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そうして事件は解決した


 闇の支配は、純情な少年の強力な煩悩によって追いはらわれたぜ!

 



「やりましたよ! みんな」


 私は朗らかに振り返った。

 成しとげた感動をみんなと共有したいからね!



 それなのに誰もやったな、とかすごいわって言ってくれない。



 なぜか男性陣は顔をそむけているし、女性陣は真っ赤な顔を両手で隠している。




「アンジェ‥あなた‥」


 気を失った殿下を(ひざ枕で)介抱しながらキャロル様は叫んだ。


「ふしだらすぎますわ!」




    ****




「本当にご迷惑をおかけしました!」


 学園の事情聴取の後、頭を深くさげる少年はイカロス君と言うらしい。

 


「僕はどんな罰でも受けるので、どうか家族はお助け下さい!」


「君は操られていただけだ、大きな罰は考えていない」

 殿下は鷹揚にほほ笑む。



 あの日は王子他ケガ人を医務室に運び込んだ後、エドワード様が夜中の内にイカロス君を神殿に連れこんだ。


 神殿には大分文句を言われたらしい。



 私はその間、寮でお説教タイム。



 キャロル様の部屋に連れこまれたら、五人の令嬢による総攻撃だ。


「何を考えて、あんな行動に出ましたの」

「え? 油断させるためですよ。別に鎖骨すら見せてませんが?」


「殿方の前で、上着を脱ぐのが問題ですのよ」

「袖がちぎれたらもったいないし‥」


「ブラウス一枚になるよりはマシですわ!」

「そうですわ。大体、ブラウスの袖が破れていたら‥ど、どうなると思って!」


 じっくり想像する。


「は、処理していないのがバレちゃう!」

「「「違いますっ‼」」」


 言い訳はことごとく火に油。


 精神が崩壊するかと思った‥

 



 お貴族様の令息令嬢は、色仕掛けなんて見たことなかったようで、効果が効きすぎたみたい☆


今日中に最終話投稿します。

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