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悪夢



~~~~~ (-_-)zzz ~~~~~




 アンジェさんが他の男に囲まれている。

 なんでそいつらばっかり見てるんだよ。


 悔しくてポケットの中の魔法石を握りしめる。


 どす黒い感情は、形を取り影となった。



『邪魔な奴らだ』

 影が勝手に語り出す。

 僕の心をそのままに。



『お前の女につきまといやがって』

 僕のアンジェ‥いや、違う。



『なら奪ってしまえば良い』

 それは‥そうだけど、僕じゃあいつらにかなわない。



『だから力を貸してやろう。我を使え』

 使う? どうやって?



『お前の意識と肉体を我に任せよ』

 え?

 


『全員殺してしまおう』

 それは‥



『さすればアレはお前のモノだ』


 目の前で男たちが次々と倒れるなか、アンジェは僕に向って手をさし出す。

 ウットリとほほ笑みながら。



「やめろぉ!」

 私は全力で叫んだ。




~~~~~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°~~~~~




(今の何?)


 ぐっしょりと汗をかきながら目を覚ます。

「みんな殺される?」


 訳が分からない。


「何なんだあの力」


 今でも感じ取れる禍々しい力。


「このままじゃいけない」



 私はキャロル様の部屋に走った。




「人の精神を乗っ取って操る術は知っているわ。暗殺に使われた事例があるから」

 さすが高位令嬢、物知り。



「アンジェの夢の話からすると、狙われたのは殿下の可能性もあるわね」


 あ、確かに。



「つまり‥殿下、もしくは私と仲の良い誰かを暗殺するために、私に好意を持つ誰かを利用しようとしている奴がいると。ずいぶん遠回りですね」


「あなたへの好意より、つけ入るスキがあれば誰でも良かったんじゃない? 操ることに成功すれば、学院内での暗殺は容易だわ」


 なるほど。



「わたくしたちも注意しなければね」



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