それでも好き【前編】
私の名前は相田かなえ。中学1年生。
普通に平凡で
いつも同じ生活を繰り返していた。
そんな私の好きな人は隣の席の
上原貴君。
実は貴君のメアドをGETできたのだ。
「かなえメアド教えてよ~」クラスメイトの梨乃ちゃんが私に言ってきた。
「うん。いいよ~」私は紙に自分のメアドを書いていた
すると、
「え・・相田さんってケータイ持ってるの?」貴君に話しかけられた。
「う・・うん」
「じゃあ俺ともメールしない?」
「う・・うんッ!!」まさかそんなことを貴君から言われるなんて・・夢にも思わなかった。
私は貴君からメアドをうけとった。
そして梨乃ちゃんと遊んでから
帰ってくると
姉の美希(中3)が
玄関に勢い良く走ってきた。
「お・・おねえちゃん・・・どーしたの??」
「大変よ。あ・・あんたの担任が殺された」
コ ロ サ レ タ ?
「え・・何言ってるの??」今日は朝元気だったよ?
「さっき、連絡網が回ってきて・・すごい騒ぎよ!!あんたどこ言ってたのよケータイも持ってないし」
「ごめん。梨乃ちゃんと遊んでた」
「そう・・・」
「でもどういうコト?先生が殺されたなんて・・誰にどうやって??」
「分からないわ、でも・・噂では・・・・・・あんたのクラスの誰かかもしれないって」
ク ラ ス ノ ダ レ カ ?
「え・・・嘘だ・・・みんないい人だもんッ」涙がこぼれおちた。そんなはずない。そんなことあるわけない。
「一つだけ聞くわ。嘘ついたらダメよ?・・・あんたじゃないわよね??」
「私じゃないよ!!!!違う・・・先生殺すわけないじゃん・・お姉ちゃん信じて!!」
「ええ。まああんたがそんなコトできるとは思わないし」
「でもなんでクラスの誰かなの?外の不審者かもしれないじゃん」
「相談室よ・・先生相談室で殺されてたの。先生が生きてる前に他の先生に
『今日はクラスの奴が放課後、相談に来るので鍵借りますね』って言ってたらしいの」
「え・・・そんな・・・」
「で、誰か相談に行くみたいな言ってた人知ってる?」
「知らないよ・・・」
「まあ、明日緊急集会があるだろうし、あんた達は事情聴取もあるでしょうね。
とにかく、今日はもう寝ときなさい」
私は上の空で階段を上った。
意味が分からない。どういうコトなの?
先生今日朝笑ってたじゃん・・・
私は自分のベッドにもぐった。
ピロリロリン♪
机の上に置きっぱなしだったケータイが鳴った。
「・・・」
開いてみると4通もメールが来ていた。
内容は「担任の先生が殺された」というものばかり。
そしてクラスのみんなからばかりだった。
私は適当に返信をした。
「あ・・そういえば貴君からメアド教えてもらったんだった・・・」
こんなときでも・・
いやこんなときだからこそメール送れるんじゃないかな?
【(To) 貴君 (件名) かなえです
(本文)先生が殺されたって知ってる??初メールなのに
こんな文面で・・・ でも悲しいよね・・・だって犯人クラスメイトの誰かかもしれないんだって】
私は送信ボタンを押した。
本当にこの文面で初メールだなんて・・
でも今はこの話題を避けれるような状態じゃない。
すぐに返信がこなかった。
私は寝たかったけど返信が来るまで寝れない。
送ってから30分くらいたったとき
ピロリロリン♪
私はすぐさまケータイを見た。
【(From)貴君 (sb)RE:
(本文)その犯人が俺だったらどーする?】
オ レ ダ ッ タ ラ ・・・
ド ー ス ル ?
え????????????????????
どーいうこと?まさか・・・
そんなまさか!!!!!!!!
違う。何言ってるの・・なんで?違うよね
貴君・・・貴君・・・そんなはずないよね?
貴君貴君貴君貴君貴君・・・・・・・・・・・・・・・・・




