきたんよ、そんで病院に連れてくよりもウチが手当てした方がええ思うて此処までひろって帰ったんよ」
ちょっと帝さん拾ったは無いでしょワシは物じゃねぇんだから
そして二人とも『成る程なー』って納得してんじゃねぇよ
天「そうじゃ!まだ自己紹介しとらんかったのワシは神山天よろしく」
皇「ワシは神山皇じゃよろしくのぅ」
鬼「あっこれはご丁寧にどうもワシは鬼龍忠虎っちゅうもんです」
天「そんで兄ちゃん何でそんな状況になったんなら?」
此奴は人が答えにくいことを聞いてきやがる
皇「天!合ったばっかの奴にそげん事聞いてええおもうちょるんか!?」
ワシが心の中で悪態付いていると皇さんが止めてくれた、
うんこの人達はいい人だきっと・・・そう信じたい
皇「わりいなこのバカが嫌なこと聞いちまって話したくなったら話してくれや」
ワシはこの人達なら話してええと思いこれまでの事を話したんじゃ
話し中
皇「・・・・・・ふーっ成る程のーそりゃー辛かったのう・・・・なあ天お前もワシと同じ事考えとりゃあせんか?」
そう言うと皇さんは天さんに目線をやると天さんは目を瞑りながら頷き
天「ああ、やっぱりおめぇもか」
この二人は何かを確かめ合った後声を揃えてとんでもない事を言い出す
天・皇「キー坊、おめえのその親の名前教えーや」
鬼「聞いてどげんするんならーあんた等」
天「あねーな話聞かされたら腹ぁたってくるけんちーと暴れてくるわーや なあ皇」
皇「おう!キー坊にそねーなことしくさった奴ぁーワシと天でぶち殺したる」
やけにおっかない事を大声で言った二人は奥の部屋に入っていき、暫くして黒の特攻服を着た姿で出てきた。天さんは黒のパーマリーゼントで 皇さんは金髪リーゼントをぴっしり決めている
特攻服の背中には金の刺繍糸で“鬼羅亜”赤の刺繍糸で“岡山処刑人”と入れてあった・・・あのジジイババア殺されるんじゃ無かろうか?
天「おっしゃ、ブチ気合い入ったけん行くぞ皇」
皇「応よ、血の雨降らせたらーや」
この二人のいってる事と表情が真逆だ----!!でーれー嬉しそうじゃ!
帝が何か殺すんじゃったら事故に見せかけんといけんで、とか言ってるしこの兄妹何なんだろう?
ふとそんな事が頭をよぎるが二人は玄関で地下足袋を皇さんが安全靴を天さんが履き終えとる状態に陥っていた。
そしてすぐ外に止めてあったGS750ファイアパターンに乗ってばっちりポーズを決めて
天・皇「じゃ ちーと暴れてくっからよ」
ギャワアアアアアアアアアン
爆音を轟かせながら爆走していった
第三者視点
此処は某ショッピングモールの駐車場
鬼龍の父【以後父】「かかか、此でよいよあのクソが死んだけー幸せになれるよのー」
鬼龍の母【以後母】「そうじゃねえ、あん時気まぐれでガキなんぞ拾わにゃーもっと早うに幸せになれたんじゃろうけどね」
この父と母は拾ったは良いけがまともに育てなかったせいでぐれてしまった息子を始末できた御陰で意気揚々になっておりこれからの生活に胸をふくらませていた。
キキーガウンガウン
そこに二人の処刑人がやって来た、二人は片方が左手にメリケンサックもう片方が右手に鉄パイプを手にしていた・・・・
父「ん、何なら彼奴ら?」
何気ない疑問を父が口にするがだんだんと近づいてくる処刑人二人
まずコンコンと車の窓を叩きそして
ドンピシ
鉄パイプで思いっきり窓をぶち破った!
父「うわあああ」
母「きゃー!!!」
父と母が騒ぐがお構いなしに拳に付けたメリケンサックで車のボディをへこませ鉄パイプでボンネットをへこませて行く
皇「まだまだこんなもんじゃあ終わらんでー!」
天「地獄見せたらーや!」
父「このままじゃあ殺られるわい」
本能で死を直感した父は車のエンジンを掛け勢いよく車道に出て逃亡を図るが神様は優しくないようで・・・
天「皇!はよー乗れや追いかけるで」
皇「ちーと待てや、ヨイショォ」
掛け声をかけて皇は駐車場にある車止めを肩に担いで走ってきた
天「そげなもん・・・・・・・成る程のー」
皇「おっしゃあの車追いかけるで」
車止めの石を担いだまま皇は単車の後部座席に飛び乗り天はそれを確認すると単車で父母の乗る車を猛スピードで追いかけた。